2012年12月1日土曜日

平成24年11月30日(金) くもり

九時に家を出る。いつもより道が混んでいる。月末の金曜日が関係しているのかもしれない。用事をすませ十一時に帰宅する。amazonに注文を入れておいた本が着いていた。

2002年ブッカー賞受賞作『Life of Pi』(パイの物語)ヤン・マーテル:著 唐沢則幸[訳]竹書房文庫
この作品は映画化され新春1月25日に日本で封切られる。そのコピーはこうだ。

なぜ少年は生きることができたのか?……トラと漂流した227日

                  『ライフ-オブ-パイ

実話に基づいた話でインド人の動物園経営者一家がインドからカナダへ動物を載せ船出したが遭難沈没し、救命ボートに残されたのは16歳の少年とシマウマ、オランウータン、ハイエナ、そして
トラ。これだけでスリリングな展開を期待できる。本の帯に衝撃のラスト!などと書いてあるので映画が先か本が先か悩ましいところだ。衝撃のラストという予備知識が少し入っただけで、余計なことを考えるので極力他の情報を入れずに作品を味わおうと思う。


そういえば夕方、高尾山の警察レスキュー部隊を取材したニュースを観ていた。都心に近い観光地である高尾山でも色々騒ぎがある。紅葉を楽しんだのは良いが山中で酒を飲み過ぎ、動けなくなった中高年の男性や、足許の良い石畳で脚をすべらせ腕を骨折した疑いのある女性など色々のケースを紹介していた。観ていると大人としての自己責任以前のケースが多かった。何というぬるい社会だろうと思うがそのぬるさが良くも悪くも日本的であるとは思う。以前富士登山で、夏の間何万人も訪れているのにその登山道に街灯が整備されてないのはおかしいと、真顔でいう声を聞いたことがあるが、高尾山あたりでレスキューの世話になるのはその延長にいる人達であるような気がする。『ライフ・オブ・パイ』からは最も遠い人たちである。

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