平成26年1月13日(月) 薄曇り

成人の日である。昨年の東京は大雪だった。あの日は神戸からM子さんと娘のAちゃんが、中野の警察病院に末期癌で入院しているJ尾の見舞いに来てくれた日で見舞った後、中野北口の蕎麦店「更科」で降る雪を観ながら一緒にしみじみ飲んだ。あれから早一年になる。

昼は家でインディアンカレーにする。現在はインデアンカレーという名のチェーン店が複数あるようだが、私らの世代の関西人にとってインディアンカレーというのは大阪千日前の「自由軒」の「混ぜたカレーに玉子のせ」のことである。

そしてこのカレーはウスターソースを回しかけて食べるのが作法に適っているのだ。庶民の味である。子供の頃、たしか高松の三越の食堂で、皿とは別にソースポットに入れてうやうやしく供されるカレーを見てその高級感にクラクラした記憶がある。

昼食後どこにも行かず今日は家でのんびりしていようと思っていたが、散歩が習慣になっているのでどうも落ち着かず夕方になり昨日と同じ野川散歩に出かける。

雲のない澄んだ碧い宝石のような冬空も良いが、今日のように薄曇りの表情豊かな空もまた佳しである。今日はきのうとは逆コースで飛行場方面を先に歩く。今日は富士は見えない。

帰り道はすっかり陽が落ちて人気のない野川を行く。

飲みながら『S-最後の警官』（録画）を観ていたら、熊本のクマさんから電話が入る。久しぶりだったので話し込んでしまった。よかったら今度長話のときは電話代を気にせずスカイプで繫ぎましょう。