起きて新聞を読んだりしていて出遅れてしまった。おまけにバイクで店に着いてから鍵を忘れて出たことに気付いて引き返したのだが、たまたまいつもと違う場所に入れたことに気付いて、引き返さなくてもよかったという大惨事に遭遇してしまった。
病み上がりの足慣らし山歩き三回目になる。少しずつ距離と時間を延ばすことにするが、知らない山には行かない。高尾山主脈なら地図や標識を見なくても歩けるくらいになっているので、行程の計算がしやすい。
出遅れたが、高尾発11時12分「小仏行」のバスに間に合いそうなので、電車の中で行き先を考える。日影沢から入り城山に至る北東尾根ルートを登り、あとは城山~一丁平~高尾山とお決まりのコースを行くことにする。
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日影沢入り口 |
林道から外れ沢を渡渉する。前日の雨で少し水かさがあった。
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渡ってふりかえる。 |
取り付きに細いトラバースがあるが、ここだけ注意して行けばあとは静かな尾根歩きである。ネットで情報が拡散するので以前よりは歩く人が多くなったみたいだが、標識も何もないので知らない人は入ってこない。
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無数のヘビイチゴ |
「虫刺され特効薬」がたくさん出来そうだ。四日前、景信のヤゴ沢で採ったものは、その「虫刺され特効薬」用にギルビー37.5度の安いウオッカに漬けてある。
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日影乗鞍三角点 |
私の思い込みで、城山まで一時間ちょっとの行程だと思っていたが、昭文社地図では1時間40分、守屋地図では1時間50分になっていて、案外距離がありペースを上げていたため途中の急登で苦しくなった。こんなに長かったかなあ。
知らない山は慎重になるが、何度も歩いている山であるから起こる気の緩みである。苦しくなった、といっても5分ほど休憩を入れたら回復したので問題はない。
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ようやく開けてきた |
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林道に合流、先に城山電波塔 |
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城山670m |
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お祭りではありません |
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持参のおにぎり+なめこ汁250円 |
30分ほど休憩して高尾山に向かう。人の少ない相模湖側に下りてもよかったが、相模湖駅へは下山してから長い距離の車道を歩くか、千木良(ちぎら)で一時間に一本のバス待ちになるので面倒である。
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一丁平・中央にうっすらFUJI |
一丁平展望台を少し高尾山方面に下りたところにヤマボウシの木がある。
これだけ花を点ける見事なヤマボウシはなかなかありません。
城山~高尾山の間は整備が進んで以前の雨後の「ぬかるみ地獄」がなくなり、木道か砂利を敷き詰めた遊歩道が多くなっている。これには賛否があろうが、ぬかるみを避けるために道の両側を歩くこととなり、結果、植生の破壊が進んだことを考えるとこれで良いと思う。これならハイヒールは無理だとしても、普通の靴で大丈夫である。
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ハナイカダ(花筏)の群生 |
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山頂下トイレ脇の水場 |
高尾山は数カ所こうした整備された水場がある。これは5年ほど前に都の水道局が山腹に2カ所のポンプを設置し山頂まで水道を引いたのだ。これによってトイレの水洗化と飲料水が確保された。登山者数、年間260万人超ですからね。
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薬王院の菩提樹の実 |
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菩提樹 |
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一週間前に見たサイハイラン(采配蘭)がまだあった |
十一丁目茶屋の横から高尾病院ルートを下山する。
16時半下山完了。日影~城山間の尾根筋が長いので10キロちょっとは歩いた。山歩き再開三回目、下山後、脚の力が抜けフワフワした感じになることはもうなくなった。
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