外は小雨が降り続いている。一昨日からの風邪で寝たり起きたりの文字通りの病人なのだが、それは土日で休みなのでできることで、仕事を持っている人は多かれ少なかれ簡単には休みにくいので無理をすることになる。
「おとどめくださるな妙心殿、落ちぶれ果てても平手は武士じゃ。ゆかねばならんのだ~」と、昔、三波春夫が『大利根無情』で、死にそうな病気の身体をおしてやくざ同士の喧嘩の助っ人仕事に行く剣豪、平手造酒(ひらて・みき)の武士の意地を唄ったが、浪花節の出である三波春夫が唄う浪曲歌謡は、義理人情に絡んだ類型の話を集めて美化した日本人好みのものが多く舞台も華やかだったが、戦前生まれの方はともかく、フォーク世代の私たちからは内容は理解できるものの、かなり陳腐に見えていた。大阪万博の歌など今でも私は違和感がある。
三波春夫はどうでもよいが、日本酒専門の宮田酒店の仕入れがあったので(ゆかねばならんのだ~)と自分に言い聞かせ、車を出す。
店に届けて冷蔵庫へ仕舞って帰宅して部屋に戻り息絶える(笑)。
数時間後少し楽になり外に出ていたカミさんも帰ってきたのでリビングへ行き少し飲む。当然ここ二日ばかり食欲がないうえ酒量も少ない。ということは体重が減っているか、と思いさっぱりするためにシャワーを浴びてから体重を計る。
家にいただけで何と2キロも落ちている。健康的に痩せたというより、病気でやつれたというのだろうが、発熱があって大きくエネルギーを消耗しても補給が追いつかなければ自前の身体を削るほかない、という理屈である。「風邪ひきダイエット」ということにしておくが、風邪を自在に制御できるわけではないので、実際には使えない。
何かで読んだが、ギリギリまで体重を絞るのは職業スポーツなどでは仕方ないが、一般人の場合、重い病気を患ってしまうと、身体にバックアップ分の余剰を蓄えているややメタボの人の方が予後が良いそうである。
最近運動はしているので筋力の蓄積はある。もちろんエネルギーとしての余剰脂肪も持ち合わせている。ないのは財布の中身だけである。
今日は半病人で写真を撮る力がなかったので写真はパス。
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