平成25年6月12日(水) 雨
石灰で塗られたような空からそそぐやわらかな雨が窓を濡らしている。などと書くと、雨っていいものだなあ、と勘違いしそうだが、たった二日続いただけで気分は家全体が湿気っぽいのと同じだ。
乾燥続きよりは、肌に良いのだ、と解釈しておこう。おっさんが肌を気にしても誰かから注目されることは決してない。肌ぼっちである。
昼は一人パスタを作る。
食器棚に鮭の残りがあったので、ピーマン、にんにく、鷹の爪を入れた醤油味にする。スパゲッティは小麦麺なので、うどんや焼きそばなどの麺の食べ方のバリエーションをそのまま当てはめることができる筈であるから、醤油味は当然おいしく食べられる。ただし、ざる蕎麦のように、水で〆て、麺つゆで食べるのはどうだろう。なにか違う気がするが、今度やってみよう(笑)。
Amazonで頼んでいた本が届く。
山本周五郎の短編集のひとつである。同じものを持っていたが、誰かに差し上げたらしく手許になかった。この中の『野分』という作品を読み返したくなり再購入した。
この短編集は充実している。裏表紙解説にもあるが、“下町もの”の傑作『かあちゃん』や、寺尾聰主演で映画化された『雨あがる』なども収録されている。
『雨あがる』は今から三十五年も前だが、これを原作にしたドラマ『夫婦旅日記 さらば浪人』で、主人公、三沢伊兵衛(藤田まこと)、妻たよ(中村玉緒)の名作がある。再放送のたび観ていたなあ。
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