2015年2月7日土曜日

平成27年2月6日(金) 晴れ

昼前にカミさんの知り合いのKさんというピアノの先生が来た。実は週一で今彼女はピアノの手習いをしている。彼女の生活史に音楽は縁がなかったが、ここに書くのは長くなるので事情は割愛するが、ピアノを初歩から習っているのである。

もう十回を数えたようだ。私もよければ見学すれば、というのでちょっとだけのぞいてみた。

そういう私は、これでも若い頃は少々音楽は嗜んで(笑)いて、小学校の鼓笛隊に始まり高校時代はブラスバンドのトロンボーンと、当時の若者のお約束楽器ギターを左手指先の指紋が消えてギターダコ自慢になるほどのめり込んでいた時期があった。

なので楽譜アレルギーということはなくむしろ機会があればピアノは触ってみたかったのだが、あいにく大人になってからはそういう機会を得ずじまいだった。

前置きが長くなったが、私もついでに習ってみることにした。といってもカミさんも月謝を払って教えていただいているのではなく、ある経緯があり先方の厚意で我が家で電子ピアノごと預かって習っているので、厚かましいことはいえない。

カミさんは本当のゼロ、子供と同じような基礎かららしいが、私は音階や和音の構造、低音の音記号楽譜など少しの理解はある。そこで自分の好きな曲から始めるのがよかろうということで、好きな曲を初級用ピアノにアレンジした楽譜をネットで探して購入したのである。

ちょうどいいのがありました。『天使のセレナーデ』これなら何とかなりそうな気がする。


午後独りになって弾いてみる。まず右手のメロディラインだが、こんなゆっくりした易しい楽譜で次の音が判っているのに指が動かない。山登りと同じでこれは指の激しい運動であることに気づく。最初からスラスラ弾けるわけがないのだ。でも何か楽しいぞ。昔からコツコツ努力するタイプではない。自分で言うのもなんだがこの手の人間は大成しない。人は愚直なくらいでちょうどよいのだ。

話が逸れてはいけないので元に戻す。この初級曲なら練習すれば弾けそうな気がする。端から見れば全然大したことないのに得意そうに弾いて、自己陶酔満足している自分の姿が目に浮かぶ(笑)。

だいぶ前の話だが、会社でピアノがあるレストランをやっていたとき、アルバイトの女子大生で二人ピアノが弾ける子がいた。店が終わった後、A子さんはみんなが知っている流行の曲を器用に弾いていた。スタッフの評価もA子さんは上手だね~、だった。B子さんは音大のピアノ科専攻でこちらはプロ同然である。ある日、彼女が学校の課題でラフマニノフを練習する、というのでみんなで見学したことがある。それはもう何かが憑依しているとしか思えない体の動きで上半身が大きく波打つのだ。弾き終わったとき全員口が開いていたなあ(笑)。そして彼女いわく「ミスタッチしちゃった」。

誰もどこを間違ったのかまったく気づきませんでした(笑)。

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