2013年8月14日水曜日

平成25年8月13日(火) 晴れ

午前中は家でのんびりして、午後になり六本木の「サントリー美術館」に行く。店にスクーターを置き三鷹駅から東中野までJR、東中野から地下鉄大江戸線に乗り換えて六本木まで約20分で到着する。六本木駅はミッドタウンに直結しているので、外に出て暑い思いをしなくてすむ。










ミッドタウン4Fのサントリー美術館は今『谷文晁』展を催している。テレ東の『お宝鑑定団』で鑑定を受ける作品のなかで、この谷文晁と円山応挙はほとんどが贋作で、出品者の落胆は恒例になっている。観ているほうも分かっていて「谷文晁」と出た瞬間に、番組が「こりゃ駄目だ」という空気になる。谷文晁の作に贋作が多いのは理由がある。wikiより引用

文晁は鷹揚な性格であり、弟子などに求められると自分の作品でなくとも落款を認めた。また画塾 写山楼では講義中、本物の文晁印を誰もが利用できる状況にあり、自作を文晁作品だと偽って売り、糊口をしのぐ弟子が相当数いた。購入した者から苦情を受けても「自分の落款があるのだから本物でしょう」と、意に介さなかったという。これらのことから当時から夥しい数の偽物が市中に出回っていたと推察できる。従って鑑定に当たっては落款・印章の真偽だけでは充分ではない。
この谷文晁という人はとても器用な人で、元々多作に加え、色々な画風を自在にこなしているのも真贋が広く混在するようになった一因であろう。いずれにしても寛政の改革者松平定信の庇護を受け活躍した江戸時代後期を代表する画家のひとりである。

見終わって下に降りて行くと利尻礼文の物産販売をしていた。ミョウバン不使用の塩水漬けのものだ。利尻礼文のウニはとても美味しく漁期が決まっていて漁獲高も少なくこの時期しか手に入らない。

数年前からネット販売のものを買えるようにはなっていたが、希少品であることに変わりはない。キタムラサキウニとエゾバフンウニの両方を販売していたが、より希少なエゾバフンウニを迷わず購入する。「このウニ、おろそかには喰わんぞ」 (「七人の侍」の志村喬風に口の中で言う)。




東京で手に入る至福の逸品である。「ウニは苦いから好きじゃない」という声を聞くが、あれは日持ちさせるためのミョウバンの味でウニ本来の味ではない。この「夏の蝦夷馬糞雲丹」よりおいしい雲丹を私は知らない。佳い一日だった。夏休みはつづく。

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