2012年5月19日土曜日

平成24年5月18日(金) 晴れ(午後30分ほど雷雨あり)

ローカルな話題になるが、武蔵境北口のトヨタレンタカー東側に「丸亀製麺」が開店に向け工事を進めている。

讃岐と銘打っていて、かつ香川県の地名の丸亀を名乗っているので香川県の企業かと思い調べてみると、関西系で神戸本社の「トリドール」という会社が経営の一角『丸亀製麺』という名を冠した、うどんチェーン店の展開だった。つまり、香川の丸亀に本拠がある製麺所が、満を持して東京に進出、というのではなかった。私は讃岐、香川県高松の出身である。故郷の食文化が遍く拡散するのは喜ばしいことと素直に喜ぼう。ただ、地元香川では、自ら「讃岐うどん」を名乗る店は一軒もないと思う。

香川県では、人口99万人に対してうどん屋が約900店あると推計されている。東京都人口1200万人、コンビニ総数5700店(2009年度)を比べるといかに香川県にうどん店が突出して多いかが判る。交差点の信号の数とどちらが多いか、という冗談があるくらいだ。

ここでうどん文化について語るつもりはないが、今のような、讃岐うどんブームが起きたのは、香川の地元情報誌「TJかがわ」タウン情報香川で、当時の編集長、田尾和俊氏が「ゲリラうどん通ごっこ」をまとめた『恐るべきさぬきうどん』が世に出てからである。

だいたい「うどん」という食べ物は日常のありふれたもので少なくとも「ごちそう」でないのは共通の認識であろう。実際地元香川の人も食べる機会が他の土地より多いことすらブームの前は意識していなかったはずだ。加えて日常のものであるなら近所ですませていたことがほとんどである。

それを『恐るべきさぬきうどん』は地元のうどんに対する認識を含め、讃岐うどんを全国区に押し上げた。「香川県はうどんのテーマパークである」と言った某御大の名言がある。

いずれにせよ、開店が楽しみである。

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