2016年2月15日月曜日

熊本へ 平成28年2月11日(木) くもり

東京11:30発のぞみ29号で九州に向かう。今回の小旅行は二十代の頃の仕事仲間ふたりとの再会が第一義で観光がメインではない。富山からのT中君と新大阪で合流し博多から九州新幹線に乗り換え熊本のクマさんに会いにいくのだ。

私とクマさんは5年ぶりくらい、私とT中君は約10年ぶり、クマさんとT中君は約40年ぶりの邂逅(かいこう)になる。邂逅などどいう小難しい言葉を使うほどではないが、ちょっとした思いつきが生んだある種の奇遇であるから、過ぎ去った歳月の重みを加えると邂逅という表現は不自然ではない。




新大阪で予定通りT中君が「のぞみ」に乗ってきた。北陸線は遅れもなく時間通り無事乗り換えてきた。座席はあらかじめ新大阪からは並びで押さえていた。

私ひとりなら東京-熊本は空路だったが今回はこういう事情で新幹線になった。新幹線の旅は途中名古屋、京都、大阪、岡山、広島と日本列島を駆け抜けている実感がある。飛行機は短時間で目的地に着いてしまうので「どこでもドア」の瞬間移動のようなもので便利だが情緒はない。

小津安二郎作品『東京物語』(1953・昭和28年)の中で老夫婦が尾道から東京の息子たちに会いに行く重要な場面がある。当時はもちろん新幹線はなく、尾道から東京までは座席の硬い、混み合った急行で16時間もかかっている。年老いた夫婦にとって大変な遠い遠い旅だったのだ。現代の若い人が初めてあの映画を観る場合、そこを理解できないと作品を浅く観てしまうだろうと思う。

あの老夫婦の旅に思いをはせれば、なんと楽になったものだろう。

博多で九州新幹線に乗り換え「つばめ333号」16:44発で熊本に向かう。下りは空いていた。



17:30に熊本に着く。改札でクマさんが出迎えてくれた。熊本は駅と繁華街が離れていて予約のビジネスホテルは繁華街の中に在り、先にチェックインのため路面電車で向かう。



熊本県人口180万人、熊本市74万人の政令指定都市で大きな街である。


夜の街にくりだす。クマさんが知り合いの店に予約を入れてあった。


この3人の組み合わせでこの場所にいることは不思議なことだが、会えば一瞬で昔に戻る。お互い外見は経年劣化したが、中身は少しも変わっていない。


熊本といえば馬刺しです。さすが本場で部位の種類が多い。


当然辛子れんこんもいただきます。その後カメラは置いて、話す話す、飲む飲む。

ホテルに帰ったのは午前様だったことはいうまでもない。

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