しかし、本栖湖、湖畔まで約二時間で到着の予定のはずが、途中で私の勘違いによる道間違いでおよそ一時間近くロスをする大惨事になり、出鼻をイヤというほど思いっ切り挫いてしまった。
絆創膏を鼻に貼り(貼ってないけど)気を取り直して11時前に本栖湖キャンプ場駐車場に到着、支度をして竜ヶ岳に向かう。
とても広い無料駐車場 |
歩きやすい山道をゆく。高尾山の山道と似ている。
竜ヶ岳頂上 |
富士は雲の中 |
青木ヶ原樹海 |
青木ヶ原樹海といえば、松本清張『波の塔』で有名になったことは周知のことであるが、それも若い世代には無縁になりつつある。清張の小説は今読み返しても面白く、昭和の時代を活写している。
最後の登り、つづら折れの笹の道をひたすら上る。
振り返ると樹海 |
まったく知らなかったのだが、今日は「ウルトラトレイル・Mtフジ」のレースが開催されていてちょうどこの竜ヶ岳がそのコース上になっていた。
後で調べてみると、このレースの概要は、河口湖を出て富士の裾野を時計回りに周回して還ってくるというものだが、総距離168㎞、累計標高差9500㍍、の山岳コースを駆け抜ける、というとんでもない過酷なレースで、なんと昨日の午後三時にスタートしている。
ということは寝ずに走り続けていることになる。1000人ほどのエントリーで今この辺りを走っている人たちは順位的にはまだ二桁100位以内の人のようである。
ときどきすれ違うランナーも国際色豊かで、中でも白人の女性ランナーが多いことが目についた。文化の違いというか、タフな生き方ですなあ。
この方に少しお話を伺った。そろそろリタイヤしようかと思っている、と仰っていた。ここでおよそ120㎞、残り50㎞だそうだ。
・・・・・・・凄すぎて絶句。
登り始めて2時間、13時竜ヶ岳山頂(1485㍍)に到着。後ろが富士だが、絶景とはいかなかった。
南アルプスの眺望も霞んでいる。辛うじて北岳、間ノ岳、農鳥岳(白峰三山)が確認できるが、写真ではほとんど写っていない。写真を見るともどかしくてイラッとするでしょ(笑)。
おにぎり休憩をしていたが、山頂は風がありぐんぐん冷えてくるので薄いダウンジャケットを羽織る。
20分ほど休んで下山。
途中の分岐を本栖湖に下りるもうひとつのルートで行く。下りるのは早い。一時間ちょっとでキャンプ場まで帰ってきた。下は今サクラが満開になっている。
ちょうど午後三時、帰りは道間違えはないと思う。
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