青空を期待してはなかったが、ここまで曇っていると出先で降られることも十分考えられる。天気予報は悪い方には向かっていない、と告げているが、それは関東全域の傾向を指すのであって、局地的な降雨までは含まれていない。
ひと月ぶりに行くのに、悪くすると山中で降られる可能性があり、無理して行く理由もないので中止にする。
今日考えていたのは近場の小下沢林道を終点の関場峠まで行き堂所山に折り返し、景信山の逆沢の頭周辺をブラブラする人の少ない枝道歩きの予定だった。このルートは晴れていても9割が林間なので曇りの日にはちょうどよかったのだが、降られると急坂路の上り下りの箇所では滑って難儀しそうなコースなのだ。
中止となると穴があいたような気分でぼんやり午前中を過ごしてしまった。午後になりいったん店まで出て、普段歩かない周辺を散歩しながら店の近所の古書店「水中書店」に行く。きのうに続いての古本屋さん巡りのようになったが、山に行かないときは
街なかのお稲荷さん
湯浅浩史『植物ごよみ』(朝日新聞社)を購入。帰りに花屋さんに寄り、仏壇用に生花を買う。
お彼岸の供養をする。ご先祖さま、父上、母上、普段不信心で申し訳ありません。
部屋でラジオの相撲を聴きながらウトウトしていたらいつの間にか七時近くになっていた。リビングに下りてドンクのパンをつまみながら赤ワインで飲む。ヨーロッパの人ではないが、パンとチーズとワインがあれば生きていけそうな気分になる。
飲みながら映画『謝罪の王様』(CS録画)を観る。宮藤官九郎の脚本、『舞子Haaan!』、『なくもんか』監督の水田伸生、主演阿部サダヲのいわばチームのような製作スタッフである。
謝罪をなりわいとする黒島譲(阿部サダヲ)が次々現れる依頼者に謝罪の仕方をレクチャーしながら物語は進行する。後半は架空の国とのトラブルで国レベルでの謝罪に繋がっていくのだが「ワキゲボウボウジユウノメガミ」がキーワードになっている。遊び心は分かるが、映画でここまで軽いと、これをわざわざ映画に残す制作者の意図が分からない。吉本新喜劇を映画にしたようなものだった。
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