2015年5月1日金曜日

平成27年4月30日(木) 晴れ


この方が何者であるか、即答できる日本人はどのくらいいるだろう。

ダライ=ラマ14世といえば、(あ~あのチベット仏教の偉い人ね)と顔が浮かぶ方は多いと思うが、この方の知名度は日本では低い。

この方は、ダライ=ラマ師と並んでアメリカとフランスを中心に平和活動に従事するベトナムの禅僧ティク=ナット=ハン師という。

何を隠そう、私も最近知ったばかりだ。偉そうに言うことではないが。

たまたま観ていたNHKのBS番組で知ったのだ。

師の教えはやさしく分かりやすい。『仏の教え ビーイング・ピース』(中公文庫)より 13P~14P

ともすれば、私たちは、現在ではなく、未来に生きようとします。そして、こう言います。

「大学を終えて博士号を取るまで待って下さい。そのあとで、ほんとうに生きます」

博士号を取ることは大変なことですが、それを終えると、言います。

「ほんとうに完全に生きるためには、就職するまで待たねばなりません」

就職のあとは、車です。車のあとは家です。このように、現在の瞬間に生きる力がありません。未来、それも、いつだかわからない遠い先まで、生きることを延ばす傾向があります。今が生きる瞬間ではないのです。これでは、一生かかっても、生きることが、全くできないかもしれません。

そこで、もしテクニックについて述べるとすれば、それは、私たちが、現在の瞬間を生きることです。今ここにいることをはっきりと知ることです。生きることのできる唯一の瞬間が、現在の瞬間でしかないことを、はっきりと知ることです。

引用終わり

まことにもって仰るとおりです。チマチマ考えないで、したいことがあれば迷わず行動することである。春がまた来る保証はないと身をもって知ったばかりだ。

肺の奥のわずかなモヤモヤが取れない。それも生きているということである。

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