朝6時半に点滴針留置(サーフロー)を左手首上部に施されリンゲル点滴が始まる。朝食はもちろんなし。リンゲルと一口に言っても数種類あるようでパッケージの袋を見ると少しずつ成分が違う。
手術は早く終わらせたいので午前中ということはいいことだ。きのうの夜から血圧が異常に高い。上が180だったりするから何かの間違いかと思うが機械は正直だから、こちらがエラーを起こしているのだろう。つまりは自分では強がっているが、また全身麻酔手術ということで緊張しすぎているのだろう。小心者である。それはそうで全身麻酔と聞くだけで普通びびるでしょうが。
時間になったと看護師が告げに来た。前回と違い今回は元気なので、自分の足で手術室まで看護師と一緒に帰りの自分用のストレッチャーベッドを押していく(笑)。
11時入室。
担当医「この手術台に横になってください」
私「緊張してドキドキしますね」
担「ドキドキしてもらわなくちゃ外科医もやりがいがないですからね」
よっぽど「失敗しないでくださいね」と振って
「だいじょうぶです。私、失敗しないので」を引き出してやろうかと思ったが
やめておいた(笑)。
担「静脈から眠くなる薬が入ります」
私「顔が少しチリチリして来ま・・・・」 暗転
「…・・・多田さん 多田さん 多田さん聞こえますか~」
壁の時計が目に入り気がついたのが正午。まだ手術室にいる。
担「終わりました」手術時間を含め麻酔が覚めるまでちょうど一時間だ。早い。
ストレッチャーに移乗して病室に戻る。
前回の治療の苦痛が10としたら三分の一の軽さだ。痛みも思ったほどではない。
術後3時間で酸素マスクが外される。全身麻酔はこれがあるから嫌なのだが仕方ない。今は安全を確保するため筋弛緩剤を用いて呼吸を止め人工的にコントロールしているから、術後、自発呼吸の復活確認から3時間は補助的に酸素マスクをするようだ。
それでも夕方は普通食になり普通の生活に戻れる、と思い込んでいたら看護師があっさりと言うではないか。
看護師「明朝まで食事は抜きで、点滴だけになります」
頭の中に不協和音、ビートルズの「A HARD DAY'S NIGHT」の冒頭が高らかに響き渡った。歌詞までぴったりだ。
今日3本目、もうお腹いっぱいである(笑)。
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