2011年12月22日木曜日

平成23年12月21日(水) はれ

「家政婦のミタ」の最終回を録画していたので帰宅後観た。スタート時二回ほど観ていまひとつだったので後は観ていなかったが、視聴率が30%云々というドラマなので改めて注目した。ダイジェスト版を観ていたので全体のあらすじや登場人物の立場は理解している。で、最終回の締めくくり方は、崩壊同然の家族が再生したものの、ミタさんとは共存しない形で終わる。
 
 私の推測だが多くの視聴者の希望はミタさんの今まで決して見せる事のなかった笑顔を見たいという思い(これは最後のほうでそこそこ達せられる)と願わくばミタさんと家族が結ばれる事を予感させての最終回を見たかったのではなかろうか。

 それを言い方は悪いが視聴者の期待を裏切るシナリオだった。物語の背景が痛ましいほど、見ている側、視聴者は結末にはカタルシス(浄化)を求める。最後は単純で良いのではないか、でないと救いのないミタさんが気にかかってしまう。

 以前、篠原涼子が演じた「ハケンの品格」の大前春子さんと印象が少しかぶるが、ミタさんの背景にある重さとは異質だ。キレイで笑顔の美しいお姉さんの代表であった松嶋菜々子がほとんどすっぴんの無表情ロボット状態という演技は、今までの彼女の印象を捨てるに相当の覚悟がいったであろう。
 不思議な物で個人的にはあまり好きではなかった松嶋菜々子という俳優は私の中で評価が一変した。
 まあそれは置いといて最終回は松島菜々子扮する「三田灯」にスタンディングオベーションを送る気持ちで見ていたので、良い一日となった。


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