2014年12月6日土曜日

平成26年12月5日(金) 晴れ

早めに店に出て、店の近所の古本屋に行く。ここは確か今年になってオープンした、おかしな表現になるが新しい古本屋だ。


実は入るのは初めてである。店がまだ新しいので古書店独特の匂いはなく、店内にゆるいテンポの音楽が流れていて、テーブルがあれば珈琲を飲みたくなるような雰囲気で店主の趣味の良さがうかがえる。せっかく入ったので二冊ばかり購入する。店主とおぼしき方はまだ若い方で、村上春樹の小説に出てくるような感じの方だった。どんな感じかと言えば、そんな感じなのである。


左は、今はダムに沈んだ三面という朝日連峰の山深くに位置したマタギの村の在りし日の貴重な記録である。

右は、玉村豊男の風景画を収録したエッセイ集である。玉村氏には以前仕事でお目にかかったことがある。お目にかかった、と言っても今から24年前、青山の店で雑誌取材で洋酒についての座談会があり、その時私がサービスを担当したというだけの経緯で、お店の人間とお客様という関係以上のものではない。


左・田嶋陽子氏 右・玉村豊男氏 サービス・私
雑誌 Eau de Vie(オードヴィー)vol.7 1990 冬号徳間書店刊

この特集は、マール(仏)とグラッパ(伊)というどちらも葡萄酒の搾りかすで作られたポマースブランデーと呼ばれる蒸留酒15種の飲み比べをしたもので、40度の酒を次々味わうという、ある意味とんでもない企画だった。皆さん若い。私も若い(笑)。

当時、玉村氏の『パリ旅の雑学ノート』ではずいぶん勉強させてもらった。古い本だが、今でも使える本である。

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