2012年6月23日土曜日

平成24年6月22日(金) くもり

DVD『フライ,ダディ,フライ』(2005)を観た。先日、私が今注目している映画監督と書いた、成島出の作品だ。実は今日テレビで同監督の『八日目の蝉』が放映されたが、映画館で封切りを観ていたので今日は見送った。

『フライ,ダディ,フライ』のあらすじはこうだ。平凡なサラリーマン鈴木一(堤真一)の高校生になる娘がある日街で殴られて入院する。娘を殴った相手は有力政治家の息子、石原勇輔(須藤元気)というボクシング高校チャンピオンだった。事件のもみ消しに相手は大金を用意し事を終わらせようとするが、その気配に娘は敏感に反応し鈴木を強く拒否する。

娘の信頼を取り戻すべく、鈴木は単身で相手の高校に乗り込み復讐するつもりが出てきた相手に一発でやられる。おまけに乗り込む高校を間違えていて情けない極みとなる。鈴木を一発で倒した高校生は朴舜臣(岡田准一)という在日の少年だった。事情を聞いた彼ら少年達が鈴木に石原を倒せるよう鍛えるトレーニングをすることを持ちかけ鈴木もその気になる。


物語は、直線的な劇画調で現実感はなく、結末は観なくても判るが娯楽として十分楽しめた。


鈴木と同じような立場全く普通の勤め人で郊外に住むバス通勤の顔なじみ運転手(温水洋一)と中年サラリーマン達(田口浩正・徳井優・浅野和之・大河内浩)の過剰演出の小ネタも楽しい。


私はこういう見やすい娯楽作品は好きである。堤真一がうまいのは当然だが、岡田准一君がなかなかカッコいい。


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