少し前、テニスをしたことがないのに「テニス肘」ということで整形外科やペインクリニックに行ったが結局良くはならなかったので局部的な処置をする系統の治療法にはどうも疑問が湧いてしまう。
そこでダメ元で、数年前「首のコリ」でかかったカイロプラクティックの先生を訪ねた。
先生曰く、ぎっくり腰というのは、急になったものではなく潜在的に蓄積された疲労が最後に痛みとなって顕れる、というのである。
生物としての人間の生存本能は50万年前から進化しておらず、特に腰の筋肉は敵から身を護るために逃げるという事が優先されるので少しくらいの損傷は他の部分が補ってしまうので、体幹に近い部分の筋肉がやられて初めて痛みとして感じるのだそうだ。
50万年前からねえ、話が壮大になってきた。
その体の奥にある筋肉は、脊椎動物が持っている一番基礎になる筋肉で、魚などが体をくねらせて泳ぐ筋肉群だそうだ。ぎっくり腰というのはその筋肉の怪我、損傷と言うことらしい。筋肉の怪我なので損傷そのものが修復されるのは時間がかかるが、その損傷を受けた場所を護るように体の繊維がギブスのように包み込むようになるので痛みは二三日でひくらしい。
ただしこれで治ったのでなく、ここで無理をすると慢性化したり悪化したりするのだそうだ。
体全体のバランスを見ていただいて左側の肩や背中の張りを指摘される。その張った部分を緩めるマッサージを受ける。腰だけではなく、緊張している部分を「緩める」という言い方をされる。なるほど、この「緩める」というのは何か説得力がある。「テニス肘」も見てもらった。
この先生は、とても真面目に話を聞いて下さる上、今回の私の場合二時間近く治療にはたっぷり時間をかけてくれた。30分いくら、1時間いくらというのでない。保険が効かないので一回\5000と安くはないが、私は、この先生の良心的な誠意を感じた。人を使わず予約制でお一人だけで開業なさっているというのも、私には好感がもてた。町にはこのように地味に仕事をされている方がおられるのだ。まだ痛いが、治ったような気分になる。信頼は大切だ。昔の「まじない」やシャーマニズムにおける呪術も信じる者は救われたのである。
武蔵境 しばカイロプラクティック
念のため、ステマ(stealth marketing)ではありません(笑)。
欺しだまし仕事をして帰宅。遅い夜食にする。カミさんが買ってあった鯛の兜を焼く。
身のないところをほじほじしてスダチを搾る。やっぱり鯛はおいしい。
一時ブームになった具入りラー油と胡麻豆腐 |
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