いつ降りだしてもおかしくないような厚い雲で空が覆いつくされている。窓から仰ぐ空はそのように見え、どこかそんなに遠くない所では静かな雨に街が濡れているかもしれない、と空想に遊ぶことができるが、アメッシュを見てみると関東一円、山沿いも含めてどこにも雨雲はなく一瞬で現実に戻る。
トリッキーなプレースタイルも現コーチのマイケル・チャンゆずりでプロらしく、観客を喜ばせる。観客席を見るとアメリカで行われているから当然と云えば当然だが、日本人以外の多くの世界のファンが、エアーケイや背面ボレーが決まる度(カッコイイ~)とうっとりした表情が出るほど人々を魅了している。勝利インタビューでのこの若者の汗のなんと美しく見えたことか。
家ではもう何日もエアコンを入れずに過ごしている。本当にこのまま秋になるのだろうか。いやいや、こんな幸せが長続きするはずがないではないかスルメいか、お彼岸までは残暑が戻ってきて居座るのではと、全てに懐疑的な薄幸の人生を送って来た人のような気持ちになるが、猛暑は戻ってこないという天気予報である。
映画『七人の侍』のラスト、木村功の勝四郎が土砂降りの雨の中「野武士は!野武士は!!」と叫んだとき、志村喬の勘兵衛が「もうどこにも野武士はおらん!!」のシーンを思い浮かべながら
「猛暑は!猛暑は!!」(笑)。
0 件のコメント:
コメントを投稿