2014年10月15日水曜日

平成26年10月13日(月) 台風19号直撃 四国にて

七時起床。ホテルの部屋の窓を無数の雨滴が流れている。すでに台風の強風下に入っていた。T田君が車を出してくれ、八時半ホテルまで迎えに来てくれた。


一緒に友人ふたりのそれぞれの墓参りをしようということで出発した。まずJ尾君の墓があるお寺に着いてから、墓所の方へ向かったのだが、足下の水たまりが深くなっていて雨風ともに強く、長靴、カッパの用意がないと先には行けない状態になっていた。仕方なく墓の方に向かい合掌する。まあ気持ちは伝わるだろう。

それからもう一人の友人O君の墓は眉山山麓にあり昨年納骨の時に私は一度立ち会ったので大体の場所は判るのだが、この大荒れの悪天候ではやはりお参りするのは難しいと判断して、およその方角に向かい手を合わせて形だけで済ますことにする。

無理して行くことを彼らも望んではいまい。T田君の情報によると早めに動かないと交通機関が止まりそうだ、ということだった。東京へ帰る便は明日の昼の高松発を押さえてあるので、今日は高松の兄のマンションまで帰ることが今からの優先事項になった。

JR高徳線の9時22分発高松行き特急「うずしお」に乗る。車内はガラガラであるが、台風の影響は当然あるとしても、普段でもそれほど混んでいることはないとT田君は云っていた。



徳島を後にする。

兄のマンションより瀬戸内を臨む

今日は外に出られぬ事を覚悟して高松駅近くのスーパーでガッチリ食糧を買い込んできてある。一日の籠城になる。正午をまわり四国全ての鉄道の運行が止まった。瀬戸大橋や淡路大橋など本州との連絡網も断たれた。こう書くと孤島のようだが、四国は四県ある大きな島なので住んでいる人に孤立感というのは元々あまりない。




一日テレビの台風ライブを観ながら飲んで過ごす。誰とも話さず、テレビと外の風の唸りが聞こえるだけの時間。独り暮らしの老人の孤独を体験した半日である。

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