2017年5月5日金曜日

平成29年5月4日(木) 晴れ 「鷹取山」

上野原から井戸行きのバスに乗り途中の沢井入口で降りる。2年前の2月バスの終点、井戸まで行った同じバスだ。あの時は井戸からカチカチに凍結した道と雪の登山道を三国山(960m・さんごくさん)と生藤山(990m・しょうとうさん)まで行った。

あの年はガンガン行っていた、と自分でも思う。厳冬期で凍りついた百尋(ひゃくひろ)の滝を通って川苔山(1363m)や雪の扇山(1138m)にソロで行っていたもの。

昨年は怪我や仕事のことなどいろいろあり山から遠ざかっていた。ブランクを埋めるべく再開したが、足馴らしの途中でまだハードには行けない。それとわずか一年の間に、加齢によるものかは分からないが、妙なふらつきを自覚しているので、山での下りはすごく慎重になった。

ということで、今日は足馴らしで静かな山を求めて上野原と藤野の北側にある小渕丘陵の鷹取山に行くことにした。


バスを降りたのは私を入れて三人だけ。この連休でこれは空いていそうだ(笑)。


バス停からT字路の上りを少し歩いて登山口。


ひと登りで祠があり、いったん下って急登を上り返すと鷹取山。


もちろん誰もいないし、誰ともすれ違わない。さてこれからアップダウンを繰り返して小渕山、岩戸山を踏んで藤野駅に降りるわけだが、山は低いが上り下りの傾斜はかなりきつく神経を使い足馴らしには嫌らしい道だ。この丘陵は枝道がたくさんあるので、予定を変更して、枝道を行くことにする。


この辺りは快適だった。が、


その後、ここに出るまでが大変だった。山の斜面に付けられた作業道なのか、片側が切れ落ちた細いトラバースで道幅が靴の片足分しかない。加えて荒れている。木の枝で斜面にもたれながら何とか通過。静かなのはよいがここで落ちたらおそらく誰も通らないので、じわりと怖くなる。この道に入ったことを後悔したほどだ。


恐怖のトラバースを抜けてからは快適な山道になった。近頃は山頂を踏むことはあまり気にしなくなった。なるべく静かな山で独り遊ぶことのほうが楽しいのだ。この道は下山するまでもちろん誰とも遭わなかった。風がささやくばかりである。


今の季節どこに行ってもヤマツツジ。


今日の花を少々。

スミレ
 種の同定がとても難しいスミレだが、これは「スミレ」でいいでしょう。

ミツバツチグリ
チゴユリ
ジュウニヒトエの白
タツナミソウ
タツナミソウの仲間も世界に200種を数えるそうで、なかなか専門家でも難しいみたいだが、浅学の素人なので普通にタツナミソウ。


 降りてきて振り返る。


 扇山が見える。

遠くに丹沢の山並
中央道の上に出て上野原駅に向かう。


途中で大きな葉のホオノキ(朴の木)が花をつけていた。


下山してから30分で上野原駅に到着。


たまたまだが改札をくぐるとぴたりと高尾行きの電車が辷りこんできた。ラッキー(笑)。



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