2015年2月15日日曜日

平成27年2月14日(土) 晴れ「三国山・生藤山」

六時の目覚ましが鳴り、はっ!と気がついたら6時40分になっていた。いかん!7時14分の三鷹発の電車に間に合わない。その電車で上野原発8時30分のバスに連絡していたのだ。

山に向かうバスは午前中はもう一本9時46分があるだけだ。これなら今からでも余裕なのでそれで行き、後は成り行きで行けるところまで行くことにする。

予定では上野原からバスで井戸という所まで行き、三国山(さんごくさん)、生藤山から茅丸、連行峰、醍醐丸、和田峠へと縦走するコースを考えていたが、出遅れたので帰りを考えると途中でエスケープすることになるかも分からない。

8時30分三鷹発「ホリデー快速」
 上野原9時16分着、バスまで30分の待ち時間。バス乗り場の誘導員のオジサンが面白い人で上野原を起点にして行く山歩きコースの手書きパンフレットを色々下さった。

井戸行きに乗り終点の井戸で降りる。最初から四人しか乗ってなかったが、終点で降りたのは私一人だった。この時期ここから山に入るのはマイナーなのだろう。私は静かな方がいいので独りだけは歓迎である。


気持ちのよい快晴で、視線を左に移すとあれま~いきなりど~ん!


J-POPや歌謡曲でいう「頭サビ」のようなもので(例、「夜空のむこう」「横須賀ストーリー」)、曲の一番聞かせたいサビの部分を曲頭に持ってきて掴んでおいて、曲に入っていくやり方と同じで、バスを降りてまだ歩いていないのにこれである(笑)。









軍刀利(ぐんだり)神社の鳥居をいくつか抜けて高度を上げて行くと奥の院に着く。ここまでもところどころ残雪が凍結していたが、ここから上は雪が無さそうだと思っていたら、そうではなかった。


つるつるカチカチなのでアイゼン装着。






角度のある斜面をトラバースしてゆく。ルートが細いので気を使う。普段使わないのでストックを忘れたことがちょいと悔やまれる。雪道に時間を喰う。


ようやく稜線分岐に出る。



ひと登りで三国山に着く。三国山という山は各地にあるので(みくにさん)と読みたくなるが、ここは(さんごくさん)と読む。武蔵、相模、甲斐、三国にまたがっているから付けられた名前だそうだ。




正面奥・大菩薩嶺2057mのなだらかな山容
大菩薩嶺の更に右奥・手前雪渓の奥の奥にわずかに白い頂が見える金峰山2599m
他に年配のご夫婦が二組休まれていた。食事をしながら雑談をする。のんびりしていたら小一時間も休憩してしまったので、先への縦走は諦めて、すぐとなりの生藤山(しょうとうさん)を踏んでくる。

三国山から生藤山への急登
生藤山990m
 ここで折り返して、帰りは石盾尾神社に下山する。

佐野川峠・桜の名所
 佐野川峠の分岐を右にとり石盾尾神社に向かう。途中でもう大丈夫だと判断してアイゼンを外し、快調に下ったところ、ここに来てこれかよ!という映画やドラマでお約束の最後の試練が待っていた。


道なりではなく、右に降りるのだ。わずか10メートルだがカチンカチンに凍っている上、傾斜が30度近くあるのでアイゼン無しは危険だが、ここだけのためにもう一度付け直すのは面倒なので強引に突破する。と書けば格好いいが、木の枝をストック代わりにして恐る恐るしゃがんで、人には見られたくない有様になった。で、何とか通過する。

まあ尻餅をついても凍結しているので汚れないし、滑ってもわずかな距離なので怪我をすることはないだろう、と踏んでのことではあるが、よい子の皆さんは真似をしないように(笑)。

無事バス停まで下山したら二分と待たずにバスが来た。30分バス時刻を遅く勘違いしていて実はギリギリで危なかったのだ。次は二時間後だった。

上野原16時06分高尾行
 17時、三鷹に帰ってくる。相変わらずの快晴でバイクの帰り太宰治の跨線橋に寄って、オマケの一枚を撮す。


オマケ・南西の丹沢方面
今日行った三国山はここからはほぼ真西になる。ほんの二時間前まで山中にいたのが嘘のようである。

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