平成25年5月30日(木) 雨ふったりやんだり
店で飾っているアヤメが終わり、紅花(べにばな)に替わった。昔から染料や食用油・紅花油(サフラワー)として関東以北で産業栽培されてきたようだ。今は合成色素などの登場で衰退しているが、文化的な意味での「紅花染め」や観光用として山形などでは盛んに栽培されているようだ。
調べてみると、種子を搾って紅花油をとり,花を乾燥させて漢方薬にしたり、花から紅色色素を抽出し染め物や口紅の原料にされていた、とある。
自然を活かす知恵は現代から見ると、回帰願望を駆り立てる大きな要素だが、冷静に見てみると実は大変な労働によって支えられていて、楽を覚えている現代人が簡単に入っていける世界ではない。
赤色色素といえば、コチニールというのがある。これは中南米のサボテンに付くカイガラムシの雌から抽出し、絵の具、染料、食品添加物として知られている。歴史は古く、古代インカ帝国でも使われていたそうであるし、ヨーロッパ諸国でも広く使われている。
仕事柄知っていたのは、イタリアのリキュール「カンパリ」に近年(2008)まで使われていた事だ。
生意気盛りに飲み歩いていた若い頃、銀座の「JBA」という老舗バーのマスター(故・鈴木昇氏)に、この色は虫からとった色で出している、と聞き、とても驚いた記憶がある。
帰宅してドラマ「潜入探偵トカゲ」第7話(録画)を観る。クモと呼ばれる謎の黒幕めいた人物を追っているのが全体の流れだが、一話一話の展開が間延びしていて段々飽きてきた。もう最終回の謎解きだけを観るのでいいような気がする。
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