2017年3月30日木曜日

平成29年3月29日(水) 晴れたり曇ったり

5時半起床。コーヒーを淹れてくる。


プライムミュージックを流してブログの更新。


新聞とシェイク。


昨日、巡回指導員の元パイロットのTさんが来られた。雑談の中で、3月上旬に起こった長野の防災ヘリの墜落事故に対して、同じ職業に携わっていた者の視点からの率直なコメントがあった。

Tさんはヘリコプターではなくセスナなど翼のある飛行機乗りだが、あるときマグロ漁業船団の漁労長が同乗し無線でマグロの群れを船団に伝える目視魚探で飛んだとき「もっと低く飛んでくれ」と要請があるそうだ。慣れてくると翼に波しぶきがかかる超低空で飛んだこともあり、副操縦士から「危険です」と言われてようやく離脱するのだが、操縦しているときは全然平気で「やっちゃうんだよな」と仰っていた。

プロ中のプロであるから整備不良や山岳気象の読み違いなどは考えられないと仰る。それはベテランであるがゆえの狎れや気の緩みなどではなく、航空機を操縦することの緊張と高揚が混ざった、魔力に支配された冒険心のようなものだろうか。

あの事故も「ベテランパイロットなんて関係ない。やっちゃうんだよ」としんみりされていた。

飛行機乗り。眼下に広がる大海原や大山脈を圧倒する世界に魅入られた人の「やっちゃうんだよ」のひと言は乱暴にも聞こえるが奇妙な説得力があった。

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