昨日も見かけたが、この鳥は「バン」ではなく「オオバン」だった。どちらもクイナの仲間だがバンは額と嘴が赤く、「オオバン」は同じ部分が白いので見分けがつく、と『フィールドガイド日本の野鳥』に書いてある(笑)。
足を延ばしたのだから自然観察園に入る。仕切られてはいるが無料である。この冬場でも見頃の植物がある。
ひょうたん池 |
ヤブランの実 |
セツブンソウ |
今日は神戸淡路震災の日で19年目にあたるセレモニーが行われている事をニュースが伝えている。そして昨年の今日、友人の城尾が泉下に旅立った日でもある。亡くなるまで我が家で過ごした四ヶ月余りが未だに現実のものとして受け入れるのに抵抗がある。彼はまだ元気で高円寺に住んでいそうな気がするのだ。
私の家で今日だけの形ばかりの供養をさせていただく。彼は「報道カメラマンとして十分な仕事をして思い残すことはない」と生前語っていた。
彼は生涯独身を通したが「子供を残したかった」とひと言私に漏らしたことがあった。そんな彼にあちらで楽しくやってくれ、との想いを込めてこの歌を贈る。
『歌の翼に』ハイネ:詩 メンデルスゾーン:作曲
原詩(ドイツ語) | 直訳(日本語) |
---|---|
Auf Flügeln des Gesanges,
Herzliebchen, trag' ich dich fort, Fort nach den Fluren des Ganges, Dort weiß ich den schönsten Ort. Dort liegt ein rotblühender Garten Im stillen Mondenschein; Die Lotosblumen erwarten Ihr trautes Schwesterlein. |
歌の翼で
愛しい人よ、私はきみを運ぶ。 ガンジス川の流れのかなたへ そこは美しいところと私は知っている。 そこに赤い花咲く園があり、 静かな月の光のもとで、 スイレンの花が待つ、 きみを愛する妹として。 |
Die Veilchen kichern und kosen,
Und schaun nach den Sternen empor; Heimlich erzählen die Rosen Sich duftende Märchen ins Ohr. Es hüpfen herbei und lauschen Die frommen, klugen Gazell'n; Und in der Ferne rauschen Des heiligen Stromes Well'n. |
スミレは微笑んで、仲良くし、
星を見上げている。 バラはお互いに匂い、 密かに妖精の話しをする。 無邪気で利口な小鹿は、 寄ってきて、聞こうとする。 遠いところでは、聞こえている、 聖なる流れの波の音が。 |
Dort wollen wir niedersinken
Unter dem Palmenbaum, Und Liebe und Ruhe trinken, Und träumen seligen Traum. |
そこに座ろうよ、
しゅろの木の下に。 そして愛と安らぎにひたって、 楽しい夢を見るよ。 |
合掌
0 件のコメント:
コメントを投稿