2013年4月18日木曜日

平成25年4月17日(水) くもり

どんよりと曇っている。大気汚染が原因の曇りであれば大変な事であるが、幸いそうではない。


中国の大気汚染が問題になり、日本の浄化技術がビジネスとして注目されている、というニュースがあったが、多分大きい仕事にはならないと思う。

成長を急ぐあまり無理を重ねている現在の中国に、環境問題に投資する体力は無い。

仮に法整備が整い、工場操業などで環境を汚す違反者を罰するシステムが出来ても、機能しないのではないかと思う。何故か?

中国はずっと昔から、役人天国、賄賂が当たり前の国、法治国家とは名ばかりで、現場の役人のさじ加減でどうにでもなるという現実がある。裁判官から、「こそ泥」の家に電話がかかってきて、死刑になりたくなければ金を出せ、等という話はいくらでもあると聞いたことがある。

加えて法律を守らぬ工場を操業停止処分などにすると、職場を失った労働者たちの不満が一気に政府に向かうだろう事は必然である。

今の政府は、人民の不満が自分たちに向かわぬよう苦労しているのに、自分の首を絞めるようなことは絶対にしないはずだ。環境汚染を止めたくとも、止めようがないのだ。そのような背景がある国に日本のクリーン技術云々がビッグビジネスになるとはとても思えない。

しかし風向きによっては日本にも流れてくるし、だいいち地球規模ではけっして誉められたことではないので問題なのは変わらないが、そのイシューをソリューションする解がないことが問題である。

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