今日一日は崩れるらしい。朝から曇っている。
ところで「クドア・セプテンプンクタータ」と聞いて、これが何を意味するのか判る方はどのくらいいるのだろう。無作為抽出だと千人に一人判るだろうか。
もちろん私も初めて聞いた言葉であるから当然何の事か全く判らないし、字面をちらりと見ただけではちゃんと正確にも読めない。
引っ張らずに先に答えをいう。「クドア・セプテンプンクタータ」とは寄生虫クドア属の中の種である。
実は今日、営業許可の更新検査(6年毎)があり、そのときに担当係官の方から説明があった食中毒に関する情報パンフレットに載っているのだ。
鯖やイカなどに寄生する「アニサキス」は調理関係者なら常識だが、この「クドア・セプテンプンクタータ」というのは知らなかった。二年前の平成23年6月17日付けで厚生省から食中毒扱いの通知が出されている。知識として知っておいて下さい、と言われる。
以下引用
クドア・セプテンプンクタータ(Kudoa septempunctata) 粘液胞子虫類 | ||||||
ここ数年間、全国的に、食後数時間で一過性のおう吐や下痢を発症し、軽症で終わる原因不明の食中毒が発生していました。 こうした事例の多くでは、共通して、鮮魚介類、特にヒラメの刺身が提供されていました。厚生労働省などが調査をしたところ、ヒラメに寄生したクドア・セプテンプンクタータ (Kudoa septempunctata)がヒトに下痢症状等を引き起こすことがわかりました。
ヒラメを冷凍若しくは加熱すれば、クドア・セプテンプンクタータによる食中毒を防ぐことができます。 一方で、ヒラメは生で食べることが好まれますが、冷凍すると品質が低下することから、現在、冷凍以外の食中毒予防方法について研究が進められています。 また、生産地(養殖地)では、出荷前のモニタリング検査や飼育環境の清浄化等の取組が行われています。 | ||||||
クドア・セプテンプンクタータの特徴 | ||||||
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【ヒラメ筋肉中の偽シスト】 | 【クドア・セプテンプンクタータの胞子】 | |||||
ヒトへの影響 | ||||||
クドア・セプテンプンクタータが多量(およそ筋肉1グラムあたり クドア胞子数1.0×106を超えるもの)に寄生したヒラメを生で食べると、食後数時間で一過性の下痢やおう吐などの症状が起きます。 症状は軽度で、速やかに回復します。
クドア・セプテンプンクタータによる食中毒は、夏(8~10月)に多く発生し、冬から春(11~5月)にかけては少ない傾向にあります。 | ||||||
寄生している魚 | ||||||
ヒラメ
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予防方法 | ||||||
マイナス20℃で4時間以上の冷凍、又は75℃5分以上の加熱で食中毒を防ぐことができます。
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養殖場での対策 | ||||||
これまでの調査から、クドア・セプテンプンクタータの寄生が確認された養殖場等が存在する 海域は限定的であり、養殖場等における寄生の拡大は、クドア・セプテンプンクタータが寄生した種苗(稚魚)の移動による可能性が 高いことが示唆されています。
そこで、ヒラメによる食中毒を防止するため、養殖場では、現段階でできる様々な対策が進められています。 【養殖場で進められている主な対策】
クドア・セプテンプンクタータのヒラメへの寄生を確実に防ぐための具体的な方法の確立は、クドア・セプテン プンクタータの生活環がわかっていないことから現段階では難しく、現在研究が進められています。
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引用終わり
今のところ養殖の平目にたまに寄生があるようだが、研究が進んでなく実態は解明されておらず保健所でもよく判らないとのことだった。それにしても「クドア・セプテンプンクタータ」は言いにくい。馬に寄生する「サルコシスティス・フェアリー」というのもあるぞ。何かフィギュアスケートの技みたいだ(笑)。大丈夫、覚えました。
保健所の更新検査が終わり、コーヒーブレイクに出る。
夜になり予報通り、一過性の雨と強風となり南から吹きつけているのだが、この辺りはビル風で風向きが複雑に変化して北向きの風になることが多い。
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