残暑というより夏本番である。陽の当たるところを歩くと露出した部分の腕などがじりじりと熱い。
日陰寄る 鳩も猛暑に たえかねて か、どうかは分からない(笑) |
けやき橋西三叉路から三鷹駅方面の街路樹トンネル |
あるとき別の番組で毒蝮三太夫氏が彼の父親の思い出を語っていた。
「近所の一人暮らしのお婆さんが、寝込んでしまったときのことですよ。しばらくしてうちの親父は見舞いに行ったんだが、手土産にその時分は高価なバナナを持っていった。そして『その辺を通りかかったもんで、おめえが固まってねえか様子を見に来たんだ。まあ、でえじょうぶそうだな。おめえが今固まっちまったら、こちとらだって物入りだ。あ、それからこりゃあ、仏壇に供えてあったものを持ってきたんだ、いらなきゃ、そのへんにうっちゃっといてくんな。』と言い残してさっさと引き揚げる。実はそのバナナは仏壇にあったのではなく、わざわざ果物屋に行き買ってきたものだったんですよ。そのころはそういう人情が下町にはまだあったんですよ」
この話は心に残っている。病に伏している相手を大げさではなく、さらりと見舞う気遣い、そしてそれを相手が負担にならぬようにする大人の心配りを教えられた。
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