送った帰り三鷹通りの図書館本館近くで信号待ちしていたとき、book & cafe が目に入った。
前からあるのは知っていたが、気に留めたことはなかった。テントに書かれた後に続く横文字のスペルが長く意味はもちろん分からないので帰って調べることにして一枚だけ写真を撮る。
青みがかった画になったのはWB(ホワイトバランス)が電球色になっていたので他意は無い。
辞書で調べてみると、Phosphorescence(フォスフォレッセンス・燐光、青光り)のことだった。ずいぶんとお洒落な命名だが何か思い入れがあるのだろうと想像して、ネットでお店のことを調べてみたら、店主は女性で太宰治ファンが昂じて京都から三鷹に越してきて古書店を始められたいきさつが判った。
店名は太宰の短編『フォスフォレッスセンス』由来だった。太宰全集は持っているが、この作品は未読だったので早速読んでみた。400字詰めで15,6枚くらいの短編である。
ある男性が写った一枚の写真に飾られていた花の名前が「フォスフォレッセンス」ということなのだが、ネットで植物のことを調べてもこの「フォスフォレッセンス」という花は実在しない架空の花であることが判った。太宰治は目眩がしそうなくらいキザな男である。キザもここまでくると羨ましい(笑)。この店は一度訪ねることになると思う。
次男達は案外早く帰ってきた。次男はそれからパソコンで仕事をしていたので行かなかったが、Sちゃんを案内して日暮れ前の散歩に行く。
天文台の林 |
崖線舗道をゆくSちゃん |
上空は高く晴れていたが、奥多摩や富士、丹沢は雲に隠れていた。
散歩から帰り、飲む。テレビを消して飲む。この方が会話が弾むのは云うまでもない。
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