2013年11月30日土曜日

平成25年11月29日(金) 晴れ

きのうの明王峠でのルートミスはどうして起こったのだろう。陣馬山頂到着はちょうど正午12:00でそこから奈良子峠、明王峠、堂所山(どうところやま)、底沢峠を経て景信山までの縦走路5.6㎞約2時間の予定だった。

間違うはずがないのだ。しかし事実間違って相模湖方面に下りてしまった。普通あり得ないあまりにも単純なミスだけに今から思うと不思議で仕方ない。明王峠で何が起こったのか?考えてみる。

奈良子峠の標識からほどなく明王峠の茶屋の休憩所が見えてくる。昔ここを通った事はあるが、ずいぶん前なので見覚えはなく初めてのようなものだ。その休憩所のテーブルとベンチは昼食休憩の方が利用していた。まずそちらに目がいった。トイレがあるのも確認した。そして私は休憩を入れずにその先にそのまま進んだのだ。

そして何か下りが急だなあ、と思っていたら・・・・あれ~林道にでちゃった。

帰ってから撮影した写真を見てみると、明王峠の茶屋のところで振り返った写真に標識が写っている。ということは、休憩所の手前に縦走路の分岐があったのだ。私はそれを見落としていた。先に休憩所に目がいったのと、休憩所は縦走コース上にあるものと思い込んでいたのだ。それと間違ったコースを下り始めたとき、一瞬だが、ほんの一瞬(これでいいのかな)と思ったことは思ったのだ。この一瞬の勘を大切にして、再確認するくらいの慎重さが必要だった、と後からならいくらでも言える。

相模湖に下りるコースの最後のところに、注意をうながすというか確認用の「相模湖→」と書いた標識があれば間違わなかったのだが。まさかそれもあったのを私は見落としていたのだろうか。

もしかして私と同じ間違いをした記録がネットにあるかな、と思い探したら、やはりいくつかあった(笑)。

私と同じコースミスをした方の記録

私とまったく同じコース同じ間違い方だった。違ったのは林道に出てから、私はそのまま相模湖まで進んだ事、この方は下りてきた道を登り返し元の明王峠まで戻ったという事だ。本来は山で迷ったら分かる路まで引き返すのが鉄則だが、今回はミスとはいえ相模湖ルートも標識のあるコースであるから、迷って道が分からなくなった、という深刻な話ではなかったので私は急遽予定を変更したのだ。

明王峠でのコースミスをする例は表に出ないだけで、他にも数がありそうな気がしてきた。

いずれにしても不注意が招いたミスではある。近いうちにもう一度『明王峠迷走事件』の検証に行ってみようと思う。


2013年11月29日金曜日

平成25年11月28日(木) 晴れ

先週の木曜に山に出かけてちょうど一週間、高尾山系なら仕事に間に合うよう夕方には帰ってこられるので再び出かけた。

今日は、陣馬山から景信山まで縦走し先週の登り口に使った小仏へ下りる予定にした。

8:42三鷹発高尾行中央線快速→9:21高尾着→9:34高尾駅北口発陣馬高原下行→10:20陣馬高原下着

バスには25人ほどの登山客が乗っていたが平日の陣馬山は混んでいてもこの程度である。

陣馬高原下バス停と清潔なトイレ
10:25歩き開始
バスはここまでで、この先の和田峠までは4㎞近くある。和田峠まで行けば陣馬山山頂へ20分ほどで登る最短コースがあるが、今日はずっと手前にある新ハイキングコースから登ることにする。



バス停から20分でコース入り口に到着。私は一番後からのんびり行くので後ろに誰かいて急かされるような事はない。



ハイキングコースとはいえ、かなりの急登が何カ所かある。息を整えるため立ち止まりの休息を入れながら高度を稼ぐ。


何となく開けてきて頂上が近いことが判る。


出ました。必殺『逆光楓』(笑)
コース入り口から一時間で頂上に到着。バス停から写真を撮ったりしながら上ってきたのでこんなものだろう。

説明不要



体力のある若者達はさっさと登ってとっくにお昼の弁当をひろげていた。私は昼食は用意していない。朝はきちんと食べてあるから、後は「サバス・エナジーアップ」(ブドウ糖タブレット)と「アミノバリュー」を溶いた1㍑の補給水で歩くことにしている。長年立ち仕事をしているので、休憩無しで5,6時間歩くことは平気である。


陣馬山を後にして、景信山に向かう。若い頃逆コースで歩いたことはあるが、この向きは初めてである。陣馬山標高854.8㍍で景信山727.1㍍なのでここからは下りの楽な稜線歩きである。

で、明王峠に到着。来た路を振り返り一枚撮る。この写真では見えにくいが、写っている道標にちゃんと方向が記されている(伏線)笑。



あれ?林道に出ちゃった。え~これは!あっれ~まさかコースを外した?何か急な下りだなあ、と思ってはいたのだ、思っては。

地図を出してよ~く見ると明王峠から分岐している相模湖に下りるルートを下りてしまっていた。

やってしもうた。高尾山系という油断があったのだ。縦走路は一本道だと思い込んでいた。どんなに地図をよ~く見ても今から修正して登り返す時間はない。地図を読んでみて、ここから相模湖までのルートは約100分となっている。仕方ない、予定を変更して相模湖に向かう。

高尾山系だから、こういったミスもカバーできるが、他の山であったら下手をすると遭難に繋がる絶対やってはいけない大チョンボだ。使うことはまずないが、念のための地図、コンパス、LEDヘッドライト、ホイッスルは携行している。この事の重要さが身をもってよく解った。

こちらの路はメインルートと違い誰一人歩いていない。想定外の路は不安なものだ。



まさかの予定変更と下調べのないルートだが、予定よりは遅くなるが何とか店の営業までには帰れそうだ。高尾山系でルートを間違えたなど、口が耳まで裂けても言えません。言ってるけど。

与瀬神社に到着

この急勾配石段の雰囲気が伝わるだろうか。ステップ(踏み石)の幅はとても狭く、上から下を見ると腰が引けるような急角度である。

やっと相模湖が見えた。はぁ~やれやれだ。




三鷹には三時過ぎには帰ってくる予定だったが、一時間以上遅くなる大惨事だ(笑)。

本当は笑ってる場合ではない。山では何が起こるか分からない。今日は結果オーライだったが、わずかな気の緩みが取り返しの付かない結果を招くこともある。心せねば。

2013年11月28日木曜日

平成25年11月27日(水) 晴れ

午前中に「走ったり・歩いたり」に出る。天文台通りを下り、古八幡を経て野川沿いを行く。人見街道まで行き、国分寺崖線の遊歩道を上り天文台裏口通用門から中に入り帰ってくる。カメラはあえて持たずに出かけた。このコースは4㎞と短いが、途中で15分×2くらいの走りを入れれば、負荷のかかる運動になる。

三時過ぎ、店に出る前に武蔵境の「丸亀製麺」に寄る。朝から何も食べてないが、元々朝食は摂らない習慣であるし、幸運にも今は、会社勤めなどの規則による食事時間の割り当てなどは関係ない生活をしているので、腹がへったら食べる、という自然欲求に任せるままの生活が実現している。


もはや定番:かけ(並)¥280+温泉玉子¥50=¥330
 食べれば大盛りでもぺろりだが、足りないくらいで止めておくというのはもう慣れたので、ちょうどよい量である。


三鷹駅北口に続く桜並木のトンネルも今が黄葉の盛りである。

店を終え帰宅してから『リーガル・ハイ』第8話(録画)を観る。『相棒』も録画しているが、これからそれを観る気にはならない、また明日。




2013年11月27日水曜日

『村上春樹いじり』という本が出版された。

この本は、しばらく前、Amazon『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』村上春樹:著のカスタマーレビューで、星★☆☆☆☆一つの酷評にもかかわらず、過去に例を見ない2万人を超える人から「このレビューが参考になった」と一時話題を集めたドリーという人が書いている。

そのAmazonのレビューに付けられたコメントは村上ファンとアンチ村上が入り交じってすごいことになっていたが、要は朝食は「クロワッサンと紅茶」がいいのか「炊きたてごはんに納豆」がいいのかで喧嘩しているようなもので、好みの問題であるから結論は出ない。

ちなみに私は村上春樹をいくつか読んだが特にファンではない。読みかけて途中でそのまま読了せずになった作品も多い。・・・・・・が『海辺のカフカ』は読了したし、読後感もとてもよかった。

村上作品の多くに共通しているのは『海辺のカフカ』でもそうだが、私たちが今生きているこちら側と、人が踏み入れることの出来ないあちら側の世界を私たちに垣間見せる仕掛けが多い。

この現実を離れてこちらとあちらを逍遥する世界観、その白昼夢のような浮遊感は作品のプロットがどうであれ宗教や文化を超えたプリミティブな神秘性を帯び、それが世界の読者を惹きつけているのではないかと私は思っている。

村上春樹論では内田樹氏が何かで村上春樹の作品は神話的と書いていたが、日本の神話はもとより、村上春樹、彼の作品はギリシャやローマ神話のように神の系譜を連綿と綴る物語(人間的ですらある)ではなく、どちらかというと柳田国男や宮本常一が研究した土着的要素の色濃い神秘体験的伝承、それは神話ではなく、いわば「神隠し」などに代表される畏怖を下敷きにした庶民的な世界共通の民話的物語を作品に反映させているように私は思う。

『村上春樹いじり』をざっと通読した。村上作品13作の、いや~まさしく圧巻「いじり」であった。これだけ細部に渡った「ツッコミ」は芸の域である。これを書いたドリーという人は1990年生まれ、とあるから現在まだ20代の若者である。面白い切り口で色んなことを書く人がいるものだ。

ハルキストの方々は気分が悪いだろうが、思わず声を出して笑いそうになる箇所が何度もあった。物真似のプロ「コロッケ」が色々なスターをデフォルメして演じているのを見せられるあの感覚だ。

コロッケが滅茶苦茶なことをやろうが真似された本家の評価が揺らぐわけではない。

村上春樹氏自身がこの『村上春樹いじり』をご存じかどうかは知る由もないが、もし読まれたとしても(面白いことを書くのがいるなあ)と苦笑されるのでないかと勝手に想像する。


野川歩きは休まずに出かけている。野川から天文台を歩く。



見学者は正門に廻って下さい、との但し書きがあるが、誰もいないので。。。そういうことである。






深夜『ミス・パイロット』(第7話録画)を観る。堀北真希のファンではないがついつい見てしまう。

2013年11月26日火曜日

平成25年11月25日(月) 曇り夜になり一時雨

ここのところずっと晴れていて、こんなに快晴が続くのは今まであっただろうか、と何となく思っていたら、ニュースで記録的な晴天続きだといっていた。

今日一日は崩れるらしい。朝から曇っている。

ところで「クドア・セプテンプンクタータ」と聞いて、これが何を意味するのか判る方はどのくらいいるのだろう。無作為抽出だと千人に一人判るだろうか。

もちろん私も初めて聞いた言葉であるから当然何の事か全く判らないし、字面をちらりと見ただけではちゃんと正確にも読めない。

引っ張らずに先に答えをいう。「クドア・セプテンプンクタータ」とは寄生虫クドア属の中の種である。

実は今日、営業許可の更新検査(6年毎)があり、そのときに担当係官の方から説明があった食中毒に関する情報パンフレットに載っているのだ。

鯖やイカなどに寄生する「アニサキス」は調理関係者なら常識だが、この「クドア・セプテンプンクタータ」というのは知らなかった。二年前の平成23年6月17日付けで厚生省から食中毒扱いの通知が出されている。知識として知っておいて下さい、と言われる。

以下引用

クドア・セプテンプンクタータ(Kudoa septempunctata) 粘液胞子虫類

ここ数年間、全国的に、食後数時間で一過性のおう吐や下痢を発症し、軽症で終わる原因不明の食中毒が発生していました。 こうした事例の多くでは、共通して、鮮魚介類、特にヒラメの刺身が提供されていました。厚生労働省などが調査をしたところ、ヒラメに寄生したクドア・セプテンプンクタータ (Kudoa septempunctata)がヒトに下痢症状等を引き起こすことがわかりました。
ヒラメを冷凍若しくは加熱すれば、クドア・セプテンプンクタータによる食中毒を防ぐことができます。
一方で、ヒラメは生で食べることが好まれますが、冷凍すると品質が低下することから、現在、冷凍以外の食中毒予防方法について研究が進められています。 また、生産地(養殖地)では、出荷前のモニタリング検査や飼育環境の清浄化等の取組が行われています。

クドア・セプテンプンクタータの特徴

大きさ約10マイクロメートル(μm)
特徴胞子:ヒラメの筋肉中に寄生する。
クドア・セプテンプンクタータの生活環の詳細は不明。
生活環が判明している他のクドア属の寄生虫は、一般にゴカイ等の環形動物と魚類との間を行き来して寄生しており、 魚から魚に直接感染して広がることはない。したがって、クドア・セプテンプンクタータも、養殖場やいけす内で 魚から魚に感染することはないと考えられている。
ヒラメ筋肉中の偽シスト 偽シストの中には多数の胞子が入っている クドア・セプテンプンクタータの胞子
【ヒラメ筋肉中の偽シスト】 【クドア・セプテンプンクタータの胞子】

ヒトへの影響

クドア・セプテンプンクタータが多量(およそ筋肉1グラムあたり クドア胞子数1.0×106を超えるもの)に寄生したヒラメを生で食べると、食後数時間で一過性の下痢やおう吐などの症状が起きます。 症状は軽度で、速やかに回復します。
クドア・セプテンプンクタータによる食中毒は、夏(8~10月)に多く発生し、冬から春(11~5月)にかけては少ない傾向にあります。

寄生している魚

 ヒラメ

予防方法

マイナス20℃で4時間以上の冷凍、又は75℃5分以上の加熱で食中毒を防ぐことができます。

養殖場での対策

これまでの調査から、クドア・セプテンプンクタータの寄生が確認された養殖場等が存在する 海域は限定的であり、養殖場等における寄生の拡大は、クドア・セプテンプンクタータが寄生した種苗(稚魚)の移動による可能性が 高いことが示唆されています。
そこで、ヒラメによる食中毒を防止するため、養殖場では、現段階でできる様々な対策が進められています。
【養殖場で進められている主な対策】
  • クドア・セプテンプンクタータが寄生していない種苗(稚魚)を導入する。
  • 来歴・飼育履歴等が異なるヒラメが混合しないように飼育管理する。
  • ゴカイ等の環形動物がいない飼育環境を確保する。
  • 飼育履歴を適正に管理する。
  • 出荷前に、クドア・セプテンプンクタータの寄生がないことを検査で確認する。
クドア・セプテンプンクタータのヒラメへの寄生を確実に防ぐための具体的な方法の確立は、クドア・セプテン プンクタータの生活環がわかっていないことから現段階では難しく、現在研究が進められています。

引用終わり

今のところ養殖の平目にたまに寄生があるようだが、研究が進んでなく実態は解明されておらず保健所でもよく判らないとのことだった。それにしても「クドア・セプテンプンクタータ」は言いにくい。馬に寄生する「サルコシスティス・フェアリー」というのもあるぞ。何かフィギュアスケートの技みたいだ(笑)。大丈夫、覚えました。

保健所の更新検査が終わり、コーヒーブレイクに出る。


夜になり予報通り、一過性の雨と強風となり南から吹きつけているのだが、この辺りはビル風で風向きが複雑に変化して北向きの風になることが多い。

2013年11月25日月曜日

平成25年11月24日(日) 晴れ

今日は店で知り合いになったNさんの邦楽の発表会にお招きいただき、人形町まで家内と一緒に出かける。午前11時半開演だが11時に地下鉄人形町駅に着いたので、少しの間お茶をする。


会場は日本橋社会教育会館で人形町の交差点から歩いて四、五分の所だ。


プロの方を交えての長唄(歌舞伎の伴奏音楽)の発表会でNさんの演目は『勧進帳』のタテ(リードヴォーカル)であった。

私自身はこういった稽古事は全く縁がないが、亡くなった明治生まれの祖父が、芸事が好きで長唄の三味線をやっていて杵屋勝允(きねや・かつのぶ)という名前まで持っていた。

センターの男性Nさん
出来の良し悪しをうんぬんするほどの耳も知識もないが、左端の女性がとても安定しているのが素人の私にも分かった。後で伺うとプロの方だそうだ。なるほど~。

日本の伝統文化にふれた後、せっかく人形町にきたので人形師の辻村寿三郎さんの「ジュサブロー館」を訪ねた。ここも人形町の交差点からは二、三分の距離である。

辻村寿三郎と言えば、40年ほど前NHKの人形劇『新八犬伝』で一躍全国に名前が知れ渡った方である。現在四十代後半より上の世代はリアルタイムで知っている方も多いと思う。

あの「玉梓(たまずさ)が怨霊」の怖さは今でも目に焼き付いている。




中に入ると作品の展示、グッズや写真集の販売があり、幸運なことに今日は店の奥で人形制作教室をやってらしてご本人がいらっしゃった。「拝見させていただきます」とご挨拶すると、中から出てこられて気さくに「どうぞ、ごゆっくり」とお声をかけてくださった。

新八犬伝の話をすると「皆さん、そればっかり」と苦笑いのようにおっしゃっていたので、ご本人にとっては耳タコの話題だったのだ。私もその皆さんの一人になってしまった。失礼しました。

それでも気分を害されたということはなく、新八犬伝当時の人形で壊れかけたものを持ってこられて、直して「壁掛け」にしようかと考えている、と見せていただいた。

ものは試しで厚かましく、写真をお願いしたら快諾してくださり家内とのツーショットを撮らせていただいた。ありがとうございました。家内大喜び(笑)。



ジュサブロー館はこちら


2013年11月24日日曜日

平成25年11月23日(土) 晴れ

毎日快晴が続く。まだふくらはぎが痛いが「歩き」にでる。今日は方角を変えて深大寺方面に向かい植物園に入る。入園料500円也。








広大なバラ園(パノラマ合成)
パンパスグラスのある大広場(パノラマ合成)

最強の鉄板技『逆光楓』
 木の葉は順光よりも逆光の中で透けるように撮ると、私のような素人が撮った安物のコンパクトデジカメでもまあ絵にはなる(笑)。





山門前の横参道の人混みは高尾山と変わらない。


深大寺も紅葉シーズン真っ只中快晴の祝日ということで、初詣ほどではないがすごい人出だ。近所とはいえここは観光地なのだ。

観光地、深大寺を後にして武蔵境通りをのんびり帰る。少し離れただけで静かな住宅街が広がっている。ここは舗道が広くて快適である。