2014年5月7日水曜日

平成26年5月6日(火) くもり

半袖では寒いくらいだ。きのうはほとんど体を動かしていないので、家内と一緒に野川散歩にでかける。


オオバコ
 家内と一緒だと歩く先から、レクチャーが始まる。名前は知っていても、現物を知らない草木ばかりだ。

葛(くず)
 あの葛餅や葛湯の葛だそうである。つる性で根っこの球根部分を食べるのだそうだ。へえ~そうなんだ。

葛のつる
 以前どこかに書いたが、この葛の葉といえば、大阪の和泉に伝わる「葛の葉狐」伝説を思い出す。

恋しくば尋ね来て見よ和泉なる信太の森のうらみ葛の葉

で知られる白狐伝説で、この白狐の子が陰陽師、安倍晴明とされ歌舞伎『蘆屋道満大内鑑』(あしやどうまんおおうちかがみ)通称「葛の葉」として演じられている。

カルガモ(留鳥で通年いる)
 春になり多くの鴨が北へ帰り、さみしくなった。代わりにツバメがやって来ているが、飛んでいるツバメを撮影するのは、佐々木小次郎でないと出来ない。

野バラ
桑の実

 もう少し熟れてくると食べられるようになる。桑の実といえば、そう『桑の木物語』山本周五郎だ。山本周五郎は日本人のウエットなメンタリティに密着した作品が多く、今は手放したが、一時全集を持っており、多分ほとんどの作品は読んだと思う。

周五郎は戦前から戦中にかけて、自己犠牲による忠誠という武士の生き方、を美化した作品を多く書いているが、それを軍に利用されたことを悔やんでいた、と何かで読んだ覚えがある。

一切の賞を断り、色紙などを作家の先生然として書くことを嫌い、書いていないのでほとんど残っていない孤高の人である。本名、清水三十六(さとむ)1903-1967、今は鎌倉霊園に眠る。

レンゲの群生
カラーの群生


国分寺崖線を上がる。もちろん採集禁止だが、若竹が後からどんどん生えてきている。


天文台の中を抜けて帰る。4㎞少々、車の通らない散歩コースである。さあ明日から仕事だ。

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