朝のコーヒーと新聞。
昼は家でカロリー控えめでお粥と豚汁。
午後吉祥寺に出て食器やカトラリーの店を何軒か見て回る。
いろいろ見て参考になった。今はネットで探して買い物ができる時代になったが、、在庫処分の見切り品という破格値段商品が店頭に並んでいたりするとき、実物を手に取って確かめられる現実の店の方が安心感が違う。足を運ぶ価値はあるのだ。
だいたいアタリはついたので次はかっぱ橋道具街を見に行くことにする。
スーパーで珍しいものを見つけた。
春を告げるイカナゴである。全国に分布しているそうだが関東ではあまり見かけない。瀬戸内の兵庫では「くぎ煮」が知られている。
鮮度が落ちやすいのでたいていは水揚げされてすぐに釜茹でにされた後、市場に出回る。
私はこのイカナゴを見ると故郷の高松を想い出す。子供の頃毎年春先になると祖父がこれを酢味噌で食べていて「お前も食べるか」というのでそれを横からつまむのだが、子供が食べてしみじみ美味しいものではなく、どちらかというと苦手だったのだ。
今こうして大人になって飲みながら食べてもイカナゴそのものはたいして美味いものとは思わないが、見た瞬間に故郷やあのときの祖父を思い出すことや、早春の到来を知ることなど、食というものは五感と深く関わっていて全部含めての「味わい」なのである。
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