平成26年3月3日(月) くもりのち晴れ

店の買い物をすませ、税務署に確定申告に行く。最近はe-Tax（電子申告）システムでわざわざ足を運ばなくても申告・納税はできるが、年一度のことであるから私は自分で行くようにしている。

あれこれしていて2時半になり昼遅い食事にでる。今日は寒いので近くて温かくてすぐ食べられて、安くて軽いものという条件を全て満たす北口の立ち食い蕎麦「さとう」に行く。

「さとう」は看板をだしていないので屋号を知らなかったが、食べログに書いてあった。店外に食券券売機を設置してあるが、ここのところ壊れていて店内での現金払いだ。忙しい時間帯の釣り銭や小銭のやり取りは間違えも起きやすく仕事が増えて大変だろうが、こういう昭和の香りのするお店には直接の現金やり取りの方が似合いだ。

『孤独のグルメ』第一シリーズ最終回三鷹編で井の頭五郎が最後に立ち寄った店である。

 食後、コーヒーブレイクにテラスベールに入る。あいかわらず混んでいて中央の大きい円卓に座る。奥のブース席に座れる確率は五割を切っている。

一時間の読書。ここはハコが大きく駅前で常に賑わっている電車の中のようなもので、かえって独りになれて読書に集中できる。昔日本文化であるパチンコを評してマクルーハンが言っていたなあ。「パチンコは動的な禅である」

村上春樹が言ったとされる「ランニングは動的な禅である」はこれをアレンジしたものだと思う。

店に飾ってある啓翁桜がだいぶ開いてきた。早咲きでソメイヨシノより少し濃い色だ。食材も春らしくなってきた。穴子の稚魚「のれそれ」が出始めた。稚魚と言えば今年はうなぎの稚魚「しらすうなぎ」が豊漁の兆しだそうで昨年の十倍以上見込めそうで、夏には値段が下がりそうだ、とニュースが伝えている。水産庁はどうして増えたのか原因が分からないとしているが、何はともあれ良いことである。

昨今スーパーなどで見かけるうなぎの大きさと値段のバランスは呆れるほど悪く、手をだす気にならなかったもの。苦労していた鰻屋さんもこれで一息つけるだろう。