朝昼兼の冷食炒飯。味噌汁と相性が良いわけではないが、たまたま味噌汁の作り置きがあったのだ。
ネットで注文していた、たくあんの古漬けが伊勢から届いた。着色料、保存料など無添加の糠漬けである。私の故郷、香川県ではこの酸っぱくなったたくあんの古漬けを一度塩抜きしてからきんぴら風にする料理がある。京都のおばんざいで「お香この炊いたん」というのがあるが、それに近いものだ。
今はたくあんの古漬けが手に入りにくくなって、料理する機会が減ったが、素朴で懐かしく飽きの来ない料理なのだ。ひと手間かかるので直ぐには食べられないが、2キロ入りを買ったので時間を掛けてしばらくは楽しめる。
本来は、古くなって酸味と匂いがきつくなり食べづらくなったものを再利用する知恵だったのだろうが、今はわざわざ古漬けを探しているのだから昔の人には笑われるかもしれない。
でもこれが美味いのだ。
店を終え深夜NHKBSプレミアム『ナンシー関のいた17年』(録画)を観る。そうか、あのナンシー関が亡くなって早12年か。毒を含んではいるが、笑いのツボを心得ている切れ味鋭いテレビ批評コラムは替えのきかない個性があった。
今、ナンシー関が生きていたら今のタレントや世相をどのように鮮やかに斬るのだろうと、多くの人が残念に思っているだろう。惜しまれる人である。
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