2012年10月26日金曜日

平成24年10月25日(木) 曇り

家の台所でねぎを刻んでいて油断があったのだろう。人差し指を切ってしまった。包丁をつかっていて手を切ったのは二年ぶりだ。その時のことははっきり覚えているし、以前書いていた別のブログ(今はここだけ)に記録が残っている。

以下抜粋

先週のある一日、28歳長男と25歳長女と58歳私の三人でハゼ釣りに行った。年齢を書いたのに深い意味はない。こういう組み合わせです、くらいの意味だ。この組み合わせでアウトドアの遊びに出かけるのは10年ぶり以上であろう。彼らが子供時分は夏休みには、きまってロングステイのキャンプをしていた。
 
毎年出かける長いキャンプに
娘が 「たまには私も民宿みたいな処に泊まりた~い」
趣旨の発言があり、それもそうかと思い直した。ちょうど子供達が中学生から小学校高学年に成長したころでもあった。それ以来遊びで親の決め事を押しつける事は無かったと思う。
 
その娘がハゼ釣りに行こうと自分で言い出したので休みを合わせて行ってきた。息子も娘も同居しているので顔を合わすことは毎日だが、各人大人なのでそれなりの予定があり休みは合わさないといけない。
 
若い女性は一般的に釣りエサで使用するゴカイやイソメのたぐいは、まったく触れなくて逃げ回るくらいで普通だが、馴れとは恐ろしいもので小さい頃から何度か釣行しているせいか、娘は平気なのだ。エサ付けも自分でやり魚を針から外すことも平気だ。だが昆虫は苦手で蛾や蜘蛛やゴキブリなどの出現にはその逃げまどう様が 
 いとをかし だ。
 
江戸川放水路の貸しボートでのハゼ釣り。早朝6時半からエサ切れにて午後1時まで三人で200匹ちょっと。
まあ飽きない程度に楽しめた。当日は幸運な事に朝小雨が降っていて涼しくその後曇りと、この時期ではこれ以上は望めぬ絶好の日和だった。カンカン照りであれば多分早めに上がっていただろう。
 
夕方家で釣ったハゼを茶の間で三人で仲良く下処理(頭落としとワタ抜き)する。ここは重要だ。遊びは楽しいが後の処理は単調でつまらない、これを誰かに押しつけると必ず不満が残る。だれも観ていないところで一人で二百匹もの小魚をいじるのは誰だって面白くないが三人で分担すれば苦もなく終わった。
 
料理はカミさんに任せて小宴会の始まりだったが、事件が起こった。
 
キッチンで物を取ろうとした時、まな板の上にあった包丁の柄に左手が当たり勢いで包丁が飛んだ。
流しの皿受けの網に、刃を上向けてとまった所に私の左の人差し指が刃に入った。
あっ、と思ったが手遅れ。
 
反射的に指を引いたが、血が……。この血の出方は何というのだろう。オノマトペ(カタカナ擬音)でいえばドクドク、違うなあ、そこまでじゃない。ポトポトやポタポタじゃ弱い。う~ん、ボタボタくらいか。
考えてる場合ではない、水道で傷口を洗いながら傷の深さを診てみたら、思ったより深い。
止血が出来なければ救急外来へ行き縫う事も考えたが15分ほどで血は止まった。
 
そのあと、消毒してきつめに絆創膏を貼れば大丈夫かなと思い娘に、何か消毒薬はないか?とたずねたところ意外な答えが返ってきた。
 
娘「傷口は消毒してはダメよ」
 
私「へ?」
 
娘「消毒液は皮膚を守る常在菌も殺し細胞を死滅させているので、理屈からいえば熱湯をかけているのと大差ない上に治りも遅くしている」
 
私「その知識のソースは?」
 
娘「今読んでる本(傷はぜったい消毒するな・光文社新書)」
 
私「おまえ、よくそんな都合良くその本読んでいたなあ」
 
娘「今の私に傷口業界の事を語らせたらうるさいわよ~」
 
そんな業界があるのか知らぬが、だまされたつもりで娘の助言に従った。水道水で流しただけ、あとはハイドロコロイド素材を使った、「キズパワーパッド」で患部を密封して終わり。
 
一度も剥がさず4日後開けてみたら何と、痛みは少しあるものの化膿もなく傷がきれいにふさがっていた。
 
確かに治っている、今までのやり方では経験的に10日くらいはかかりそうだった。
 
娘「ね、言ったでしょ、今までとは違うの、傷は消毒せず、乾燥させずが基本、傷口業界のパラダイムシフトといえるかもね」
 
私「おまえ、パラダイムシフトが言いたかっただけだろ」
 
今回は本当に怪我の功名だった、知らないうちに世の中動いているんだなあ。
なお怪我をした日は、母の祥月命日だった。そんな日にハゼ殺生をしたバチが当たったのだろう。全員で仏壇に灯を入れ香を供え、(もうしわけありません、かあちゃん)と謝っておいた。

抜粋終わり


すぐれものネタをもうひとつ。今度は消毒系のすぐれものだ。酒造会社が作るアルコール系製品で商品名を「ドーバーパストリーゼ」という。包丁やまな板などの素早い殺菌やカビの発生を抑制する効果がある。南極観測隊の標準装備に指定されていることからも高品質であろうことがうかがえる。家はもちろん店には欠かせない製品である。



この製品は店の仕入れ酒販店から入れているが、町のスーパーなどで見かけることはないので一般には手にはいりにくいと思う。しかしネット探せば購入できる。便利な時代である。





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