2012年3月14日水曜日

平成24年3月13日(火) 晴れ

もう三月半ばだ。相変わらず風は冷たい。今年は梅の開花がとても遅く各地で例年行われている梅祭りの期間に開花が追いつかず期間終了頃になりようやく見頃となったケースが多いらしい。そのため期間延長をしている所が多々あるみたいだ。それはそれで良いが派手な飾り付けなど無く静かに梅林を散策するほうが風情があって本来はそれが良い。しかし湯島天神などでは期間中の売り上げが生活を左右する屋台の人達もいるのでそれぞれ事情を慮れば期間延長は良いことなのであろう。

湯島天神といえば昔は、泉鏡花『婦系図』の舞台で知られる。原作には湯島天神でのお蔦、主税の二人の別れ話は出てこないが、芝居の舞台で言う「分かれる切れるは芸者の時に」の台詞のほうが原作より有名だ。

義理と人情の板挟みに引き裂かれる男女の愛と、家の体面のため非道をする人間の業の深さを絡めて、前半は悲恋、後半は主人公、早瀬主税の復讐劇となっている。時代は大きく変わり、人と人の繋がりで起きる事件や悲劇が昔では考えられない原因だったりする事も今は多い。

湯島の白梅

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