朝のコーヒーと新聞。
シャワーを浴びて足の爪を切る。何でもない日常の光景の一部なのだがここひと月穏やかならぬ日々だったのでようやく戻ってきた感覚になる。
怪我の手術から二週間あまり経過した。肩の可動範囲が少なく常に重い痛みを伴うが日常生活にはさほど問題はない。
改装後の店の定休は日、祝祭日としているので土曜日は営業する。
店を終え帰宅後『精霊の守り人』(録画)主演:綾瀬はるか、を観る。NHKがしつこい番組宣伝をしていたのでおよその内容はすでに知っていて、カミさんと「ツッコミは無しで観よう」と約束して観始めたが、物語の組み立て、脚本の安直さが透けて見えツッコミどころ満載でカミさん、我慢できずにツッコむツッコむ(笑)。
ずいぶん予算をかけた作品というのは分かるがファンタジーの分野、『ロード・オブ・ザ・リング』や『ハリー・ポッター』シリーズ等、壮大な世界観を持つ作品が既にあるのでそれに比肩しうる作品を残すならテレビと映画の違いを超えて、もっと桁違いの予算を組まないと、目の肥えた視聴者を唸らすことはできないと思う。
ビジネスの世界でクリティカル・マスという考え方がある。これは「成功するためには最低限これだけは投資しないといけない」という投資最低限度額のことで、例えば、あるビジネスのクリティカル・マスが100億円だとしたら、投資額が10億円だろうが90億円だろうが、100億円を越えない限り勝負にならない。そういう閾値(しきい値)があるというのが「クリティカルマス」の考え方だ、と理解している。
ただしこの場合、100億円を投資したら必ず成功するということではなく、クリティカルマスを超えても戦略を間違えれば失敗することはいうまでもない。
それを踏まえれば今回のNHK作品は局内では潤沢な予算を組んだのだろうがファンタジーの括りの中ではクリティカル・マスを超えているとは思えないのだ。
架空の異国の物語をやるなら、外国ロケ、外国人俳優を多用するなどやり方はあるだろうに、子供だましに終わらせないでいただきたい。
視聴率はともかく作品として名を残すならNHKさん、初回はやってしもうたね。あくまでも私個人の感想です(笑)。
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