静かな山を独りで歩く、私が好む山歩きに合いそうだ。『孤独のグルメ』の井の頭五郎が初めての店の前に立ち期待を膨らませている気分である。
今日は車を出した。山へのアプローチはいくつかあるが、調べてみると南側、和見集落の林道奥の登山道入口近くに駐車スペースがあり、バスを降りてからのアスファルト林道歩き1時間半を省けるのが判ったからだ。
一般的には北側の初戸(はど)や東側の用竹から入山する人が多く、和見から入る人が少ないのはこの林道歩きが敬遠されている大きな理由だと思う。
10:20 |
しばらく勾配のある登りが続く。
やがてトラバースしながらの上りに変わる。
11:20 |
神域である結界の注連縄 |
12;00 山頂直下にある王勢籠(おせろう)神社 |
何とこの石段は石を積み上げたものではなく、一枚岩をくり抜いてあった。
山に脚を踏み入れたことの挨拶と今日の安全を祈願する。私は信心深くはないが、神仏をないがしろにするつもりもない。山奥の神社は侵しがたい空気に満ちている。
縁起が記されている。ここもそうだが奥多摩から甲斐にかけては狼信仰が多い。御岳山(みたけさん)の狛犬は狼である。
社殿の左側奥から山頂への直登 |
神社からおよそ5分で頂上が見えてくる。
12:15 |
奥多摩 |
いつもはおにぎりだけで食事を楽しむことはほとんどないが、今日はハイキング気分でコーヒーまで持ってきた。声がしたので見ると、若い男性お二人さんがマウンテンバイクを担いで上がってきた。
ここからあの急坂を自転車で下るのだそうだ。へぇ~そういう楽しみ方もあるんだ。誰かに見せびらかすわけでもない二人だけの友情のようなものがあるのだろうな。
小一時間のんびりして13時を回ってから支度して下山する。この山は小ピークを越える登り返しもなく単純な上り下りだけなので帰りは楽ちんである。
14:30 |
和見の山並み。さて帰ろう。ここから一時間半で帰宅する。バスや電車ではこうはいかない。たまには車もアリだな。
たくさんの写真を拝見し、家にいながら、秋の山の土のかおりをかぎ、さわやか空気を胸いっぱい吸った気になりました。
返信削除独りの山歩きを気ままにやっております。
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