新聞に、新たに四人の方を人間国宝に認定する記事が載っていた。その内訳は、「長唄」「清元」「白磁」と、ここまではおよそ見当はつく。詳しい知識は無いが「長唄」「清元」は三味線を使う邦楽であるし、「白磁」は陶磁器、焼き物の世界である。
残ったひとつ「蒟醤」が、何の事か判る人はどのくらいいるのだろう。だいいち読めません。蒟蒻(こんにゃく)の蒟に醤油の醤と書いて、・・・・・・・何か食い物か?知らなければ全く見当もつかない。
これは「蒟醤」と書いて「きんま」と読む。漆芸の装飾技法のひとつで、その起源は東南アジアにある。と、知った風に書いたが、何を隠そう今日知ったばかりである。堂々と言うことではないと思う。
これには更に驚きがあった。この「蒟醤」は、私の故郷、香川県の伝統工芸だった。何とまあ、知らなかった。故郷を離れて四十数年が経つ。ずっと地元にいれば、何かの折に触れる機会があったかも分からないが、今まで知ることはなかった。
http://www.bunka.go.jp/publish/bunkachou_geppou/2013_02/series_07/series_07.html
すごい、香川県人の誇りである。讃岐は、「うどん」だけではないのであった(笑)。
こういった芸術の域にまで昇華したものも含めて、日本の職人の新旧の技は世界が認めている。
テレ東『和風総本家』で紹介された、世界のマイスターが絶賛した究極のニッパーがこれだ。
KEIBA FC-206 |
ペンチ FC-107 |
医療用ハサミを作っている下町の「石宏製作所」の裁ち鋏。スカイツリー開業時のテープカットに使用された。職人の誇りが詰まっている。
0 件のコメント:
コメントを投稿