2012年11月7日水曜日

平成24年11月6日(火) 雨のち曇り

昨夜からの雨が降っている。そんなに冷え込んではいないので、日野美佳の『氷雨』♪外は冬の雨~まだ止まず~♪が口をついて出るほどではない。

昼、先日試作したバーニャカウダの野菜が残っていたのでラタトゥイユ(Ratatouille)を作った。知っている方も多いと思うが、その日本人が発音しにくいラタトゥイユとは何ぞや?という質問に答える。(質問されてないが)。ラタトゥイユというのは、南フランス、プロバンス地方や地中海方面でつくられる野菜のトマト煮のことである。「ニース風野菜の煮込み」などと表現されることも多い。イタリアの「カポナータ」は近いがカポナータは酢や砂糖を使用するのでラタトゥイユとは少し違うものの地中海一帯で広く作られる野菜のトマト煮ということで基本は同じである。

レストランでも料理の付け合わせで供されることも多い。単品でパンをつけて食べてもおいしい。
作り方も簡単である。三人前程度を作ってみる。

①鍋にオリーブオイルを入れ粗く切ったにんにく三個と粗切りタマネギ半個分を焦がさぬよう弱火で炒める

②クールジェット(ズッキーニ)一本の輪切りを別のフライパンで焼き色をつけるように炒め先の鍋に投入

③茄子の一本の輪切りを同じように炒め投入、茄子は油を吸うので油は少なめにする。入れすぎると後で茄子が油を吐くので仕上がりが重くなる。

④ここで粗切りトマト缶(400g)を全部入れ弱火でコトコト煮込むこと20分

⑤ポワブロン(パプリカ)のざく切りを投入、このピーマン系は生で食べられるので私はあまり煮込まない

⑥火を止め自然に冷ます、余熱で煮込みが進む。完成そのままでも美味しいが寝かすと味がなじんでコクが出る。

以上私の家庭での作り方だが、この料理は自由度が高く、材料はその時ある物でよいし、切り方も好みである。よく同じ賽の目の大きさに切り揃えるルセット(レシピ)を見かけるがこれは付け合わせを意識した作り方であって、一品として食べるときは大きめの方が見映えがよいと思う。
自信をもってこれが「私のラタトゥイユ」だと呼べばいいのである。話は違うが「鶏のフリカッセ」という料理があって、普通はソテーした後クリームソースで味を調えるが、クリームを使わないやりかたで、これが「私のフリカッセ」と言ったシェフがどこかにいたなあ(笑)。笑いはともかく自信を持って言い切ることは料理人としてブレない大切なことで美味ければよいのだ。


私のラタトゥイユ
昼過ぎに雨はあがったが曇ったままで道は終日乾くことはなかった。夜になり三鷹駅周辺にめずらしく薄霧がでていて街全体がしっとりと濡れていた。

店の前から横河電機本社方面



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