2014年6月30日月曜日

平成26年6月29日(日) 曇り時々晴れ一時雨

不安定な天候が続くが、今日は一時的とはいえ青空が見えている。ただ、のんびり浮かんだ白い雲はなく、強い雲が空を圧している。


西新宿の損保ジャパンビル(旧・安田火災ビル)の美術館に行く。


美術館は42階なのでロビーからの展望が素晴らしい。

左にスカイツリー・右に東京タワー


新宿御苑方面
「オランダ・ハーグ派展」ということでフランスのバルビゾン派の影響を受け19世紀後半のオランダのハーグを中心に活動したグループだそうだ。あまり話題になることのない集団ではあるが、のちのゴッホに繋がる系譜である。その頃の日本は幕末から明治への(明治維新1868)の激動期であった。

「オランダの海岸沿い」ヘンドリック・V・メスダッハ
この美術館は有名なゴッホの『ひまわり』を所蔵している。ゴッホの『ひまわり』は6点が現存しているが、その内の一点である。バブル最盛期、当時の安田火災海上が約58億円で購入し、批判も含めて話題になった作品だった。今回も所蔵品として展示されていた。

同じバブル期の話で、ゴッホ作『医師ガジェの肖像』を確か120億で落札した大昭和製紙の会長が「自分が死んだら一緒に棺桶に入れて焼いてくれ」といった発言が報道され世界中から非難された話は今でも語り草である。



2014年6月29日日曜日

平成26年6月28日(土) 曇り時々雨

山の地図を見ていて思うことがある。地図の中の未踏の山やそれらの山々を結ぶ縦走路を指でなぞっても漠然とした感触しかないのだが、一度でも歩いてきた山は、帰ってきて地図を開いて再び見てみるとそこにぱっと光が射したように鮮やかに明るく感じる。うすぼんやりとした想像の霧がきれいに晴れて体験と地図がぴたりと密着するのだ。

これは山の地図だけの話ではないだろう。見知らぬ土地の風土を空想して、旅の想いに遊んでいるだけの土地と、実際に自分の脚で踏んだ土地とでは、地図を眺めたときの明度や輪郭があきらかに違うのだ。

高尾山系はだんだんとスポットライトが当たる場所が増えてきて私の地図はだいぶ明るくなってきている。

今日は家と店を往復しただけの一日。忘れていたのではないが写真を一枚も撮っていない。考えてみれば、普通の生活ではそれが当たり前で、常にカメラを持ち歩いていてブログ用の写真を意識しているのは一般的ではない。ただそれは朝起きて洗顔するのと同じようなもので、習慣化するものなので苦になることはない。

今日は逆に意識して写真を撮らなかっただけである。

夜9時からリアルタイムで織田裕二主演『奇跡の教室 そのとき仏が舞い降りた!』を観る。ドラマ番組は大抵録画で観ることが多いので、途中のCMを飛ばせないのがもどかしい(笑)。

この作品はコメディタッチで描かれていて、あるいきさつがあり予備校教師になった坊主、柳州二(織田裕二)がダメ教師から人気教師に変身する話なのだが、キモになる部分、教室で生徒の心をわしづかみにする場面が淡泊すぎてどうも説得力に欠けてしまった。(あれっ、もう終わりなの)という感じだった。織田裕二の新たな魅力を開拓、というには遠い気がする。

日めくりのことわざに「月は欠くるも光を改めず」とあった。

織田裕二も、いや人も月と同じで、どのように見えようと本質はその人であることに変わりはない。

よく耳にする「自分探し」という言葉に、本当の自分に出会う、という意味があるのなら、そんなものは探しても見つからないと思う。その答えはこの故事成句の中にある。

2014年6月28日土曜日

平成26年6月27日(金) 曇り一時雨 「高尾山」

朝六時に目覚ましをかけて、昨夜は二時前に寝た。やはり起きられなかった(笑)。そこまで気合いが入ってはない。アラームを止めて、とても起床できる状態ではないことが判ったので、一度浮上しかかった意識は再び眠りの底に潜る。

仕事がある日の山歩きは、なるべく早めに帰ってきて一度シャワーを浴びてから出直したいので、暑くなってきた近頃は早起きして行きたくなるのだ。しかし何せ仕事柄寝るのが遅いので、遊びでの早起きは人と約束でもしない限り、すぐ自分を許してしまい撃沈することになる。

昼前になり、まだ何とかなると覚悟を決め出かける。家には帰らず山から直接店に出ることにする。行くといっても高尾山にさっと登ってくるだけである。


分岐左の6号路清滝コースには行かず、直進して最短の高尾病院コースに向かう。尾根筋の稲荷山コースも清滝コースも山頂直下に出るが、この高尾病院コースはケーブルカーの山頂駅近くの十一丁目茶屋の脇に出る。登り始めの場所にある水場から30分で上まで行けるので軽い足馴らしには使いやすい。

水場
 水道としての水質検査に適合しているのかは判らないが私は普通に飲んでいるし、今まで具合が悪くなったことは一度もない。





十一丁目茶屋に着く前から小雨が降り始めていたが、山上では本降りになってきた。昨日調達したばかりのポンチョを羽織る。


かなり強い降りで、下り路が川になっている。

急な下り
 滑りやすいがぬかるみではないので三日前の鋸尾根のドロドロの粘土に比べると楽なものだ。
下りてきた坂を振り返った場所
 何でこういう日に出て行くか?と思われるかもわからないが、雨もまた楽し、なのである。

閑散としたケーブル下清滝駅前
サブバッグに付けている温度計(-50°まで目盛りがある・いらん笑)
初めてポンチョを使ったが、今日のような強い雨だと足許が濡れるので使える場面は限定されることが判った。レインウエアズボンを併用するのなら大丈夫だがそれでは簡易さが損なわれてポンチョを使う意味がない。う~悩ましい。ゴアテックスのとても軽い高級品のカタログに目がチラチラいってしまう(笑)。

2014年6月27日金曜日

平成26年6月26日(木) 曇り


月曜日に行った大岳山から鋸山への尾根コースの下りで雨に降られたのだが、装備としてはしっかりしたレインウエアを持っていたにもかかわらず下のズボンは履くことがなかった。強風下や高山での行動に合わせると本格的な装備が生きると思うが、林間コースなどを歩く標高1500㍍以下の低山では着たり脱いだりの手間を考慮すればザックごと羽織れるポンチョが便利ということを経験的に知った。

ということで吉祥寺のモンベルにポンチョを調達に行く。Amazonに注文を入れとけば、最速で明日届くのだが、明日朝一で山に行くかも~と思っているので今日の内に現物を入手しておこうと思ったのだ。子供同然である。



用事だけ済ませて直ぐに三鷹に引き返す。


三鷹駅北口の「むさしの山荘」に行き七月五日の講演会のチケットを買う。


チラシに「救助隊長が事故防止について語ります」とあるが、経歴に救助隊副隊長となっているツッコミ所があるが、それは内容とは関係ないので触れてはいけない(笑)。


心して聴きに行く所存である。

2014年6月26日木曜日

平成26年6月25日(水) 曇り一時雨

きのうの雹(ひょう)が積もったニュースは珍しい現象だったのでおそらく全国規模の報道だったと思われるが、知り合いなどから(大丈夫だった?)という種のお見舞い連絡のようなものは一切なかった。家内などは数件のコールがあったそうである。

こういう日常の出来事のわずかな変化には、個人の社交の質にもよるだろうが女性のネットワークのほうがまめであることが多い。

以前庭に播いた落花生だが、発芽しなくてその後もう一度播いたのがようやく育ちはじめた。ダンゴムシの集中攻撃を受けていたが、まわりにキュウリの切ったのを置いたりしてそちらにダンゴムシの注意を逸らすという作戦が功を奏し、形になってきた。


落花生を播いたのは初めてだ。このあと夏に黄色い花を咲かせ受粉後ツルが伸びてやがてそのツルが地中に入り地下で実をつけるらしいのだが、上に伸びるのではなく地下を目指すという、考えてみれば不思議な植物である。

昼は家で冷やしうどん。


きのうのような荒れ模様ではないが、午後になりまたしとしと降り始めた。

三週間ぶりに千円散髪に行く。消費税が上がって正確には千円ではなくなり1080円になったが、シニア割引があり免許証など年齢を証明するものを提示すれば千円のままなのだが、それは使わない。

映画のシニア割引は1800円が1100円と割引幅が大きいのでもちろん利用するが、1080円が1000円になる80円のためにいちいち実年齢を晒すのはイヤだ(笑)。面倒だしね。ものすごくささやかなエエカッコしいである。


仕事中、娘から電話が入る。「きのうの雹はどうだったの?」心配してかけてきたというより、「凄かった話」を期待したようである(笑)。

きのうのブログで、雹で大変なことになった中原地区まで自宅からおよそ直線で1㎞あまりと書いたが、後で地図でよく確認したら、3㎞ちょっとあった。これは何か事件があったときに、自分がその当事者に近いことを言いたくなる心理のなせるわざである。



2014年6月25日水曜日

平成26年6月24日(火) 雨午後から大荒れのち上がる

きのうの山歩き、ぬかるんだ下り道で苦しんだツケが大腿四頭筋にきた。つまりふとももが痛い。

じつにイヤらしい下りで、足を置きたい全部が不安定なゆるゆるの泥で、一歩一歩におそろしく神経を使わされた。山に多少なりとも出かけているので、この程度の疲労ですんでいるのかもわからない。というより、そもそもふだん山歩きをしない人は雨降りの可能性のある山には行かないだろうと思う。

午後二時すぎ外が暗くなり荒れそうな気配になってきたな、と思っていたら大粒の雨が窓を敲きはじめた。

雷鳴が轟き激しい降りになった。アスファルトを水けむりが疾っている。しばらくして何気なくベランダを見てみたら排水口に落ち葉がフタをして10㎝ほどの高さのプールができていた。エアコンの室外機を設置しているので、これはマズいと思い土砂降りのベランダへ出ると、バラバラと音を立てて小石のような粒が降ってきた。ヒョウだ。

一旦引き返しバイクのヘルメットを被りカッパを着て再びベランダへ出る。

ヘルメットがカン!カン!カン!とヒョウを弾いている。ベランダの水たまりに足を入れると、冷たい!ヒョウが水温をどんどん下げている。

悪戦しながら何とか排水口を確保、水は引いていった。やれやれ、七人の侍のラストシーンのようだ(笑)。

店に出てからニュースを点けると、見たことのない光景を映している。



自宅から直線距離で1㎞足らずの中原あたりはとんでもないことになっていた。雪かきではなく、ヒョウかきをしている。ヒョウだるまだってできそうだ。冗談をいっている場合ではないが、ヒョウが降ること自体は珍しいことではないが、この光景は思わず顔を見合わせるような、まさしくニュースである。

2014年6月24日火曜日

平成26年6月23日(月) 曇り(山中で二時間ほど雨)「大岳山~奥多摩駅」

早起きして空を見ると青空がのぞいているではないか。梅雨に入ってからちょくちょく山には行っていたが、歩き応えがある長いコースを歩いていなかったので、意を決して早朝6時半に三鷹を出る。

いざという時の雨具も用意してある。時間も十分にある。先月雷注意報に恐れをなしてコース変更した仕返しに行く。何を仕返しするのかよくわからないが。

今日の予定は御嶽駅~御岳山~奥の院~鍋割山~大岳山~鋸山~愛宕神社~奥多摩駅と縦走する約12キロのコースである。

御岳山への上りは先が長いので無理をせず楽をする。平日の早朝なので空いている。作業関係者と思われる方や地元の方以外の登山客らしき人は私を含めてふたりだけだった。




長尾平分岐にあるハセツネ碑


天狗の腰掛け杉

木の間を登ってゆく
 大岳山に至る道はロックガーデン経由や真ん中の縦走路など他にもあるが、一応奥の院など小ピークを踏んでおこう、と思ったのだが、これがなかなか険しい道で先が長いのにここで体力を消耗している場合ではないが、入った以上引き返すのは余計体力を使うので気合いを入れる。




奥の院

この先で靴紐を締め直していたら、後から年配女性三人組の方がやって来た。話を伺うと、三人で来たが、他に誰にも遭わず雲行きも変なので少々不安になっていて私に遭ったのが初めてだそうだ。いわれてみると同じ道を歩いている人には私も初めて遭ったが、特に気にはしていなかった。空いてて静かでいいなあ、くらいだったのだ。

目的地が同じなので不安であるなら私でよろしければということで、とりあえずお伴することになり私はしんがりを歩く。

大岳山荘横の広場
大岳山荘からの最後の岩場(15分)

12:00山頂(30分昼食休憩)
大岳山からの南側(雲行きがかなり怪しい)
 結局ご一緒することになったが、ペースを合わせるため写真撮りで立ち止まりにくくなった。


鋸山を過ぎてから雨がしとしと降り始めたが、林間コースであるため木々が傘代わりになり案外濡れない。ザックにレインカバーだけはかけておく。途中から女性の方三人には先に行ってもらい、私は距離を置いて後からのんびりゆく。


幻想的なガスがでてきた(笑)



ようやく下りてきたが、鎖場や両手を使わなければ下りられない急降下の箇所があり雨のため滑りやすくいつもよりはるかに神経を使う。おまけに道の泥濘みがひどくて急な下りで脚を取られぬよう一歩一歩確かめながら下りるので、だんだん脚にきているのが判る。

途中の両手を使う急登の登り返しの岩場でゴン!と上げた右膝を強打する。血が出てこないので破れてはいないだろうが、内出血確定。

ようやく歩きやすくなる
愛宕神社の急階段・下りてから振り向いたところ
 相模湖の与瀬神社の階段も急だが、長さではこちらに軍配が上がる。ただし手すり付きなので危険度は低い。



膝の打撲も大したことはなさそうだ。無事下りてきた。12㎞7時間の行程、最後の下り、雨の二時間はいい勉強をさせてもらったわ~、久々に筋肉痛を味わいそうだ。女性の方三人も無事下山、この行程をこなせるのだから立派な山ガールである。