2014年11月30日日曜日

平成26年11月29日(土) 雨のち晴れ

朝昼兼のごはん


午前中は時折音を立てて降っていた雨が午後には上がり、二時過ぎには急速に回復し青空が拡がり始めた。

店の営業はないが、片付けることがあり店に行く。駅周辺の道路沿いも晩秋の装いである。



アスファルトはまだ黒く濡れているが空はみるみる雲が切れて快晴になった。

帰宅して夕方から飲む。

ヒラメと縁側少々
大根サラダ

朝の王様のブランチでやっていたコンニャクステーキを再現してみた。コンニャクをオリーブオイルで焼いて、市販のステーキソースなり焼き肉のタレなりをかけてバターを添えて完成。肉のステーキと比べてもちろんカロリー控えめであるし味は悪くないが、好んでもう一度食べたいとは思わない(笑)。

録画してブルーレイに落としておいた映画『舟を編む』をようやく観る。

松田龍平は好きな俳優の一人である。『舟を編む』と同じ原作者、三浦しをんの『まほろ駅前多田便利軒』での行天春彦役、『探偵はBARにいる』の高田役など彼の持ち味が生きている。

この作品では辞書を編纂する地味な主人公、馬締光也(まじめ・みつや)を演じている。どの役でもそうなのだが、彼は俊敏な「打てば響く」というタイプではない。相手の話を聴いているのかどうか分からないような、一呼吸遅れる静かな緩さが持ち味である。

この人相手だと、つい饒舌になってしまいそうだ。相手の話を黙っていつまでも聴いている森の中の澄んだ湖水のような静けさを持った俳優である。

2014年11月29日土曜日

平成26年11月28日(金) くもり

冷蔵庫にゆで麺があったので朝昼兼の「うどん焼き」。前にも書いたが私の故郷香川県では「焼きうどん」を「うどん焼き」という。「焼きそば」を「そば焼き」とはいわない。

味付けは、醤油ベースでオイスターソース、ゴマ油、紹興酒少々の中華風。


 早めに店に出て、散髪に行く。

玉川上水を突き当たると井の頭公園に出る
カミさんがキャンディを買ってきた。若い頃は見向きもしなかったが、山歩きのときの糖分補給に使ったり、喉がいがらっぽいとき舐めるのだ。


クレームブリュレが美味しかった。このクレームブリュレというのは、あ~ここからはフランス料理の能書きになりますのでプロの方およびご存じの方は読み流してくだされ。

このクレームブリュレというのはフランス料理のレストラン菓子である。古い時代から原型はあったようだが、今のような形にしたのは南仏リヨンのポール=ボキューズとされており、それを今、日本でも非常に有名なジョエル=ロブションが1980代にパリの三つ星レストラン「ジャマン」で出してから大人気になり、その後映画『アメリ』でこのクレームブリュレが登場して日本でも広く知られるようになった。

プリンと似ているが、プリンは牛乳と全卵、クレームブリュレは生クリームと卵黄と、材料がより濃厚にになっている。そして大切なことは上に乗ったキャラメルの部分で、クレームブリュレは提供する直前にカソナード(赤砂糖)を生地の上に置きバーナーで炙って、焦がしキャラメルにするのだ。

赤砂糖(参考写真)
仕上がったときは、濃厚なカスタードの上に薄い氷のようなパリパリのキャラメルが乗っているというバランスで、このキャラメルのパリパリ感が命のお菓子なのである。

時間が経ったものはキャラメルが泣いてしまって(業界用語で水分を吸収して軟らかくなって)味が落ちるのである。なのでレストランやカフェでは声がかかってから仕上げるのだ。お土産用のクレームブリュレというのは最高の状態からは少し落ちたものである。

以下参考写真



と、このような蘊蓄を、十何年前まで仕事で客席にて何度語ったことか(笑)。

2014年11月28日金曜日

平成26年11月27日(木) 晴れ

昼過ぎ早めに店に出て銀行の用事をすます。遅い食事を「松乃家」で摂る。

海鮮盛り定食(カキ・海老・白身魚フライ)890円
 食後、二階のテラスベールに移動し、しばしのコーヒーブレイクと読書。再読していた開高健の遺作『珠玉』を読了。「掌のなかの海」「玩物喪志」「一滴の光」の小編三部構成になっていて、それぞれにアクアマリン、ガーネット、ムーンストーンの宝石を絡めている。ただし宝石の蘊蓄話ではなく、作者本人と思わせる初老の男の胸に去来する様々な出来事を、豊穣な語彙を駆使して描いている。「一滴の光」は若い女との濃密な性描写があるが、卑猥さをまったく感じさせないのは、作家が到達した高みであると思う。


南口玉川上水
サクラ
北口駅前ロータリー


店を終え帰宅後、期間限定の「2014初摘みホップ・プレモル」を開ける。うまい。

録画の『いたしません』元い『ドクターX』を観る。このドラマの魅力は外科医大門未知子が大病院の権力と対峙することにあるのだが、双方とも際だって強力な造形で、相手が強ければ強いほど倒しがいがある、ハラハラしながら安心して観ていられる、という定石、筋書きの王道を行くから面白いのである。

2014年11月27日木曜日

平成26年11月26日(水) 雨

予報通りのきのうからの止まぬ雨。日野美夏の「氷雨」が口をついて出るほど寒くはないが、晩秋を感じさせる雨である。

Amazonに注文を入れておいた本が届いた。

少し前新聞で紹介されて、カミさんに依頼されていたもので、品薄らしくようやく届いた。


「TODAY」という作者不明の、子育て中の母親の気持ちを綴った詩に世界中で多くの共感が寄せられて、日本では福音館から絵本となって出版されている。



絵本の構成は絵を一枚一枚見ながら少しずつ詩の行が進んで行く形で、一気に読むより情感があり成功している。

子育てに追われているお母さんの心の拠り所になるだろうと思う。

詩の全文が掲載された新聞の切り抜きを一度アップしたが、考えてみれば新聞の切り抜きにも著作権があり、安易な転用転載は禁じられているので、これはイカンだろうと自主判断して削除した。

11月18日付 朝日新聞朝刊に全文掲載の紹介記事が載っている。

また絵本ナビにはネット上に写真付きで全文の紹介記事があった。

「TODAY」

2014年11月26日水曜日

平成26年11月25日(火) 雨

朝昼兼のごはん、野菜がないなあ(笑)


今日明日は雨の予報で降るのが判っているから散歩など野外活動は止めて晴耕雨読にする。実際のところ雨読はできるが、晴耕は耕す田畑がないのでやりようがない。まあ、ものの例えではあるが、こういった言葉も時の移り変わりとともに、時代にそぐわなくなってきている。

夕方店の賄いで袋麺のどん兵衛を食べる。


店を終え日付が変わる頃帰宅。録画してあった『にっぽん百名山・木曽駒ヶ岳』を観る。3000メートル近い山だが、夏場なら私にも行けると思う。


さらに録画の吉本新喜劇を観る。私は免疫があるので普通に笑って観ているが、ときおり入る下ネタ系のギャグは相変わらず品がないので、本場関西でも嫌う人はそれなりにいると思う。

2014年11月25日火曜日

平成26年11月24日(月) 曇り

昼をまわって一時過ぎ朝昼兼のごはん


近所の「Jマート」(DIYショップ・ホームセンター)で買ってきた板にA4版の大きさの画用紙を水張りする。これは直ぐには使わず取っておく。


「習うより慣れろ」で見よう見まねで小さな紙に絵の具の乗り具合や滲み具合などを試してみる。




濃淡をつけたり混色したりで色を置いてみる。なるほど水彩は後から手直しが出来ないので絵の具の特性や効果を識ってないとただの塗り絵になってしまう。

絵はどう描こうが自由なので楽しい。人に褒めて貰うために描くのではない。気儘に白い紙の上に絵の具を乗せて遊んでいるのである。

遊んでいたら連休が終わってしまった(笑)。

2014年11月24日月曜日

平成26年11月23日(日) 晴れ

きのうの高尾山で日没後、一時間あまりは薬王院の辺りでムササビが観察できる場所があるというのを聞いていたので行ってみたのだ。

観察スポットが何カ所かあるのだが、中でも建物に営巣している個体がいて私もそこへ行ってみたらすでに十人くらいの人が待機していた。


待機している人の一人が赤いセロファンを貼った懐中電灯で照らした先に小さな穴があり、そこから出てくるようだ。写真は増感してあるので明るいが、見た目は真っ暗である。

こちらが思ったようには現れてくれず、それほど見たかったわけではないので私は引きあげた。
うまく見ることができればこんな感じなのだろうか。

想像図
ネットにあった絵を参考にして水彩で描いてみたが絵は難しいなあ(笑)。

昼に吉祥寺のキラリナにあるユザワヤに行き、スケッチブックと水張り用のテープを買う。


三鷹へすぐに引き返し図書館本館へ行く。


水彩絵の具の混色についての本などを借りた。絵の技法書はプロの画家の製作手順を扱っているのが多い。私たち素人は着色以前のパースやデッサンがメチャクチャなので、本を見れば見るほど余りの実力差を見せつけられて落胆する場合がほとんどである。

ある本でこう語っていた。

「最初から上手い人はいない。何枚も何枚も練習するしか上達の道はない」

そういうことなので、上達するのはあきらめて開き直ることにする。本人が楽しければ良いのである。


きのうの山歩きの疲れはないが、今日は家で静養日とする。緊張と弛緩を使い分けることが大切である。

2014年11月23日日曜日

平成26年11月22日(土) 晴れ「陣馬山~高尾山縦走」

高尾駅北口午前9時34分発「陣馬高原下行」バスに乗る。臨時の急行バス一台が増発されていて、そのバスは混んでいたがもう一台、私が乗った各停留所に止まるバスには座れた。

10時15分陣馬高原下に到着。陣馬山に向かう。紅葉シーズン真っ盛りの土曜日で人は多いが、高尾山のようにケーブルカーやリフトがあるわけではなく登山客だけで、山は広いから歩き出せば次第にバラけてくる。





11時40分陣馬山山頂。



今日は20キロ近いコースなので写真だけ撮り休憩を入れずに高尾山方面の縦走路を行く。

明王峠
 明王峠の茶屋で「守屋地図」の販売をしていて、今日はご本人の守屋さんではなく池田さんという方だった。


お話を伺うと新聞の切り抜きを見せて下さり「これは私です」ということだった。山中の出会い頭でお互い逃げるに逃げられない鉢合わせだったようである。

2010年7月26日付山梨日日新聞
明王峠で道草をしたのでどんどん進む。食事のタイミングが遅くなったが、景信山まで行ってしまおう。

13:45 景信山山頂より東側の東京方面
14:00 景信山で遅い朝昼兼食事
これからは温かいものが欲しくなるので結局バーナーをまた調達した。プリムスのP153という品番。燃料は物入れに寝ていた古いのを使ったが問題ない。

14:15
30分の食事兼休憩後、小仏峠に向かう。


こちらの小仏峠では守屋さんご自身が地図の販売をされていた。少しお話をする。今日は近くでお仲間の方が「ほうとうパーティ」をされていて、ご一緒にいかがですか、と勧められたが、もちろん丁重にお断りして先を急ぐ。


15:00
 城山から高尾山に向かう。16:00に高尾山に着く。この時間でも頂上は凄い人で賑わっている。ケーブルカーやリフトの終わりの時間もあるだろうに、どうやって下山するのだろうという人混みである。


山頂で日が暮れるのを待つ。




時間を過ぎてもケーブルカーやリフトはフル運転をしていた。長蛇の列なんていう生やさしいものではなく、列に並ぶ整理券を発行していて気の遠くなるような待ち時間を想像する。


1号路で下山するのは舗装されているとはいえ、ほぼ真っ暗でヘッドランプや懐中電灯などの灯りなしでは歩けない。あの人数を捌くのにいつまでかかるのだろう、他人事ながらご苦労様である。

高尾病院に下りてもよかったが、長い距離を歩いた後であるし、安全を優先して1号路で下山する。


18:00ちょうど無事下山する。清滝駅前はまだまだ賑わっている。さあ帰って今日は21時から『リーガルハイSP』だ(笑)。