2016年2月28日日曜日

平成28年2月28日(日) 晴れ

鎖骨が折れたまま手術待ちで数日が過ぎる。利き腕が不便なだけで生活に支障がでることの多さをあらためて感じる。靴下ひとつ満足に履けないのだ。

ようやく明日から手術入院になる。全身麻酔なので数日はブログ更新はお休みになります。

2016年2月27日土曜日

平成28年2月26日(金) 晴れ

しばらくブログを休みます。と書いたが、毎日書く習慣になっているので現実に休んでしまうと朝歯磨きをしなかったのに似て軽いストレスを覚える。

病気の場合種類にもよるが発熱で頭が働かなかったり倦怠感などの全身症状でブログを書く余裕などはなくなるものだが、今回の場合怪我なので右腕が不自由な以外はいたって普通なので書ける日は書いて続けようと思う。

怪我した当日はさすがに情けなくて落ち込んだが三日目になり今は落ち着いた。事故の状況を簡単に説明すると70cm高のテーブルの上に60cm高のアルミ脚立を乗せ脚立の一番上で作業しをていたら、まさかの土台のテーブルの脚が壊れて土台ごと床に叩きつけられ肩と背中を強打したのだ。しばらくは起き上がれなかったが(たまたまこのときは一人)何とか起き上がって痛みの強い右の鎖骨付近を触ってみると明らかに形がおかしい。

(折れたな)と直感した。この日は開店に向けての追い込みでキリンビールの営業担当のI籐さんと打ち合わせアポがあり、他にも発注した機材何点かを店で受け取る予定が入っている。

至急各方面に連絡して明日からの予定を含めて今後の予定をペンディングにしてもらう。

病院でレントゲンを見せられた。

医師「右鎖骨が2カ所折れてますね。粉砕骨折というやつです。温存治療というのもありますが、これは手術になりますね」

医師はこういうのには馴れているのであろうし、こちらから言わせると他人事であるから涼しい顔でおっしゃってくれるではないか。

医師「骨の形に沿った金属プレートで固定する事になります」

何でも似たような骨折手術がメチャメチャ多いそうで一刻を争う急患でもない限り順番待ちだそうだ。それなら紹介状を書いてくだされば大きい武蔵野赤十字病院に行きます、と私が言うと、その先生は

「紹介状を書くのはいいんですけど、私も武蔵野赤十字病院に勤務していたことがありまして、あちらはもっと混んでいますよ。今日もあちらからこちらに回せないかと何件も問い合わせがかかってきているところなんですよ。ですので赤十字に行くと手術はずっと後日になると思われます」

だって~。不動産物件の早い者勝ちみたいな様相を呈してきたぞ(笑)。

他に選択肢はないので3月1日に鎖骨再建手術となりました。術後三、四日で日常生活には戻れるそうだ。

今回この程度ですんで良しとすべきでしょう。前からもあるが近頃もバスの事故や車の暴走事故などのニュースを聞く度、理不尽な話だがしみじみ人間明日の命は分からないと思う。

今朝元気に玄関を出て行った人が再びその玄関に戻ることがない、という想像力は人には備わっていない。


2016年2月24日水曜日

平成28年2月23日(火) くもり

大したことはありませんが、脚立から落ちて利き腕の鎖骨を折ってしまった。新装開店に向けて順調だったのが仕切り直しになりました。内蔵の病気ではないので10日もすれば何とかなるような気もしますが、心身ともに凹んでおります。

このブログの読者の親類、友人筋の方々、お気遣いは無用に願います。

といった事情でしばらくブログはお休みさせていただきます。片手キーボードは参りました(笑)。

頭を打ったり脊髄を損傷したりなど打ち所が悪ければ大変な事になっていたので、不幸中の幸いと考えます。たいがい注意して慎重にしていたのだけどね。

2016年2月23日火曜日

合羽橋へ 平成28年2月22日(月) くもり

朝のコーヒーと新聞。


10時半に家を出て電車でカミさんと合羽橋に向かう。途中神田駅構内の立ち食い蕎麦で早めのちょい食べ。


地下鉄銀座線の田原町から歩いて3分、道具屋街の南端から入る。車で来てもよかったがこの後日暮里の繊維問屋街にもまわるので駐車場探しで時間を使いたくないのと、大きい買い物は送って貰えばすむから歩きの方が気が楽だ。


この界隈は街が古いので東京の西側地区よりどこかゆるい時間が流れている。



今は同じ品物ならネットで買った方が安い場合が多いが、実物を見て回ることはやはり大切である。小物などいくつか調達して重い物は店に送った。

下町は昭和の建物が多いので当然昭和の空気が流れていて、私には居心地がいい。例えば店の入口のドアが自動ではなく手動で、それが当たり前で少しガタピシしているあたりが味があるのだ。


写真を見れば分かるのでわざわざ書くことではないがスカイツリーが近い。合羽橋からタクシーで日暮里にまわる。乗ったタクシーの運転手さんが勘違いして、

最初カミさんが「日暮里のせんいがいまで」と言うと

運転手「は?」

カミさん「せんいどんや筋までお願いします」

運「は?せんえん?」

カ「日暮里の繊維問屋街に」

運「わっかりました~。最初(1000円で行けるところまで)に聞こえたのでびっくりしました・笑」

私「そういう人がいるの?」

運「たまにいるんですよ~」

なるほど自分に関係ある話題に聞こえたのね。この運転手さんが話し好きな人で最初のやりとりのときから話しっぱなしで、着く頃になってメーターを倒すのを忘れていたのに気が付いて、しばらく空車のまま我々を乗せて走ったのだった。うっかりミスだが、彼曰く業務違反らしく、見つかれば反則金が課せられるそうだ。

今回はセーフだったが、運賃は気の毒なので多めにおいてきた。


有名な繊維街。当然桁違いの品揃えで布生地が安く手に入る。


歩き回ってちょうど3時過ぎになった。歩数計は1万歩。4時に三鷹に帰る。

お腹が空いたので家で出前寿司。


時間がいっぱいあるようでだんだん無くなってきた。八月後半夏休みの小学生気分である。

2016年2月22日月曜日

平成28年2月21日(日) 小雨のち晴れ

朝のコーヒーと新聞。


午前中に店に行こうと思って出たら小雨が降っているではないか。アメッシュを見ると小金井、三鷹周辺の局地的なものだったが、これでバイクで出たら確実に濡れるので急ぎではないから午後にする。


昼は家でチャンポン麺。カミさん作だが普通のラーメン用の器でいいのに何を勘違いしたかパスタ用の平らな深皿に盛りつけてある。はねて食べにくいわ(笑)。

カミさんが陶芸の窯出しに行ってきた。


店用の箸枕が焼き上がった。これからの季節を先取りして桜の花びらをモチーフにしたそうだ。


ひとつひとつ手作りなので同じ物はなく、それが個性的ではあるが中には安定が悪いものもある(笑)。


季節で使い分けるのは楽しい。


燗酒用の一合ちろりの試作品。


茶香炉をひとつ。茶香炉というのは上部の凹みにお茶の葉を置いて、下の開口部からキャンドルで温めて香りを出すものだが、これを洗面所の置くと評判が良かったので作り直したのだ。



カミさんの陶芸歴は長いが職業ではないから素人である。素人ではあるが自分の店で使う分には自画自賛、自己満足陶酔の境地でいられるのは気分が良いであろうと推察する(笑)。

午後店に行き、物の配置やこれからの段取りを考える。細部を詰め出すとキリがなくなるので、ラフに考える。始まった時点で完成形になることはまずないのは経験的に解っている。始まってから見えなかった不備を修正していくというのはどの仕事でも似たようなものである。

2016年2月21日日曜日

平成28年2月20日(土) 曇りのち雨

朝一番でブログの更新。


昨年11月下旬から家を倉庫代わりにして置いてあった椅子とテーブルを、店に搬入する。家と店は片道5kmちょっとなので9時過ぎに出発して10時前には帰宅できたが早めに動いて良かった。ポツポツし始めた。

この椅子、テーブルは実はいただき物で昨年11月に神楽坂のフレンチレストラン『サンファソン』が閉店したときに無償で譲っていただいた。

いきさつは長くなるので省くが『サンファソン』のオーナーシェフ(本田秀行)は私の会社時代(青山『ポワロー』・今はない)彼が初代シェフであり私は客席担当で長年の盟友だった、という関係である。

で、昨年から家にあったのだが、私の店の改装が2月にずれ込んでしまい今日に至るというわけだったのだ。

居酒屋にフレンチレストランの椅子はミスマッチのようにも思えるが、カジュアルなタイプなので悪くないと思う。

ポーランド製のしっかりした造りで味がある。座面をクリーニングしてまだまだ現役で役に立ってもらおう。椅子やテーブルにも物語がある。

カミさんは朝から陶芸に出かけた。今は店の箸枕作りをしている。以前から彼女の作品を店でも使っていたが小皿料理が多い立ち飲み屋では器の作り甲斐があったとはいえなかったと思う。

昼はカミさん作り置きの鮭、玉子ごはん。


午後少し昼寝をしてから仕事をする。仕事をするといっても店のロゴを作ったり、明後日からするべき事をガントチャートに落とし込んでいく机上の作業である。

夕方から長男家族が来る。彼は人事異動で3月から少し階段を上がったみたいだ。よかったね。

NHKドラマ『逃げる女』最終回(録画)を観る。主役の水野美紀はもちろんだが、共演の仲里依紗は壊れた狂気の少女を鋭く演じきった。ふたりの旅の果ての結末がいとおしくも切ない。



2016年2月20日土曜日

平成28年2月19日(金) 晴れ

朝のコーヒーと新聞。


今日は夕方に店の内装工事が終わり引き渡しがある。備品も含めて細かな物の発注をできるものからする。いずれにしても週明けには一度、かっぱ橋の道具屋街に行くことになる。

昼は家でごはん。


午後ネットで備品のあれこれを検索していると、意外とamazonが安かったりするのだ。

夕方店に行く。T根川さんから店の新しいドアの鍵を貰う。店は最後の床のワックスがけの仕上げをしているところで後を任せて私はひきあげる。彼らに預けている鍵は後日ということで、微妙な「引き渡し」だった(笑)。

店で使えるかどうか、仕入れた物を家で試作してみる。


冷凍やきとんだが、自家用ならアリだが営業用となると「?」だな。


「一文字(ひともじ)のぐるぐる」をワケギではなく博多ネギで再現してみた。こちらの方が小ぶりに巻けるので食べやすさを取ればこちらになる。きのう京都の九条ネギで試したが、味はともかく大きすぎて食べ辛かったのだ。試行錯誤ですな。


部屋で飲みながらamazonプライムビデオで映画『ヒトラー~最期の12日間』を観る。狂気の独裁者と独裁者に従い取り巻く人間たちの最期が映画の描写どおりだったかは分からないが、戦争の終焉にどうやって決着をつけるのかという最大のイシューから逃避した独裁者と将校たちを冷静に描いていて見応えがあった。

2016年2月19日金曜日

平成28年2月18日(木) 晴れ

朝のコーヒーと新聞。


午前中は部屋で店の備品等の検討をする。実際にハコ(店)が完成しないと実物を入れられないので、前のめりにあれこれ考えなくてもよさそうなものだが、だからといって手放しで遊び呆けるほど私は人間の器が大きいわけではない。

昼はお茶漬け。


しばらく散歩に行ってなかったので気分転換に野川に行く。山歩きは3ヶ月も遠ざかっているので再開するにしても一から脚を作り直しになる。店が動き出して生活の流れが分かってきたら自然に行きたくなるだろう。


天文台通りのヒカンザクラがほころびかけている。



少しの間にあちこちで春の兆しを見る。


オオイヌノフグリに始まり、ホトケノザ、ヒメオドリコソウなども近いうちに見られるようになる。


ハケの上空には白い月。


野川からハケの103階段にまわる。


気温は10℃を切ってよく晴れているが丹沢も奥多摩も見えず。

天文台構内を抜けて帰る。


メニュー作りの参考に読む。こうして先人が残したものを手に取れる事のなんと幸せなことか。

船場吉兆は例の事件で「のれん」を汚し廃業となったが、湯木が残した料理の教えが揺らぐことはなく、湯木貞一は今も日本の心をわれわれに学ばせてくれる。

春は春らしく/なすが出て夏がやってくる/ひやし煮しめ
焼どうふなど/冬の菜/卓上の春/魚を煮る/きゅうりの色なすの色
巻き焼きの上手な奥さん/黒いお椀、赤いお椀/お餅とふろふきとあずき
きすで二つ三つ/お弁当いろいろ/真夏の天ぷら/秋さば四題
おじやと雑炊/わかたけとのっペい汁/うなぎの蒲焼を買ってきたら
吸物と玉子どうふ/早春のこんだて/梅椀わかたけ椀
鯉こくと柳川なべ/初秋と野菜とはもと/庖丁かげん

2016年2月18日木曜日

平成28年2月17日(水) 晴れ

朝のコーヒーと新聞。


午前中に有明ビッグサイトの「ホテル・レストランショー」に向かう。三鷹駅から新橋、新橋から「ゆりかもめ」に乗って国際展示場で降りる。途中の車窓から見えるビル群は新橋や銀座のビル群と比べて一つ一つが大きく、建物と建物の間隔や道幅もゆったりしているが、その分濃密な人の気配がなくどことなく寒々しい。



基本的に一般入場はできず関係者向けの展示商談会で2月16日~19日までの4日間一日入場者数平均12000~15000人規模である。場内は写真撮影禁止となっている。

いろいろ参考になった。ただ延々と見て回ってちと歩き疲れた。場内だけの距離ではないが歩行計が8kmを指している。

店用の箸のサンプルをいただいてきた。今までは比較的安価なアスペン材(ホワイトポプラ)の割り箸を使っていたが業態変更になるので当然見直しである。


左から「杉らんちゅう箸」・中「杉あすか箸」・右「杉天削(てんそげ)箸」でらんちゅう箸は利休箸に似ているが、ハレの意味合いが強く、形の上ではより高級とされるが、使いやすいのは「あすか箸」かなあ。他社も含めて保留中。

夕ご飯は海老フライ。最近飲みっぱなしだったので早い時間から飲むのは自粛する。


深夜、本来店が終わる時間になり、飲む・・・・・・もちろん酒ね(笑)。

2016年2月17日水曜日

平成28年2月16日(火) 晴れ

朝のコーヒーと新聞。


店の改装は終盤になってきた。ガントチャートを見ると今日は床材が入る。


昼は家でナポリタンのパスタ。試しに冷凍麺を使ってみたが、確かに湯が沸いていれば30秒で戻りソースも手抜きしてレトルトなら簡単で早いが、ソースを一から作っているとその間に麺は茹だるのでこれを使う意味はない上、塩が乗っていないので普通に戻しただけでは味がいまひとつだった。


午後一度店に行き進行具合を確認する。床を貼り替えたので雰囲気ががらりと変わった。ファサードのガラスも入って店らしくなってきた。

店を見た後、ニトリに行き、店で使えそうなポリバケツなどのアタリをつけておく。今買っても置く場所がないので備品は完成後一気に揃える予定。漏れがあっても予備日がある。まあ店というのは開店時にはしっかり計算して準備万全のつもりでもオペレーションも含めて不安定なもので、追々整っていくものである。

『いつかこの恋を想い出してきっと泣いてしまう』第6話(録画)を見る。第1章が終わり5年後、がらりと風貌の変わった練(高良健吾)が登場する。素朴さが消えているのだが、彼(高良健吾)はスレた役柄が意外と合うのだ。

以前テレ東ドラマ『まほろ駅前番外地』9,10話で演じた若手やくざは決まっていた。




このシリーズは全部観ている。多田(瑛太)と行天(松田龍平)のコンビは絶妙な味がある。

2016年2月16日火曜日

平成28年2月15日(月) くもり

新聞の休刊日。コーヒーを飲みながらブログ4日分の更新をする。午前中に2日分をまとめて上げる。


軽めのお昼にする。午後、熊本駅から送った家用のお土産が届く。


いろいろある高菜漬だが、どれがいいのか判らなかったので適当に買ったが漬け物本来の発酵臭があり美味しい。



「陣太鼓」というお菓子だが「くまモン」の絵が入っていると手が出るなあ(笑)。


「くまモン」効果抜きに品のいい餡と中の求肥のバランスがよく、もうひとつ食べたくなり、もうひとつ食べてしまった(笑)。

仕事のように締め切りがあるわけではないが、午後残り2日分のブログを更新して追いついた。

夕方、熊本で初めて知ったあちらの郷土料理「一文字のぐるぐる」を再現してみた。一文字は「ひともじ」と読む。それは昔、宮中ではネギのことを「き」と、ひともじで言い表したことから、ネギをぐるぐる巻いたものを「ひともじのぐるぐる」と言うようになったらしい。


わけぎを軽く茹がいてしんなりしたら根元の白い方を二つ折りにして残りをぐるぐる巻く。巻き終わった後、手の中でぎゅっと絞り水気を切って完成。


これに西京味噌をベースにした酢味噌をかける。素材の組み合わせは「わけぎのぬた」であるが 、「ぬた」のように合えないので時間をおいても水っぽくならない。


簡単につくれる上、形が決まるので盛りつけも易しい。「ぬた」よりこちらの方が好きかも。「ひともじのぐるぐる」良い料理を覚えた。これだけでも今回の旅の収穫は大きい。


神戸のM子さんからいただいた「小鼓(こつづみ)」で「ひともじのぐるぐる」をつまむ。

旅の余韻が残っている。