2015年3月31日火曜日

平成27年3月30日(月) 晴れ

午前中に野川散歩にゆく。金曜日はまだ桜はほとんど咲いてなかったが中二日空けての様子を見にいく。あちこちで満開のニュースが伝えられているので驚くことはないが、ちょっと目を離した隙にこんなになっていた(笑)。

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野川の桜もよいが、飛行場の通りの桜も数は多い。







気温が20℃を超えていて初夏のようだ。あちらの木もこちら木も桜の木だったんだ、と目移りし心が浮き立つ自然のお祭りである。

三年前に書いた新渡戸稲造の著書からの抜粋を再掲する。

以下

新渡戸稲造が著した『BUSHIDO』The soul of Japanという本がある。1899(明治32年)アメリカのフィラデルフィアで英文で出版され世界各国で版を重ね、セオドア・ルーズベルト大統領は一読して深く感動し、知人に広く送呈した話は有名である。この『武士道』で桜について書かれた文がある。

サクラの花の美しさには気品があること、そしてまた、優雅であることが、他のどの花よりも「私たち日本人」の美的感覚に訴えるのである。 
私たちはヨーロッパ人とバラの花を愛でる心情をわかち合うことはできない。 
バラには桜花のもつ純真さが欠けている。 
それのみならず、バラは、その甘美さの陰にとげを隠している。 
バラの花はいつとはなく散り果てるよりも、枝についたまま朽ち果てることを好むかのようである。 
その生への執着は死を厭い、恐れているようでもある。 
しかもこの花はあでやかな色合いや、濃厚な香りがある。 
これらはすべて日本の桜にはない特性である。 
私たちの日本の花、すなわちサクラは、その美しい粧いの下にとげや毒を隠し持ってはいない。 
自然のおもむくままにいつでもその生命を棄てる用意がある。 
その色合いはけっして華美とはいいがたく、その淡い香りには飽きることがない。 
草花の色彩や形状は外から見ることしかできない。 
それらはその種類の固定した性質である。 

しかし草花の芳香には揮発性があり、あたかも生命の呼吸に似てかぐわしい。

2015年3月30日月曜日

平成27年3月29日(日) 晴れのち曇り一時雨

昼前になり曇ってきたが、ぶらぶら散歩に出る。


古八幡(ふるはちまん)を通り崖線舗道にまわる。


誰もいない。静かなものだ。飛行場近くの運動場の少年野球の声が遠くに聞こえる。


一昨日はまだだったが、私がきのう山歩きに行っている間に桜は一気に咲いていた。野川に下りることはせず舗道のベンチで持参のちょい飲みをする。



春風がさわさわと心地良い。ここで30分ほど座っていたが、桜の季節の日曜なのに散歩の人が三人通っていっただけだった。いかにここが知られていないか、である。

天文台構内の桜を見に行く。




満開に近い。一日で咲いたのだ。天文台構内は桜の名所なのだが井の頭公園とは違いわざわざ感があるのでもちろん人は少ない。

帰宅して先日の土筆を佃煮にする。


一度茹がいてから醤油、味醂、酒、カツオだしで味を調える。



うま~。春の一コマ自分で採って、自分で料理する、自画自賛(笑)。

2015年3月29日日曜日

平成27年3月28日(土) 晴れ「市道山・刈寄山・今熊山」

7時起床。7時58分三鷹発「ホリデー快速あきがわ3号」で武蔵五日市に向かう。

今日の予定は奥多摩エリアの最南部、戸倉三山のうち市道山(いちみちやま)と刈寄山(かりよせやま)を歩き今熊神社方面に下りる約12.5㎞の縦走コースだ。

戸倉三山のもう一峰、臼杵山(うすきやま)も含めたフルコースは歩きだけで8時間を超えそうなので休憩や予備時間を含めるとこの時間からでは、私の脚力では明るいうちに下山できないので二山にしておく。

武蔵五日市から数馬行バスに乗り「笹平」で降りる。降りたのは私ひとりだけだった。歩き始めてしばらくしてお寺の脇道を入って行きその先の道を上がって行ったら、とんでもなく荒れた道で、もう道とはいえない危険な斜面に出た時点で、道間違いに気がついた。

出だしでこれをやってしまうと心が折れる。もし誰かと一緒であれば苦情の嵐、最悪の場合、なじり合いの口喧嘩になるだろう。光景が目に浮かぶ。一人でよかった(笑)。

思い込みというか、勘違いというか、出ばなで30分以上ロスをした。

10:15 標識発見!
下りて木橋を渡り登山道


市道山に着くまで誰にも会わなかった。
11:50
 市道山の山頂は狭くお昼休憩の人がいたので素通りして刈寄山に向かう。


ここからが長い。峰見通りと呼ばれる稜線を歩くのだが、この稜線は手強い。見上げるような急坂の小ピークの登り下りが延々と続く。まき道がないので北高尾山稜と変わらない。途中のおにぎり休憩20分を含めこの稜線歩きで3時間を使う。

刈寄山への上り
 ようやく刈寄山。低い山だと思いなめてはいけない。高尾~陣馬縦走のほうがはるかに楽である。

15:00

保温水筒にお湯とスタバ製インスタントコーヒー
 ここで3時、ここから今熊山方面の下山は2時間もあれば余裕だろうから明るいうちには下りられるだろう。余裕でコーヒーブレイク。火を使うのが面倒なのでコンロは持ってこなかった。

刈寄山には私の他ずっと誰もいない。15:20さて今熊山に向かう。

正面奥・大岳山
 刈寄山から今熊神社のある今熊山までは快適な山道をのんびりゆく。

今熊神社奥の院
ここもだ~れもいない
16:30
今日唯一の花「タチツボスミレ」


昭文社の山地図では今熊山から麓の神社まで下り15分となっているがちとおかしい、実際に歩いたのだろうか?トレランの選手なら解るが私は30分以上かかった。


17:27にバス停に到着、下山終了。幸運にも1時間に一本の17:31分のバスがすぐに来た。出だしの不幸な事件はこれで帳消しである。バスに間に合ったので昭文社も許すという、私は心の広い人間である(笑)。

2015年3月28日土曜日

平成27年3月27日(金) 晴れ

今日は一日の最低気温と最高気温の温度差がおよそ20℃になる、と予報が伝えている。

昼前に野川に行く。ぽかぽか陽気に誘われて、という言い回しはつまらないが、小難しい表現をひねくり回すくらいなら、(ぽかぽか陽気)が一番適当だと思う。今日の野川沿いはうららかな春になった。


桜に留まるコサギ
手作りバッグの販売をしている方がいらっしゃった。センスのよい物が揃っていた。


野川の桜は0.1分咲き
 崖線舗道にまわる。



きのうは見えなかったが、今日は雲もなくうっすらと見える。


ここに来て、思い出した。また手ぶらで来たことを後悔する。ベンチもあるのに何か弁当かおにぎりでも持ってくればよかったのだ。


天文台構内をゆく。

開花寸前桜
 楓の新芽を写す。




秋の紅葉と落葉の日まで新しい命の誕生である。天文学的にも春分の日から地球の一年は始まる。

ロハスな暮らし>星と暮らす(景山えりか)、(部分引用)

春分の日は、昼と夜の時間がほぼ同じになることで知られ、日本では国民の祝日ですが、じつは地球にとっても意味があります。
およそ365日をかけて太陽のまわりを1周する地球。ですが、たえまなく動きつづけているわけですから、スタートもゴールもありません。それを天文学では、太陽と地球の関係が春分になる瞬間を0度として、地球が太陽の周囲をまわる起点としているのです。
つまり春分の日は、地球にとって宇宙航海の新しい1年をスタートさせる日。いわば地球レベルのお正月というわけです。

引用終わり

右にうっすらと上弦の月
たばこのCMを思い出す

そして今日の収穫。春の恵みに感謝する。