2014年7月6日日曜日

平成26年7月5日(土) 小雨のち曇り

午後1時半から始まる「登山事故防止講演会」を聴きに国分寺に行く。場所は国分寺駅ビル「セレオ国分寺」の8階Lホール。



むさしの山荘のご主人:大賀さん
三鷹駅北口の登山用品店「むさしの山荘」の大賀さん。朴訥な人柄がにじみ出ている。

元警視庁青梅署山岳救助隊副隊長:金邦夫(こん・くにお)氏
 金(こん)さん自身根っからの山屋で若い頃から谷川岳、剱岳、穂高岳などの岩場をやり、グランドジョラス、マッターホルン、アイガーのアルプス三大北壁を登頂されている。

山岳救助隊隊員の現場の本音が聴けたのは面白かった。

山中で捻挫をし動けない、との要請を受け出動し70㎏もある男性を背負って下山したとき、救助された男性が発したひと言。

「もう大丈夫ですから電車で帰ります」

呆れて、ものが言えなかったそうだ。現場での隊員の本音(そりゃないだろ、せめて今から直ぐに病院にいくのなら解るが、自力で電車に乗れる人が救助要請をするか)

そりゃそうだろう。救助要請を受け訓練された隊員が5人チームで出動し、交代で男性を背負い苦労して下山したのだ。その人命救助第一をいいように利用され、駕籠かき代わりに使われた腹立たしさがある。

山に行くなら「矜恃をもってください」とお話しされたのが印象的だった。

ダブルストック(両手持ちの杖)の危険性も指摘されていた。両手持ちの場合、バランスを崩したとき瞬時にストックを離すことが出来ないため、手を着いたりして体を支えられず滑落してしまうケースがしばしばあるそうだ。

ストックを使うのは、体力も技術もある上級者が、何十㎏もの重い装備を背負って長く険しい山行をするようなときは補助的な道具として、とても役に立つのだが、脚力のない初級者が体力をカバーするという目的での使用は奨められない、とおっしゃっていた。これは私も前から思っていることで、全く同感だった。それにしてもどの山に行ってもストックを持っている人の多いこと、一種のファッションである。

帰宅してから届け物を開ける。神戸の友人M子さんからだった。



関東では、「だだちゃ豆」ブランドに代表される、山形庄内の枝豆が有名だが、関西ではこの丹波黒豆の枝豆が一番である。

同包されていた「小鼓」の純米大吟醸。





まだ七月に入ったばかりでこの日付。

今日はたまたま夜に長男夫婦、長女とその相方が来ることになっている。実にグッドタイミングでいただいた。ありがとう、この場を借りて御礼もうあげます。心して味わうことにする。

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