THE 釜玉 |
彼らの転出届が済んでなかったのでついでに市政窓口に届ける。そこで一悶着あった。
話が複雑なのでここでは内容は説明しないが、この件を担当した市民課の女性職員が、私の提出した書類の移動日付の矛盾を指摘するのだが、私からすれば事実を書いているにもかかわらず、「この日付が正しくないという事になりますね」と暗にこちらが間違っていると主張する。実際には間違ってないですよ。ややこしいので省く。
そうじゃないでしょ、正誤だけの判断なら窓口に人など置かずに機械にやらせりゃいいのだ。人件費も省けるしね。行政の窓口に求められるものは、少し込み入った案件には「ではこうしましょう」という、人だから出来る柔軟な判断があってしかるべきだ。
こちらが正直に届け出て悪意の無いのは判っているはずだ。自分の守備範囲の中で間違いを犯さぬ潔癖さは理解するが、結果的にそれは、私に事実では無い日付を強要する形となった。職務上、齟齬を招かぬように働いた結果、彼女は公文書に虚偽の日付を私に書かせたことになる。本末転倒、辻褄合わせの典型的役所仕事である。
ちなみに別の市民税課では本来の届け出で受理している。市民税課では、次男のパスポートの写し、就労証明などを確認し、昨年中に彼が日本を離れている事実を確認している。にもかかわらず、同じ市役所で市民課は住民票の移動の日付がおかしいと、受理しない。この事実から課を超えた個人データの共有がない事が判る。矛盾を市役所はどう説明するのだろう。
口頭で説明し不自然な点がなければ、現場の判断で処理するのが大人の仕事だ。些細なことまでいちいち紙に書かせ印鑑を求める形式がどれだけ時間や資源を消費する社会的コストの負担になっているのか、行政は真剣に考えた事があるのだろうか。ないだろうなあ。
「届け出ごくろうさまです」
「ではお願いします」
と、笑顔でその場を離れる心構えは、私はいつでも出来ている。
0 件のコメント:
コメントを投稿