2014年4月30日水曜日

平成26年4月29日(火) くもり

「庭の牡丹が咲いているから写真に残しておいて」という家内のリクエストに応えて庭の花を撮す。

私は自宅の庭の園芸的なものには全くノータッチであるので、言われて初めて、へ~そうなんだ、ということになる。

それは、私が全く興味がないのではなく、狭い庭ではあるが、構造的に普段出入りする玄関からは反対側の離れたところであり、日常の生活では、ほんの少しの距離だが、見に行かないからである。よく見るといろいろ咲いている。

ワイルドストロベリー
スズラン 
西洋十二単衣(セイヨウジュウニヒトエ=アジュガ)
そして、家内が言う「次の雨に打たれたら花は終わってしまう」ということで牡丹を撮影する。


なるほど、これは見事に咲いている。「立てば芍薬、すわれば牡丹、歩く姿は百合の花」という美しい女性の褒め言葉があるが、たしかに大輪の牡丹はその毒々しいまでの美しさは、好みが分かれるだろうが、あでやかさにおいては他の花を圧倒している。

アカデミー監督賞を獲った『ゼロ・グラビティ』のレンタルが始まったのでTSUTAYAで借りて観る。

登場人物はジョージクルーニーとサンドラブロックの、ほぼ二人だけで、宇宙空間で事故に遭い、一難去ってまた一難からの帰還、という単純なお約束の設定なので一度観てしまうと二度目はないかも知れないが、無重力シーンの圧倒的な映像だけでも観る価値はあった。

タイトルの原題は『Gravity』(重力)だったが、邦題は逆の『ゼロ・グラビティ』(無重力)になっている。確かに無重力空間を描いた作品なのだが、ここは手を加えずに原題でよかったのではないかと思う。ラストシーンがじわりと原題に深みを与えている。

今日はCS放送で『スターウォーズ』エピソード1~6までを一挙に流している。何度も観ているのだが、飲みながらついつい観てしまった。宇宙物でお腹いっぱいである。





2014年4月29日火曜日

平成26年4月28日(月) 晴れたり曇ったり 「逆沢の頭」

今日は、家内は短大時代の同窓会があるので夕方まではいない。空模様も今日までは雨の心配はない、と予報が伝えている。。。。。。中一日だが、山に行くことにする。

手近なところではやはり高尾山系だが、おきまりの定番コースではさすがに飽きてきたので、地図を見て未踏のコースを組み立てみる。

高尾山といっても広い。北高尾山塊の上級者ルートから南高尾山稜のロングコースまで様々だ。多くの人が歩くのは、高尾山から陣馬山までの縦走路だが、これも通して歩くと、途中の城山や景信山の巻き道(ピークを避ける道)を使っても、15㎞以上の歩き応えのあるコースである。

私などが「飽きた」などと言っている道は広い高尾山のほんの一部であり、地図を見るとほとんど未踏といっても差しつかえない。

出るのが少し遅くなったが、9時過ぎに車で小仏に向かう。一番奥の広場に車を入れる。すでに一杯で何とか駐めることが出来た。

今日の予定の道は、標識のない「ヤゴ沢コース」で景信山(727㍍)に登り、景信から、はやり標識のない逆沢の頭(さかざわのかしら・655㍍)を廻ってもう一度、景信に還ってくる道である。


車止めのすぐ右手にある「ヤゴ沢作業道」を上がる。


水場
 ここで水の補給が出来る。本物のミネラルウォーターだ。



一時間の登りで縦走路に合流。縦走を歩いていた人に、どこから歩いてきたのかを訊かれた。なるほど、標識がないので、この道がどこに続いているのかは地図を見ないと分からない。

縦走路から振り返った分岐・ヤゴ沢の表記はない
城山の電波塔

昼前の景信頂上。案外空いている。


一昨日は晴れていたのに雲隠れしていたが、今日は曇りがちだがよく見えている。



 これから行こうとしているのは景信の北東にある小さなピーク、逆沢の頭だ。標識がない上、登山道として整備されていないので荒れているのを覚悟で慎重に行かなければならない。


小下沢コースからの分岐を探すが、判り辛い。途中踏み跡のある分岐を見つけたので何とかなる、と思い、分け入って行く。



一応、径になっている
怪しくなってきた
何か違うような気がしてきた
 結果を先に書くと、ルートミスだった。途中から径が切れてしまい、間違ったのは判ったが、下りの道間違いではなく、登りなので危険はないだろう、と判断してコンパスで確認して逆沢の頭を目指す。上が切れてきたので間もなくピークであろうと確認。登り切ったところで地図とコンパスで再確認。補助で使うスマホGPSで現在地の再々確認。

逆沢の頭である。登ってきたところは東斜面のコースではないところだった。どうりで歩きにくいわけだ。利用しているのは猿くらいであろう(笑)。もちろん誰にも会わなかった。



逆沢の頭(655㍍)
ここから再度コンパスで確認して南側の径を下る。

いやあ、荒れてますなあ

景信と逆沢の頭の※コル
 ※コル=峰と峰を結ぶ尾根の一番低くなったところ(鞍部・あんぶ)



景信の下りに合流して振り返ってところ、この「山火事注意」が正しい入り口だった。これを見落としていたのが道迷いの始まりだったことになる。経験値が増えたぞ(笑)。

再度、景信山に向かう。

今日二度目の景信山山頂より高尾山方面を臨む

 景信からは来た道(ヤゴ沢作業道)を下りずに、小仏峠へ回って車のところまで帰る。

裏高尾縦走路
 先ほどの、道なき道からすれば高速道路である。


よく見かける奴だなあ、と向こうも思っているかも知れない。

ヤマブキ
ニリンソウ
山に遊びに行っているのだが、実は山に遊ばれているのである。

2014年4月28日月曜日

平成26年4月27日(日) 晴れ

きのうの疲れもなく、脚が張るということもない。きのうの竜ヶ岳(1485㍍)山歩きで距離6㎞少々、累計標高約630㍍、時間にして3時間くらい、この程度の山歩きでようやく次の日に前日の疲れを残さなくなった。

ちなみに累計標高というのは、上り下りを繰り返した軌跡の中で登りの部分だけを合計した数字で、例えば、500㍍登って100㍍下がりそこから300㍍登った場合、登りの部分だけ足して累計標高800㍍ということになる。

もうひとつ獲得標高という用語があるが、これは単純に最高到達点の標高からスタート点の標高を引いた標高差である。

引き続き好天だが、今日はのんびり過ごすことにする。吉祥寺に出てコピスの石井スポーツで、昨年新版になった『高尾山・景信山陣馬山登山詳細図』(守屋二郎)を購入する。2011年版は持っているが、新たに15コース増えて82コースの掲載となっている。

それと解説でコースとルートの違いの説明書きがあった。

コースガイド

「コース」=道標がある一般登山道=赤ライン実線。

「ルート」=道標がない登山道・小径。道標があっても登山道が荒れているコース=紫ライン実線(一部破線)。

そうか、そういう使い分けがあるんだ。私などは「ルート」と書いた方が何となくかっこよく思えて、勝手に自分が歩く道を「ルート」と書いていたが、ダメなのね(笑)。

そうすると私が高尾山系で歩いた「ルート」と呼べるものは陣馬高原バス停から奈良子峠に抜ける「七ツ久保ルート」だけになる。

http://mitakashomon.blogspot.jp/2013/12/blog-post.html

高尾山系は登山道の整備が進んだ山塊なのでこの地図でいう「ルート」は歩き慣れた方か、いざというとき地図とコンパスで進む方角を決定できる上級者ということになる。

石井スポーツを出て吉祥寺をあてもなく徘徊する(笑)。











昼がまだだったが、日曜で吉祥寺はどこも混んでいたので、三鷹に移動して南口の「真希」に入る。二時前だというのに意外と入っているので驚いた。



若いときは用がなくとも街をブラブラすること自体を楽しめたが、今はどうも苦手になってしまった。

2014年4月27日日曜日

平成26年4月26日(土) 晴れ 「竜ヶ岳」

8時に家を出発。高速が混んでいるのを覚悟したが下り方面は流れていて渋滞は一度もなかった。

しかし、本栖湖、湖畔まで約二時間で到着の予定のはずが、途中で私の勘違いによる道間違いでおよそ一時間近くロスをする大惨事になり、出鼻をイヤというほど思いっ切り挫いてしまった。

絆創膏を鼻に貼り(貼ってないけど)気を取り直して11時前に本栖湖キャンプ場駐車場に到着、支度をして竜ヶ岳に向かう。



とても広い無料駐車場


歩きやすい山道をゆく。高尾山の山道と似ている。

竜ヶ岳頂上
富士は雲の中
青木ヶ原樹海

青木ヶ原樹海といえば、松本清張『波の塔』で有名になったことは周知のことであるが、それも若い世代には無縁になりつつある。清張の小説は今読み返しても面白く、昭和の時代を活写している。


最後の登り、つづら折れの笹の道をひたすら上る。

振り返ると樹海


まったく知らなかったのだが、今日は「ウルトラトレイル・Mtフジ」のレースが開催されていてちょうどこの竜ヶ岳がそのコース上になっていた。



後で調べてみると、このレースの概要は、河口湖を出て富士の裾野を時計回りに周回して還ってくるというものだが、総距離168㎞、累計標高差9500㍍、の山岳コースを駆け抜ける、というとんでもない過酷なレースで、なんと昨日の午後三時にスタートしている。

ということは寝ずに走り続けていることになる。1000人ほどのエントリーで今この辺りを走っている人たちは順位的にはまだ二桁100位以内の人のようである。

ときどきすれ違うランナーも国際色豊かで、中でも白人の女性ランナーが多いことが目についた。文化の違いというか、タフな生き方ですなあ。


この方に少しお話を伺った。そろそろリタイヤしようかと思っている、と仰っていた。ここでおよそ120㎞、残り50㎞だそうだ。

・・・・・・・凄すぎて絶句。


登り始めて2時間、13時竜ヶ岳山頂(1485㍍)に到着。後ろが富士だが、絶景とはいかなかった。


南アルプスの眺望も霞んでいる。辛うじて北岳、間ノ岳、農鳥岳(白峰三山)が確認できるが、写真ではほとんど写っていない。写真を見るともどかしくてイラッとするでしょ(笑)。

おにぎり休憩をしていたが、山頂は風がありぐんぐん冷えてくるので薄いダウンジャケットを羽織る。

20分ほど休んで下山。


途中の分岐を本栖湖に下りるもうひとつのルートで行く。下りるのは早い。一時間ちょっとでキャンプ場まで帰ってきた。下は今サクラが満開になっている。


ちょうど午後三時、帰りは道間違えはないと思う。