2012年5月15日火曜日

平成24年5月13日(日) 晴れ

これを書いているのは15日なのだが昨日14日は一日外出していて更新できなかったのでまとめて書くことにする。

昼から六本木ミッドタウンのサントリー美術館『毛利家の至宝展』に向かう。新宿に向かう電車内で不愉快な事があった。私と家内が座っている左隣に二十代と思われる若者の男二人が座っている。身なりも崩れた感じではなくいたって普通の若者に見えた。二人で携帯ゲーム機を遊んでいる。最近は子供じゃなくとも公共の場で大人が携帯ゲームで遊ぶ姿を目撃することは珍しくない。そこまではよい。電車が阿佐ヶ谷に到着し、喪服を着た三人の年配客が乗車してきた。内二人は私たちと同じくらいの夫婦に見え、後の一人がかなりの高齢者のご婦人で杖をついていて足許がおぼつかない。そしてその方が二人の若者の前に立たれた。反射的にどちらかが席を譲るだろうと思っていたら、全く眼中に無くゲームに昂じている。一駅過ぎても気がつく様子はない。連れの男性が強い眼で彼らを見ていたが席を譲れ、とはさすがに言わない。車内は混んでいて私の前にも人が立っていて声をかけるには少し距離があった。それに彼ら若者が立つだろうと思っていたので、私が席を譲るには間合い的に立ちそびれた格好になってしまった。

結局新宿までそのままだったのだが、なんとも居心地の悪い思いをした。周りの思惑を感じることもなくその二人は悠々と新宿で降りていった。いつの時代にも世をすねた人間や非道な連中は一定の割合で存在する。しかし今日の彼らはいたって普通の身なりも良い若者である。普通の若者の大半は席を譲るであろう。本当はまだまだ日本も捨てたものではないのだろう。しかしこういう若者を目撃する事がままあるのも事実である。社会に出るまでに習得していなければならない慣習や躾が身につかぬまま大人になったいるこの欠落した部分は彼らの人生にとっても社会にとっても良い事とはいえない。

地下鉄六本木からミッドタウンに通じる地下通路

三階にサントリー美術館がある


今回の目玉、雪舟の国宝「山水長巻」はもちろん見事なものだったが、中国風の水墨画は私には異文化的なものが感じられ唸るような感動はなかった。むしろ丸山応挙の「鯉魚図」三幅が印象に残った。テレビ番組「お宝鑑定団」に出てくる丸山応挙は本物だった例しはほとんど無いが、西国有数の大名家に伝わる応挙は本物である。

龍門鯉魚図

平成24年5月14日(月) 晴れ

シャッターの下絵を撮影する。

未完成

黒バックで何やらおどろおどろしいがこれはまだ下絵でここから描き込みが入る予定だ。笑門看板両側の塗装の剥離を何とかせねばならない。

昼間、新宿で赤坂某店舗の経営者氏と懇談、夕方から高円寺の友人J尾に声かけ飲むことにする。魚が美味い「四文屋」に直行、二階は昭和の香りの座敷がありおっさんのたまり場であるが、高円寺は住人の幅がひろく若い女性やお相撲さんも来ていた。

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