2012年9月30日日曜日

平成24年9月29日(土) 晴れ

今日は暑くなった。もうクーラーをつけることはないと思っていたが、午後になって一度だけつけた。二階の自室は東側が窓、南側がベランダになっていて朝から陽が差し込むので部屋の温度が上がりやすい。部屋のドアを開けて風通しをよくすればこの時期なら凌げるのだが、開けていると飼い猫が立ち替わり入ってくる。じっとしていてくれればよいのだが、遊びまわるので気が散ってしかたない。なのでドアは閉めてある。私の部屋には普段ヤツらは入れないのだ。

昼食は買い物に出たついでに三鷹北口の蕎麦「宗柳」に行く。

天ざる
海苔がたっぷり付いている。全部入れたら蕎麦に絡んで食べにくいこと食べにくいこと(強調反復)。自分で加減すればよかった。うずらの卵も付いている。好みもあろうが私は進んでは使わない。しかし付いているものを残すのも悪いので蕎麦が残り少なくなってから使った。デザートのようなものは手をつけずに残してしまった。ゴメンね。ごちそうさま。

家の彼岸花


明日は開きそうだ。『日本縦断こころ旅』(録画)の土日総集編を観た。やはり長時間枠はいい。
秋のドラマは面白そうなのがいくつかある。特に『孤独のグルメ』の再開は最も楽しみである。

2012年9月29日土曜日

平成24年9月28日(金) 晴れ

きのう
今日の彼岸花
 子供の遊びの「だるまさんがころんだ」じゃないが、いつのまにか変化している。明日は開きそうだが店は休みなので、明日は家にある似た状態の鉢で観察しよう。

NHK,BSプレミアムで『にっぽん縦断こころ旅』の新シリーズが始まった。俳優の火野正平が自転車と鉄道を乗り継ぎ、視聴者から寄せられた手紙を読みその方々の「思い出の地」を周遊する旅だ。

いつも録画して家に帰ってから楽しんでいる。前回の東北シリーズは震災の生々しい傷跡の残る地を旅するツアーだったので観ているのが辛かったが、火野正平の飄々とした人柄に助けられた。今回は紀州和歌山を出発して四国徳島に入り、四国を時計回りに徳島、高知、愛媛、香川と周り瀬戸内を渡り岡山から山陽道を広島、山口、その後九州に入り大分、宮崎、鹿児島、沖縄まで行く長い旅だ。今週から始まったのですでに今日で五日目に入った。来週からは四国入りなので毎回が特に楽しみである。

http://www.nhk.or.jp/kokorotabi/

15分番組だが以前は再放送の夕方は30分編集でしっかり楽しめたのが今は15分編集のままで再放送している。元の長いバージョンに戻してくれないかなあ。

2012年9月28日金曜日

平成24年9月27日(木) 晴れ

残暑が厳しかったせいか、いつもなら咲いている彼岸花が遅れている。店に置いている鉢植えのものだがまだ蕾のままだ。開くまで後三四日はかかりそうだ。

アルカロイド系有毒の多年草
子供の頃あぜ道に咲いていた彼岸花の茎が苦いのを友達に教えられて、よせばいいのに好奇心丸出しで実食(笑)「!にが~っ」と言ってぺっぺっと吐き出したのを覚えている。あのときの少年は歳を重ねてここにいる。

涼しくなったのでやっとラーメンを食べたくなり昼は東八道路沿いの「ぐうたら」に行く。

味玉ぐうたら(とんこつ)
とんこつ、といっても見た目よりサッパリ系である。スープは三種類、麺もそれに合わせて三種類あるそうだ。選択肢が多いのは初回利用だとまごついてしまう。以前来たことはあるがだいぶ前なので初めてのようなものだ。ICU(国際基督教大学)が近いせいか私が行った時間はほとんど学生で席が埋まっていた。ラーメンというと男子学生というイメージになりやすいが男女混成グループが多く、賑やかで楽しそうだ。ああ青春してるなあ。

2012年9月27日木曜日

平成24年9月26日(水) 晴れ

午後から、ある用事で中野へ行くので早めに出る。途中環八を過ぎたところで井の頭通り沿いの「デニーズ」で食事をする。


「牡蛎フライ御膳」¥930、今秋はじめての牡蛎フライだ。御膳というほどのものではないが、そこは突っ込まないでおこう。
用事を済ませて帰宅中、前を行くバスの行き先が「吉祥寺」になっている。表示が「中36吉祥寺」となっているので中野発なのだろう。環七から青梅街道に入ったばかりの地点でこの先どういう経路なのだろうと予想してみた。おそらくその先、私が使う五日市街道に入りそのまま吉祥寺の北側まで五日市街道を進むのだろうと思ったら、五日市街道には入らず青梅街道を直進した。あれっ、と思ったが私は五日市街道に入ったのでその先は不明となった。気になったので帰ってから調べてみた。そうすると、中野南口を出たバスは中野通りを南下、五叉路を大久保通りに入り環七に入る。環七から青梅街道に入りその先、五日市街道入口を通過、地下鉄東高円寺駅を左折後、五日市街道に入るのだった。そこからは予想通りだった。そうかもうちょいだった。役所広司のダイワハウスのCMで役所広司がうさぎを見て「ダイワビット」と答えたら「違います。ダイワピョンです」と言われたときの気分だった。

2012年9月26日水曜日

平成24年9月25日(火) 曇り

『梅ちゃん先生』が今週で終わりだ。いつもと同じように一波乱があった。しかし今から大波乱に発展するとこはないと思う。後の番組で堀北真希が出演していて10月にBS放送で2回に分けて特別編を放送することを告知していた。ファンサービスのおまけ放送である。どこかみたいに『THE MOVIE』にならなくてよかった。
昼は長男が休みだったのでカミさんも誘い近所の蕎麦会席「御狩野」(みかりの)に行く。敷居の高い高級店ではないが、個室もあり法要などでの利用は出来る。

御狩野弁当¥1600




御狩野弁当は茶碗蒸し付き蕎麦と天重のセットでどちらも半分のサイズである。ここの天重が意外と旨いのだ。蕎麦も美味しかった。

外観
店内は吹き抜けにしてあり梁を見せる古民家風の造りで観光地に来たような気分になる。


店の外に出ると萩が咲いていた。秋の七草である。ここにも秋が訪れている。

2012年9月25日火曜日

平成24年9月24日(月) くもりのち雨

朝は快晴で午後から雲が少しずつ多くなった。数日の変化だが、もう夏の気配はない。昼間久しぶりに「丸亀製麺」に行く。

温かいかけうどん

左からお稲荷さん、エビ天、半熟玉子天
やっと温かいかけうどんの季節になった。まったく好みの問題以外何ものでもないが、薄味の出汁に漬かったうどんは一番好きだ。釜揚げうどんは好みではない。好き嫌いであるから理由はない。

天気予報はこの後雨雲が拡がり夕方から夜にかけて各地で雨模様になると言っている。営業中は三鷹武蔵野周辺はひどい雨にはならなかったが、時折小雨が降っている。「東京アメッシュ」を見ると、海沿いの羽田空港から東京湾岸は赤く染まっており激しく降っているのが判る。今日ももちろんカッパの用意はしてある。店を終え帰宅時には三鷹でもまた、しとしと降り出しもう止む気配はなくなった。帰宅後『プロフェッショナル仕事の流儀』193回脚本家・遊川和彦(録画)を観る。見終わった後、京急横須賀線の脱線事故のニュースを知る。あの海沿いの激しい雨で線路上に土砂崩れが起き運悪くそこに電車が突っ込んだみたいだ。さいわい人への大きな被害はないようだった。

2012年9月24日月曜日

平成24年9月23日(日) 雨

早朝雨音で目覚めた。寝室の南側の窓を開けていたのが気になり起きて見に行くとかなり吹き込んでいて窓の桟に雨滴が溜まっていた。それにしても涼しい。これだと今日の最高気温は昨日の最低気温より高くはならないように思う。
午前中の早い時間に次男夫婦は予定がありカミさんが車で送っていった。昼はイトーヨーカ堂に買い物があって車で出たのだが雨のせいか満車で入場待ちの列に並ぶことも出来ぬ混み方で仕方なく時間つぶしに食事をしようということで「丸亀製麺」に向かった。なんとまあここも満車で店内も長い行列ができている。あきらめて浄水場の東側井の頭通り沿いにある、お好み焼き『道とん堀』に行く。ここも混んでいたがすぐに入れた。日曜日はこんなものだろう。


お好み焼きは押さえつけたくなるのを我慢するのがうまく焼くコツである
雨は止まず二時近くになってイトーヨーカ堂にやっと入れた。駐車場がこんなに混んでいたことは初めてだ。用事をすませ帰宅、『薄桜記』(録画)最終回を観る。ハッピーエンドにはならなかった。「武士の死に場所」を見つけた主人公の潔い生き方に美学を感じるのは日本人固有の精神性であろう。
そのあと、相撲の千秋楽を観る。白鵬と日馬富士の対戦は見応えがあった。二分近い攻防は相撲史に残る名勝負だと思う。それにしても日馬富士は大化けした。幕内最軽量の下から二番目という小柄で、ここまで登り詰めた努力は衆目の認めるところである。日馬富士が勝った瞬間思わず画面に向かい拍手をした。見る者の理性が飛ぶほど力の入った大一番だった。二場所連続全勝優勝で横綱昇進は間違いない。おめでとう、日馬富士。

2012年9月23日日曜日

平成24年9月22日(土) くもり

カミさんは、朝から多摩青果市場跡のフリマ出品でお友達と一緒に出かけている。出店ブースのすぐ斜め後ろにご近所のN上さんが出店されていたそうで、あらまあ!ということだったみたいだ。

昼は家でスパゲッティをつくる。戸棚に缶詰のミートソースがあったのでそれを使うことにした。パスタを茹でるだけでソースを作る一手間がない分楽である。チープな缶詰味だが、これはこれでたまに食べるのは悪くない。たまにチキンラーメンを食べたくなるのと同じだ。

午後今抱えている、事情は書けぬがある問題について考える。繊細で難しい問題なのだが、何を最優先するのかをもう一度原点に戻り考え直す。例えば重要度が同じ婚礼と葬式に同時に出席せねばならぬ状況のような正解がない問題なのだが、熟考して答えをだす。大人の判断をしたつもりだ。これでいいだろう。

夕方になり次男夫婦が来た。彼らは入籍は済ませているが披露宴がまだで来月の予定である。その進行などについて話を聴いた。で、新郎の父である私に司会進行をしてくれという依頼がある。一般的にそれはまずないのだが、身内だけの三十人規模の披露宴なのでそれもありだと思い快諾した。私は若い頃ホテル勤務をしていて人様の披露宴を千組ほど経験している。なのでその流れなどは熟知しているつもりだ。友人や会社の同僚の披露宴の司会も数組の経験がある。大丈夫です。任せなさい。その後長男が仕事から帰ってきて合流、わーわー言いながら痛飲したのは言うまでもない。

2012年9月22日土曜日

平成24年9月21日(金) くもり時々雨

曇っているのだが、しとしと降り出すような雲行きではない。このところ大丈夫だろうと雨具を持たずに出て、運悪く濡れてしまうことが二度あったので、学習した私は店に出る前バイク用カッパを用意した。午後二時頃かなり強いにわか雨があったがそれには遭遇しなかった。よしよし。

店の営業中、外を行く人を見ると傘をさしている時とさしていない時が交互にある。「東京アメッシュ」を見ても、首都圏全体に雨雲はかかっていない。散発局地的な雨である。店が終わる前はなんとか持ちそうな様子だったが、片付けをしている間に降り始めた。それも土砂降りではないが本降りである。「本降りになって出て行く雨宿り」という川柳を思い出した。「目薬にいらぬ大きな口をあけ」というのも思い出した。そんなことはどうでもよいが。
学習したかいがあり用意したカッパが役にたった。家に帰りリビングに入ると長男がいてエアコンが点いているのだがなんだか蒸し暑い。設定温度を見ると26℃になっている。今までこれで十分快適に感じたのだが、なんでだろうと思ったら「外の方が涼しいのよ」とカミさんが言う。
いつのまにか、秋が家のまわりにも拡がっている。

2012年9月21日金曜日

平成24年9月20日(木) 晴れ

朝、家に届け物があった。私宛で送り主は、先日の「突然の来訪者」の岡君からだった。昔『雨の訪問者』という映画があったが、主演のチャールズ・ブロンソンが日本での地位を確立した作品だった。当時の売れっ子監督ルネ・クレマン、音楽フランシス・レイの作品でもある。男性化粧品CMでこのチャールズ・ブロンソンを起用した「マンダム」が大受けしてしたのもこの頃だ。
話がそれたが、「突然の訪問者」の岡君から大分の酒をいただいた。


麦焼酎『右衛門七』(えもしち)と特別純米酒『西の関、秋あがり』の大分の酒二本セットである。
中に封筒に入った手紙が添えられてあった。酒と一緒に写真に収める。PCに取り込んで見てみると手紙の文面が読めてしまう。解像度を上げて撮っているため拡大すると読めてしまうのだ。他者に読まれて困るような内容ではないが、一応個人的な通信文なので岡君のプライバシーを考慮して晒すのは止め、レタッチ処理して読めぬようにしてある。岡よ、気が利くだろ。

ありがとう岡君、週末に来客があるので使わせてもらいます。

2012年9月20日木曜日

平成24年9月19日(水) くもり

今日は彼岸の入りだ。暦をいちいち詳しく覧ているのではないがラジオなどを聴いているとそれに関連した出来事を伝えてくれるのでそれだと解る。
朝から車で都心方面に出る用事があり昼までには三鷹に帰れた。最近ちょくちょく都心方面へ車ででるので、昔のバイクで都心通勤していた感が戻ってきて、都心方面の細かい抜け道を思い出している。三鷹から渋谷、青山方面や高円寺、中野方面は多分プロレベルだと自負している。東京の抜け道は距離だけではなく曜日、時間帯、信号の変わるタイミング、時間別進入禁止、一歩通行、道幅に対する交通量の多さなどを総合してこの時間はこのルートが最適という解を経験から得るのだが、最近はカーナビが優秀になっているので、機械に任せた方が楽かも分からない。

昼前、車でサンドイッチを食べたので昼食を食べずにいたがさすがに夕方空腹になり三鷹の南口の『花月』で季節限定と書いてある「ブラックモンスター」を食べた。う~ん、私の好みではなかった。

http://www.kagetsu.co.jp/menu/newitem/120808blackmonster/04.html

店を終え帰宅してから飲んでいたのだが〆に焼きそばを食べる。米を食べなくとも一日を通して、たっぷりの文化的小麦食で終えた。明日の体重計がまた楽しみである(泣)。


2012年9月19日水曜日

平成24年9月18日(火) 晴れのち曇り

三連休の後は仕込みが多いのでカミさんは早めに出かけた。たまたま長男が休みだったので昼は家でパスタを作る。乾麺の状態で300gを2:1で分ける。長男のは大盛りもいいところだ。若いの~。
関東各地でにわか雨が降っている。全国的に台風16号の雨雲の影響がまだ残っている。でも夜は大丈夫だと根拠のないタカをくくって店に出た。ここまで書くと最後はだいたい想像できると思う。営業が終わりバイクで帰宅途中、空が明滅している。雷光である。雨はまだ落ちてこない。家まで夜なら十分たらずなのだが残り一㎞で捕まった。前方の道路に激しい飛沫が上がっている。そのまま突入。洗車機のような雨だった。この夏二回目の濡れ鼠である。店を出がけにカミさんが「降るかも判らないから、簡易カッパならあるので着ていこう」と提案があったが、急げば大丈夫と却下したため、二匹目の濡れ鼠になったカミさんは「だから言ったじゃないの」と機嫌が悪い。私たちは一台二人乗りではなく、各々で乗っている。すっかり私が悪者になった。

2012年9月18日火曜日

平成24年9月17日(月) くもり

朝目覚めたら、きのうの酔いがまだ残っている。今日は敬老の日で休みでよかった。家で朝昼兼の冷やしつけうどんを食べ、『梅ちゃん先生』の再放送を観る。話は昭和30年代に入っているのでその頃の社会の空気や街の変貌してゆく様子の記憶なら子供だったが私も同時代を共有している。その頃は都市部の街中であっても空き地や原っぱがそれなりにあり子供はそこで遊んでいた。

午後は昼寝だ。夕方になり相撲を観ながらビールを飲む。うまくない。最初の一口が旨く感じないときは前夜の酒がまだ体から抜けきっていないからだ。旨くないのならそれで止めりゃいいのだが酒飲みとはいじましいもので、騙しだまし飲んでいるうちにまた酔いが戻ってくることを知っているから調子が上がってくるまで半分我慢して飲んでいる。

『薄桜記』(録画NHKBS)の10回目を観る。来週が最終回だ。この物語の主人公は剣の達人だが複雑な事情により左腕を失くす。最愛の妻とも離縁し浪人となり町の用心棒のような生活をしている。時代は元禄でちょうど赤穂浪士の討ち入りにこの主人公も関わるようになる。しかし彼は上杉方で吉良家の剣客という立場だ。以前より懇意にしていた浅野家の家臣、堀部安兵衛との立場上の確執をからめて来週が討ち入り最終回だ。赤穂浪士が主人公ではなく物語も彼らを中心にはしていない。しかし赤穂浪士の討ち入りが話に絡み出すと物語が一気に緊張し面白くなった。これで最終回を観ずにはいられない。目玉焼きの白身から食べていって最後の黄身を残すようなものである(例えが違うような気もする)。

2012年9月17日月曜日

平成24年9月16日(日) くもり時々晴れ

昼は長男の婚約者のご両親と初めて会う食事会があった。雰囲気から写真は撮れなかった。
で、夜は次男の結婚を前に兄弟三人のそれぞれのパートナーの顔合わせということで吉祥寺で集合するダブルヘッダーになった。

井の頭公園に向かう商店街

井の頭公園
楽しい食事会になった。楽しすぎて写真を撮ることはすっかり忘れていた。それでよいのである。

2012年9月16日日曜日

平成24年9月15日(土) 晴れたり曇ったり

昼、買い物でイトーヨーカ堂に行く。ついでに食事をしたのだが写真を撮るのを忘れた上、先日のガラガラポン福引きでもらった¥500券を使うのも忘れた。まだ有効期間は残っているが使うかどうか怪しくなってきた。それを使うために更にお金を使うというのは本末転倒である。

神戸の友人から届け物があった。丹波の地酒『小鼓』(こつづみ)の「大吟醸冷や卸し」と「大吟醸生」の二本だ。どちらも季節限定の少量生産であると思われるが、「大吟醸生」は無ラベルでおそらく地元でも希少品だろう。

大吟醸冷や卸し

無ラベル大吟醸生
「大吟醸生」裏書き
蔵内管理番号というナンバリングがしてある。山田錦100%の四割磨き(60%を捨てる)で火入れ無しの生酒、九月生産である。これを東京で入手できる可能性はほとんどない。近々来客がある予定なのでこの酒が主役になることが決まった。Mさん、ありがとう、この場を借りて御礼もうしあげます。
http://www.kotsuzumi.co.jp/index.html

2012年9月15日土曜日

平成24年9月14日(金) 晴れ

天気予報はまだ暑さは続くと報じている。しかしその暑さにも翳りがあり朝夕の風は秋の近づきを告げている。「暑さ寒さも彼岸まで」という古来の口伝は正鵠を射た経験則である。
先日、近所の国立天文台の敷地の広さを大雑把に、ゆうに一万坪はあるだろう、と書いたが、気になったのでHPで調べたがどこにも載っていない。そこで地図を見ると近所の神代(じんだい)植物園が似た広さであることが判った。この神代植物園は天台宗の名刹『深大寺』の北側に位置する広大な植物公園で概要をみると広さは486,536㎡とあるから坪換算14万7千坪を超えている。天文台も似たようなものであるから、私が見積もった一万坪などは全くの見当違いで、裸足で逃げたくなった。(逃げてないけど)。近所にはこれよりまだ二回り大きい野川公園もあるし、住むには快適な土地だ。

今日は完全な二日酔いで、岡のせいだ(笑)。二時の便で帰ると言っていた、また遊ぼうな。
昼は車で出る用事があり帰り際、東八道路の「スシロー」に寄る。あいかわらず廻っているな、ミートボールの軍艦巻き。他にも海老の天ぷらが乗った軍艦巻きが、それも不安定なため廻転中に海老天が楕円形の軍艦の頂上にとどまれず皿上にコロンと落下した状態のものがカタカタと廻ってくる、痛おかしいとしか言いようがない光景を目撃してしまった。「スシロー」恐るべし。「スシロー」はもう鮨ではない!という言い方もできるが、それはプロレスを八百長だ!という無粋さと同質であり、楽しめばよいのである。また行こうっと。

2012年9月14日金曜日

平成24年9月13日(木) 晴れ

営業が始まって少し経った六時過ぎひとりの男性客があらわれた。私が立つカウンターに向かってくる。初めての方である。しかしお客というより愛想笑いのような表情で近づいてきたので何かの営業か?と一瞬思ったら

なんと、岡君ではないか!

「おお、岡、久しぶりや」

「はい、多田さんお久しぶりです。二十年になります」

彼は私の青山時代の仏料理店の後輩で今は彼の郷里、九州の大分に住んでいる。別の用事で東京に来ていたのだけど、帰る日を一日遅らせて私に会いに来てくれたそうだ。二十年ぶりなのでだれだか判らないと踏んで私を驚かそうと思ったらしいが、そんなに私は甘くない(笑)。

まあよく訪ねてくれた。急遽、N井さんに連絡して手伝ってもらえることになり、私は早退させてもらった。

その後、痛飲したのは言うまでもない。

昔のメンバー達よ、このブログを見ているかどうかは分からないが、岡がみんなに会いたいと言ったいたぞ。

2012年9月13日木曜日

平成24年9月12日(水) 晴れ

今日は午後から天候が不安定になる予報がでていた。店の営業中、19時半くらいだったと思う。外を歩いている人が傘を差している。叩きつけるような降り方ではないがアスファルトに黒いシミが拡がってゆく。手許のIpadで、リアル降雨状況を報せる「東京アメッシュ」を開いて驚いた。


なんと、広い首都圏一円で降っているのは三鷹、武蔵野、杉並周辺だけであった。こういうこともあるのね。

帰って『美の巨人たち「文字書き人形」』(録画)を観る。江戸時代後期、ゼンマイと木製のカムと紐を精緻に組み合わせたからくり人形で、筆を巧みに使い墨で「寿」の字を書く。他にも松、竹、梅も書ける仕組みだ。160年も前の作品にしてはよくできているというのではない。これを一からコンピューターを使わず全て手作業で創造することを考えれば、とてつもない作品であることが判る。
人形の凛とした表情、全体の品格、調度類の隅々までの細工に圧倒される。日本が近代工業においても世界で認められる製品を数多く生み続けることができるのはこういう伝統が背景にあることは疑う余地がない。日本人の誇りである。

田中久重:作「文字書き人形」
この歳になるとめったなことでは驚かぬが、これは腰が抜けるほど驚いた(抜けてないが)。

http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/120908/index.html


2012年9月12日水曜日

平成24年9月11日(火) 晴れ

相変わらず晴天である。関東は利根川水系のダム、それもメインの矢木沢ダムが満水時の6%しかないそうで取水制限が始まった。それでも東京が断水になって給水車が出動するような事態を経験したことはない。

私の故郷である四国の香川は元々雨が少なく夏場は深刻な水不足になることがある。記憶にあるのは今から四十年ほど前、給水制限になり、飲食店は洗い物ができないので休業したり、営業できても喫茶店などは紙コップでしのいだりしていた年があった。風呂の水の使い方から喧嘩になり殺人事件が起きたこともあった。その頃「お金を湯水のように使う」というアイロニカルな言い回しがあったことも覚えている。同じ四国でも隣の徳島県は大河「吉野川」他「勝浦川」「那賀川」など水量豊かな一級河川があり、水不足は聞いたことがない。香川県が深刻な水不足の時、回そうと思えば回せるのに、お隣は海に流しているというのはおかしな話であるが、行政間のいざこざで話が進まないらしい。役所間のメンツの問題が優先され住民がそれを被るという構造は腹が立つが、昔からよくある話である。

日中の気温はあいかわらず三十度を超え高いが店を終え帰宅する深夜はバイクで受ける風がいくぶん涼しい。あと二週間もすれば日中も涼しくなると思う。
また更新が遅くなった、ある事情で。(喚体修辞をあえて使う)

2012年9月11日火曜日

平成24年9月10日(月) 晴れ

まだ夏は居座っている。今日の日中は盛夏そのものである。ある事情で最近外食をすることが多い。昼は天文台通りを南に下がったところの「COCOS」へ行く。ハンバーグコンボセットを注文、ドリンクバーも付けて¥860だ。都心郊外型の店舗で若いママさん友達同士とおぼしき方々が目立つ。ファミレスに来るのは年に数えるほどなので、ドリンクバーの機械操作などがよく判らない。コーヒーマシンは一杯ごと複数アイテムを選別抽出することができる機械である。多分濃縮リキッドがカセット式になっていてロスのない仕組みになっている。

このマシンの前でえ~っと、となる。よく見れば何ということはないのだが、なにせ慣れてないので手順を理解する時間がどうしてもかかってしまう。後ろに列ばれでもしたら「あ、お先にどうぞ」と言って順番を譲ってしまうだろう。私が機械に弱いのでも老いてしまって近代化から取り残されているのでもない。慣れてないだけと、周りに配慮する気持ちと少しだけ小心者の総合的行動である。

何とか無事エスプレッソもどきを捕獲しテーブルに戻る。やれやれ、おかげでまた写真を撮るのを忘れた(笑)。

ママさん達のドリンクバー扱いの手慣れていること、まるで従業員のような動きである。ランチを食べ夕方近くまで冷房の効いた店でおしゃべりしてソフトドリンクがフリーで千円でお釣りがくる。賢い利用の仕方である。

2012年9月10日月曜日

平成24年9月9日(日) 晴れ

今日も武蔵境の「イトーヨーカ堂」に行く。昨日まとめて済ませればよかったのだが買い物がまだあったのを家に帰ってから思い出すということはよくある。昨日今日の二日間福引き券を発行していて十二回ガラガラポンを廻せた。一回だけ三等賞の赤玉が出て500円券をもらった。ハズレでも50円券をもらえる。使用できるのは館内のテナントショップに限定されているが使い道はある。

50円券を従え堂々の500円券
館内の「いなば和幸」で昼食を摂る。厚切りロースカツ定食を食べたが、写真をまた忘れた。すっかり食べ終えてから気がついた。

夕方、一時間ほど昼寝をする。今日から相撲が始まった。五時半に起きて後半だけを観る。陽が落ちるのがだんだん早くなってきた。


事情があってこんな時間の更新になった。事情は書けない(笑)。


2012年9月9日日曜日

平成24年9月8日(土) 晴れ

午前中、久しぶりに国立天文台に散歩に行く。のんびり歩いても五分で着く。中は武蔵野の雑木林が残されており、良い状態で管理されている。



中はとても広く敷地は確かめたことはないが一万坪はゆうにあるのではないかと思う。一般開放されているが都心の日比谷公園や上野公園、井の頭公園などのように街中ではなく公園でもないので認知度は低く構内は常に閑散として、贅沢な空間だ。

午後、買い物で武蔵境の「イトーヨーカ堂」に行く。ついでに西館B1、紅虎餃子房で昼食を摂る。

五目チャーハン

餃子
食べ過ぎてしまい夕方までお腹いっぱいだった。体重計に乗るのが楽しみである(笑)。

2012年9月8日土曜日

平成24年9月7日(金) 晴れ

せっかく続けているので更新だけはしておかねばという思いで書いている。事情を書けぬのは少しもどかしいが、「ある事」が落ち着くまでというか、その事情に大半の時間をさいているので、その事情がらみを除いてしまうと何も残らないのだ。例えば、旅行に行った一日があったとする。ブログを更新するときその旅行の事は一切書かないという縛りを入れたような感じといえば理解していただけるかと思う。一言だけ書くが私は今、善を行っている。では今日はこれで(笑)。

2012年9月7日金曜日

平成24年9月6日(木) くもり時々雨

事情は明かせぬが、ブログを更新する時間が二三日厳しそうである。今日はこれで寝る。

2012年9月6日木曜日

平成24年9月5日(水) 晴れ

今日は朝から一度も降らずに晴れていた。朝ドラ「梅ちゃん先生」もだんだん終わりに向け物語が収束しつつある。ここからはとんでもない悲劇はもう起こらないような気がする。朝ドラにはそういう役割もあると思う。

昼は録画してあった「サラめし」を観ていて、京都太秦の喫茶店で故・芦屋雁之助が愛したタマゴサンドを早速家で再現してみた。残念ながら写真に撮り忘れた。

仕事を終え帰宅してから、テレビ東京「いい旅夢気分・絶景の瀬戸内名所巡り、鳴門ー高松ー岡山」(録画)を観る。私は高松の生まれなので楽しみに観た。中村吉右衛門と賀来千香子のお二人が瀬戸内を旅する番組だが、いかんせん一時間枠の紹介では各名所を端折らずには編集できぬので、何とも半端な内容で欲張りすぎるとこうなってしまう見本だった。

ただ番組の映像の中で小豆島(しょうどしま)の海岸を撮した場面が一瞬あり、思わずはっ!となった。子供の頃一度だけ遊んだ海が映ったのである。小豆島に住んだことはないが、親類を訪ねて行ったある夏の日の想い出の海であった。その人たちも今は島にはいない。

2012年9月5日水曜日

平成24年9月4日(火) 晴れ一時雨

今日は午前中に大腸ポリープ切除処置後の検査結果を聞きに武蔵野赤十字に行く。切除したポリープの組織診断(病理診断)は以前のクリニックですでにしていたので結果は同じで問題はなかった。

これで今のところ健康に関する憂いはなくなった。すこやかでいられることを感謝する。

あの八月後半の張りつめた太平洋高気圧に翳りがでて九月は一日の内どこかで一雨がくる不安定な日々で始まった。

猛暑の頃はこういう近い雲は無かった
昼食後、普段使っているブラウンのヒゲ剃りの外刃が傷んでいるので 近所のJマートに行き替え刃を購入する。ブラウンは造りがしっかりしているので長く使える。現在使用中の7570という品番は10年以上使っている。専用のアルコール洗浄システムで出た当初は画期的だった。しかし、数年に一度の交換とはいえ消耗品の替え刃セット(外刃、内刃)は5000円以上するので、こういう負の投資はちょっとした勇気がいる。


夕方丸亀製麺に寄り、「ひやかけ」を食べようと思ったらメニューから外されていた。まだ暑いのだから九月いっぱいは残しておいてもいいのではないかと思う。消極的季節の先取りはいただけない。仕方なく「冷やぶっかけ」にする。私のうどんの好みは出汁に浸かっているのが好きなのだ。

「冷やぶっかけ」¥280ネギも生姜も天かすも取り放題(笑)
半熟玉子天¥100+キス天¥100
食べていて、気がついた。そういえば昼はスパゲティだった。連続麺類というのも能がないとは思ったが、まあいい食べたいときに食べたいものを食べれば良いのだ。ポリープ切除後の食事制限を思えば天国である。

2012年9月4日火曜日

平成24年9月3日(月) くもり時々雨

九月に入ったとたん八月と九月を仕切るように空模様がよくない。今日も昼過ぎまで時折パラパラしていたが夕方には上がり、もう今日は大丈夫だと思っていたら、店を終え帰宅途中で降られてしまった。休日は車を出すことが多いが仕事の平日はバイクでの移動が中心であるから当然のように濡れて帰宅した。私は雨にうたれることは嫌いではない。ただ夏場のバイクの場合、薄着なので雨滴を皮膚に刺すように受けてしまい少々痛いのが難点である。

きのうの明け方午前四時からたまたま点けっぱなしだったラジオ、NHK第一で愛媛県今治市の「池内タオル」の社長のトークがあった。その時間に偶然目が覚めたのだ。私より三歳ほど上の方で年齢が近いこともあり眠らず寝床で目を閉じて聴いていた。これを聴いていて私も二十歳くらいから還暦に至るまでの四十年はまたたく間に過ぎたとも思うが、一年一年を丁寧に追って行くと実はさまざまな曲折があり立場は違えども人はそれぞれの苦節を経験することに変わりはないとあらためて思う。
今、明けて午前二時前、明日は朝から予定があるので早めに就寝することにする。

2012年9月3日月曜日

平成24年9月2日(日) くもり時々強雨

一昨日の映画『あなたへ』を観たとき、入場者に中高年のカップルが多かったことを書いた。特徴的にそう思ったのは、この年代の映画鑑賞は女性のほうが多いように思えるのだが、高倉健主演というので往年の「健さん」男性ファンが一緒に来ているものと解釈している。
一般的に映画も含めて絵画教室、ダンス教室他さまざまなシニアの文化的活動は女性の方が活発である。この傾向は「とりあえず他者と打ち解ける」垣根が低いからだと思う。男性がこの点に弱いのは、現役時代の社会的セルフイメージをリタイヤ後もひきずり勝ちだからだろう。これは現役時代に社会的強者組織に属していた者ほど、勘違い自尊心を持ち周りに馴染みにくくなることを意味している。渡辺淳一:著『孤舟』の主人公はその典型であり、中高年の男性にとって人生の秋から冬の過ごし方をいかに充実させられるかはひとつの宿題である。

今日は朝から時折雨が降るのだが、その降り方が激しいのだ。夕方買い物に出かける時はすっかり上がっていたのが家に着く手前でまた降り始めた。家に着いたのだが車から玄関までの数メートルを歩くのをためらうような激しい降り方であった。家に「今着いたけど車から出られない」と電話を入れたら受話器から笑い声が聞こえた(泣)。

家まであと200M

洗車中(笑)

2012年9月2日日曜日

平成24年9月1日(土) 晴れ時々雨

明け方雨音で目覚めた。何時降り始めたのかは分からぬが、かなり激しい降り方で雨音で目覚めるということはあまり経験がない。一度目は覚めたがそのままもう一度寝て八時半起床。

今日の昼は、娘から「将来パートナーになる予定」という方に会って食事をすることになっている。
吉祥寺の中華料理店「竹爐山房」に正午ちょうどに予約を入れてある。車に乗ってさあ出かけようという十一時過ぎに車のフロントガラスに滴が落ちた。続けて大粒の雨滴がみるみるアスファルトを黒く濡らし始め局地的とは思うが土砂降りになった。自然洗車と思えば良いような激しい降り方だ。

少し遅れたが、無事到着。

娘と「将来パートナー」さんはすでに席に着いていて、娘に紹介され初対面の挨拶をする。
(子細は、個人的事情につき略)

前菜五種、海老は本物の「車海老」だった

ほうれん草のスープ

鯵と生きくらげの酢味ソース

豚と椎茸のすましスープ

極細冷麺

デザート(内容は失念)

実は一番おいしかった料理の写真を撮り忘れた。なにか海老料理だった(笑)。
今回はあらかじめ料理を予約していたが、ア・ラ・カルトで注文したい店である。

2012年9月1日土曜日

平成24年8月31日(金) 晴れ

八月は今日で終わりだ。私の個人的な誕生日もありオリンピックありで賑やかな月だった。

思い立って府中のシネコン、TOHOシネマズに高倉健主演の『あなたへ』を観に行く。府中のTOHOシネマズは「くるる」という商業ビルの中にあり、映画の客は地下駐車場が三時間までは無料で利用できる。なので映画を観るときはここを使うことが多い。家からドアtoドアというのは楽だ。

家から車で甲州街道を西へ十五分で到着。10:50の上映に間に合った。


有人のカウンターもあるが、タッチパネル式の発券機がメインになっている。高齢者は操作が判らず係の人が付きっきりになっている。今回私はシニア券を購入したが入場の際、年齢確認を受けなかった。まさか確認の必要がないほど老人に見えたというわけではないと思う。チケット確認の係が見落としたのだろう。8番スクリーンに向かう。入ると7割ほど埋まっている。平日の午前上映でこの入りはすごい。それは別にしてこの映画の入場者にはある偏りがある。それはカップルが多いのである。中高年カップル、それもかなり高年寄りのご夫婦と見受けられるお二人が多い。まあ他の観客もほとんどが中高年ではある。見渡した限り三十代も含めて若者は皆無で、「お達者クラブ」にいるみたいな空気が会場を支配している。何か場違いの所にきてしまったような気分になったが若者から見れば私もその中に融けているのだろう。それはいいとしてこの空気の中何か少し嫌な予感がしていた。

映画が始まるころには私の両隣も埋まっていた。始まって間もなく右隣に座った、おばさんよりも、もう少しお歳を召したご婦人が何やらごそごそと持ち物を探っている。そしてセロハンが擦れ合う音が聞こえ始めた。おにぎりらしい。それも何か味付きのようでニオイが伝わってくる。上映中に隣でセロハンの擦れ合う音は耳障りだ。加えて空腹ではないが食物の匂いを半強制で嗅がされるのは不快である。気が散って仕方がない。しばらくするとペットボトルのお茶とおぼしき飲み物を飲み始めた。ムシャムシャしてグビリ、セロハンの音、またムシャムシャしてグビリ、「止めて下さい」とは言えぬのでなるべく気にしないようにしていたが、おにぎりが終わると、ごそごそとまた何か始めた。

今度は冷房が寒いのか座席に脚をあげバッグの中から出した靴下を履いているようだ。そのがさごそは場内には響かぬが隣席の見ず知らずの他人には十分迷惑である。気が散ってこの間、映画がまったく頭に入ってこない(泣)。
それが終わったら……またおにぎりを食べ始めた(号泣)。

枕が長くなったが肝心の映画は最後まで醒めて観ていられた。というのは結果的に作品に感情移入ができなかったのだ。監督の降旗康男が撮る高倉健は以前からPV(プロモーションビデオ)的な映像になるのであまり好きではなかったが、今回の作品で私はもうこの監督の撮った高倉健を観ることはないと思った。お二人の年齢的に次があるかどうかは分からない。

本作の健さんの台詞回しはもどかしい。私が知っている健さんは息を溜めて腹でセリフを言うのだが、本作はセリフを言うたび空気が洩れているような感じがして観ていてつらくなった。ところどころで往年の健さんの面影が混じるが全体の印象は、高齢者によくみる太腿の細くなった体の老いた健さんだった。家には健さんの全盛時代のDVDを何本か所有している。その健さんは永遠に格好いいスターである。

世代は代わる