2015年5月21日木曜日

平成27年5月20日(水) 晴れ

毎日のように野川散歩に出ていると、一見単調にも思えるのだが、そこは緑豊かな環境、なにがしかの変化はあるもので飽きることはない。

午前中に散歩に出る。今日は桑の実採りなどで道草をせず、ササッと歩くだけにしよう。


カラリとしているので快適だが、空の色はもう夏空のようだ。


天文台通りの舗道の植え込みに可愛い花が咲いていた。よく見ると札が立ててあって「アッツ桜」とある。調べてみると、園芸種の「ロードヒポキシス」といい、原産地は南アフリカ共和国の高原で、和名の「アッツ桜」の由来ははっきりしないが、太平洋戦争中のアッツ島玉砕を悼んでつけられた、という説が多いらしい。どうも直接は「アッツ島」とは関係がないみたいだ。


野川を歩くと、葛(くず)のツルがあちこちで絡まっている。葉は三枚でワンセットの三出複葉だ。


地下茎のデンプンから「吉野葛」で知られる葛粉を穫ったり、薬用の「葛根湯」などに使われるなど古来より身近な植物である。

しかし、「葛の葉」といえばやはり、南大阪に伝わる「葛葉狐」伝説である。

昨年の五月にも書いた憶えがあるが、この話は好きなので何度でも書く(笑)。

「恋しくば尋ね来て見よ和泉(いずみ)なる信太(しのだ)の森のうらみ葛の葉」
の白狐伝説で、この白狐の子が陰陽師、安倍晴明とされ歌舞伎『蘆屋道満大内鑑』(あしやどうまんおおうちかがみ)通称「葛の葉」として演じられている。


野川から崖線舗道を抜け、いつものコースで帰る。



このブログを読んで下さっている店のお客さまで、ここの崖線舗道の場所がよく判らない、という声を直接店で伺ったことがある。そうでしょう、ここは実に分かりにくいのだ。私も長い間、知らなかった。今度詳しく解説します(笑)。

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