6時半起床。店にバイクを置き高尾駅に向かう。今日は時間があるので長いルートを歩こうと思って出かけたが、電車の中ではまだはっきりと行き先を決めてはなかった。
7時50分高尾駅到着。陣馬高原下行バスが8時15分にあるが、すでに長い列が出来ている。7時55分発八王子城址行がちょうどだが、食糧を持ってないので、近くのコンビニでおにぎりなどを買っていると間に合わない。考えても、とにかく水と食糧だけは欠かせないのでまず調達することにした。
陣馬山~高尾山縦走約15㎞はこれからの冬場でも行けるので、意を決して、八王子城址から北高尾山稜を行くことにする。バスは行ってしまったので、奮発してタクシーを使う。1130円也。
北高尾山稜は標高600㍍前後の山並みだが、何度も登り下りをくり返す上、体調不良や怪我などのとき早めに下山できるエスケープルートがないのだ。陣馬~高尾山主脈のように色々なバリエーションルートがあり気分次第でどうにでもなるコースとは違い、入れば最後まで歩き通す覚悟が要るのである。
北高尾山稜縦走路を踏破してから南側の主脈の堂所山(どうところ・さん)まで辿り着いても、そこから下山できる最短コースは底沢峠から明王林道を辿り陣馬高原下バス停まで約1時間半を歩かなくてはならないという厳しさである。歩き始めからの所要時間7時間~8時間、日がどんどん短くなるこれからの季節は時間との闘いになる。
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8時半開始~約30分、9:00八王子城址 |
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罰ゲーム:この穴に手を入れる |
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9:45 |
富士見台到着。小休止ここまで1.4㎞ここから堂所山まで6㎞。ここからはもう引き返せない。
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富士見台だが富士は見えず |
小さなピークのアップダウンを何度も越えて行く。
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10:00 |
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11:00 |
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11:40杉の丸、標高612㍍ |
かなり高齢の女性だが単独で歩かれていた。この山域を歩いている方はまず健脚者である。少しお話をさせていただく。
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11:50黒ドッケ |
狭いピークだがここで食事を摂る。ベンチなどはもちろんないので、測量点に腰掛けておにぎりをいただく。15分ほどだったが誰ひとり上がってこなかった。
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ツツジ平、と手書き(笑) |
延々とくり返す中小のピークを越える。途中のなだらかな歩きやすい箇所で、何かに躓いたのだろう、前にドン!と倒れた。手袋をしていたので手は大丈夫だったが、弾みで地面に右側頭部をゴン!触ってみると血が滲んでいる。帽子を取り、タオルで縛る。
何故ここで?という平な場所で信じられない転倒をしてしまった。一瞬何が起きたのか判らなかった。油断をしていたわけではないが、食事後少しボーッとしていたのかも知れない。山で転倒したのは初めてだ。注意していても山の事故は誰にでも起こる事を身をもって知る。たんこぶが出来た程度ですんで良かった。強い捻挫や骨折などをすれば救助要請の遭難事故になるところだ。
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12:55 |
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13:10 |
関場峠がひとつの区切りで、ここから北高尾山稜を離れて堂所山に向かう。
ワンちゃん連れのこの方は往きで少しご一緒したが、先に堂所山に行かれてもう引き返してこられた。キツいので帰りは関場峠から小下沢林道で行かれるそうだ。この方のペースに合わせられるようになるには、後10㎏減量せねばならないと思う。
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14:00 |
で、ようやく堂所山に着く。地図に載っている平均所要時間より遅いのはいつものことである。無理はせぬこと。
さてどうしようか。ここまで来れば後は距離はまだあるが、勝手知ったる道なので小仏からバスに乗ることに決めた。休日なのでめちゃくちゃ混んでいる城山や高尾山は今日は避けたい。
煙がでてないとは思うが、もくもくと歩く。
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14:40 |
今日の目的は達成したので、景信山を迂回してまき道で行く。
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14:50 景信山下・ヤゴ沢合流点 |
まき道を抜けてヤゴ沢作業道の合流点に出る。30分でヤゴ沢を下りてバス停までまた延々と歩く。
前来てよく分からなかった宝珠寺の天然記念物カゴノキを再確認に寄り道したら15:40のバスに間に合わなかった。この時間は30分待ちで次がくるのでのんびり待つことにする。
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16:10小仏発 |
北高尾山稜、無事踏破。無事と云ってもチョイ事故があったので90%無事にしておこう。13㎞~14㎞の総距離であるが、陣馬山~高尾山縦走の方がはるかに楽である。
7時間半、あ~よく歩いた。
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